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できる社会人は「一旦距離をおく」

このお話。多分、みなさんが思っている結論にはならないと思います。

早速本題ですが、現代はSNSの普及もあいまって、どこで誰が自分の文章を読んでいるかわからない時代です。

そんな場において自分の好き嫌いを発信することは、リスクが高い。

特に、四方八方に気に入られないといけないような人気商売をしている人にとっては「こっちを立ててあっちが立たぬ」ということがあってはならないのです。

たとえば「自分は犬が好きで、猫は嫌いだ」というと犬派からは賛同を得られるかもしれないが、猫派からはひんしゅくを買うことになる、ということです。

これが、有名人に限ったことではなくなっているのですよ、という話。

社会人になって、お客さまと名刺交換して、フェイスブックやツイッターでつながったりすることって、今や珍しいことではありません。そんなとき、自分は何気なく好き、嫌いを言っているだけなのに、お仕事をもらえるかもしれない人に「うわぁこいつキツイ」と思われるかもしれない。

そんな個人的なことで仕事を出す、出さないを決めている人は多くないかもしれませんが、同じレベルの仕事ができるやつ2人から1人選ぶ状況になったら、最後は人として好きかどうか、で選ばれてしまうのです。

だけど、多くの人にとって当たり障りのない(可能であれば有益な)情報を発信し続けることで「面白いやつだ」と思って記憶に残してもらう、には一定のメリットがある。ので、SNSとか文字を残すことなんか最初からやんなきゃいいじゃん、にはならない。

ここが難しいところです。

ただ、コツは大したことはないです。「好き」はきちんと伝え「嫌い」は伝えない。好きなことが多いやつはポジティブに見えるし、賛同ばかりが集まりやすいのです。

じゃあ嫌いなことは、どう伝えるか。

ここでタイトルです。できる社会人は「嫌い」とも「苦手」とも言わないのです。具体例を出したほうがわかりやすいと思うので、例を出しましょう。

「僕はウォレットチェーンをつけている人とは一旦距離をおく」
「僕はドクロとか十字架の服やアクセサリーを身に着けている人とは一旦距離をおく」
「僕はクラブ内をスミノフを持ってウロウロしている人とは一旦距離をおく」

つまるところ、警戒するということなのですが、この表現であればいかなる場合でも言い訳ができます。

別に嫌いなわけではない。今はまだ良さがわかっていない。「一旦」という枕を入れることで理解しようとする姿勢は示している。という理屈です。

実際、僕なんかはウォレットチェーンをつけている人はちゃらついているイメージがあるので、相対的に苦手なのですが、これを「嫌い」とか「苦手」とストレートに伝えた場合、仕事上で仲良くなっためっちゃいい人がプライベートではウォレットチェーンをしていて、その人が僕の「ウォレットチェーン苦手」文章を見て悲しい思いをしてしまう。そういうことはスーパーあり得るのです。

まとめ。

「好き」は伝え「嫌い」は加工して伝える。これが文字の無限発信ができる現代社会において、できる社会人が持つべきリテラシーだと思うのです。


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