安心して、母を忘れる

なにかに夢中になると、ぐいっと引き戻される力がある。

「家族を置いて行ってはだめだよ」

「ひとりになってはだめだよ」

とにかく自分がすごく悪いことをしている気分になる。

人の道を外れているような。

ひどいことをしているような。

悲しくて、悲しくて、からだが痛い。

ううーなんじゃこりゃーーーー💦💦

***

まずは、焦らない。

お風呂に入って、あたたかい布団に潜り込む。

いろいろ思い出す。

父が入院して、母と猫と金魚のお世話がわたしの仕事になったこと。

父が亡くなってから、

金魚が死んじゃって、

猫が死んじゃって、

母が亡くなった。

なし崩し、、、

わたしは、なにもできなかった。

がんばったんだけど、思うような結果に繋がらなかった。

悔しかった。

そうか、、、わたしこんなに悔しかったんだ。

そうだったんだ。

がんばったね。

相変わらずわたしはなにも出来ない。

でも、、自分に寄り添いたいと思ってる。。

***

自分の中に、必死になって家族を壊そうとしている人がいる。

「どうして壊すの?」

「いっかい徹底的に壊して再生させる。ほんとにお互いを大切で必要と思うんだったら、何年かかってもまた生えてくる。芽が出てくる。」

「まじか。。」

でも言ってることは腑に落ちた。

わたしは、なんでこの家族を選んだんかなって考える。

わざわざ壊しに選んだの?

いっかいばらばらにして、

どうなるか見てみたい。

他人として、自分とは切り離された人同士になって、

ちょうどいい距離感を測り直したい。

恨んだり、執着したり、できなかったけど。

家族じゃなくて、ひとりひとりの星になって、

ぶつかり合わない軌道を探したい。

それが自分も、相手も大切に尊重することのように思っている。

***

わたしにとって、母はたぶん太陽だった。

わたしは母の周りをぐるぐる回ってた。

ときどき別のまぶしいものを見つけて、お母さん太陽のことは忘れて、その周りをぐるぐる回った。

すると、お母さん太陽は病気になったりして、わたしを自分の軌道に引き戻した。

でも最近、自分の中にも明るい星があって、

その軌道に乗っていきたいとはっきり思うようになった。

お母さん太陽は、お月様くらいになって、

わたしが自分の太陽の軌道に乗るところを

やさしく見守ってくれたらいいなとか思う。

そして、そのうち、お母さんのことすっかり忘れてしまえたらいい。

自分のことに夢中になって、忘れるといいよね。

それくらいの集中力、自分に向けていこう。

世界が自分ひとりだけになるところ。

心配せんでもオカン問題はふいに顔を出すであろう。

だから安心して忘れていいんちゃうかなって。

思った。笑

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