24歳、鬱病になる。ー〔191〕楽しいです
私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。
鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。
自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。
前回の記事では、アルバイトの同僚で親近感を持てる方と会えたことを書きました。今回は、アルバイト生活に対してどう感じていたかを書き記していこうと思います。
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親近感を覚えた同僚との出会いによって、他のアルバイト仲間への接し方も変化しました。相変わらず年下にも敬語は使っていましたが、なんとなく堅さが取れて、自然体で話ができるようになりました。
「この前この映画を観ました」とか「その映画なら観たことありますよ」みたいな話をするうちに、周りも私が並々ならぬ映画オタクだと認識し始めました。そして、それを面白がってくれました。
バイトを始めて1ヶ月ほど経ちましたが、仕事自体は順調でした。ミスをすることはまだ多少ありましたが、同じ失敗をしないように努めました。なにより、気持ちを引きずらないように心掛けていました。
そして、バイトを初めての受診日を迎えました。
「アルバイトを始められたということで、どのようですかね?」
その質問に対して、私はこのように答えました。
「楽しいです」
それは、強がりや、自分が回復していることへのアピールではありませんでした。反射的に、自然と口から出た言葉でした。
「それは、良かったです」と、満面の笑みで先生は言ってくれました。
その後の話し合いで、これまで薬の副作用を抑えるために使っていた胃腸薬の処方を終わらせてもらうことにしました。副作用にも大分体が慣れて、時々飲まなくなっていたからでした。
そして、また1ヶ月後の受診日を予約して診察は終わりました。
「引き続きアルバイトの方、楽しんでくださいね」
診察室を出る時に、先生が笑顔でそう声を掛けてくれました。
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