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じゅんいちろの学び雑記

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#マンガ

やっと暗闇を抜けた...?

久々にネームにいい反応をもらった。
1話をすでに13回直している中でついに...!
大きく気をつけたことは2つある。

話が進む出来事だけでキャラを立てる例えば話の序盤で「主人公がダメなやつ」というのを伝えようと思ったとき今までは「主人公がダメに見える出来事」を設置してそれを表現していた。そうすると、伝えようとする情報ごとに出来事が増えて、話が冗長になっていく。
変えたのは「話が進む出来事の中で主

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過ぎたるは及ばざるが如し

今日の打ち合わせでは久しぶりに前進した気がする。

今まで必要だと思っていたシーンが実は必要ないことに気づき、
作品の長さが3割-5割ほど減りそうだ。

描きたいメッセージと関係ないシーンは殲滅すべしという割と当たり前のことで、別にずっと前から知っていたことだったが、ネームを10回直すまで実際のところはわからなかった。「関係ないシーンなんて無いし...」とおもってた。

なんでわからなかったかとい

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いきなりど真ん中ストレート

今日の打ち合わせで「客が離れることへの恐怖心がないマンガ書いてるね」というコメントをもらった。

連載は一球勝負。一球目投げてみて、いい感じだったら続投させますという世界で、初球にスローカーブ投げるのかと。165kmのストレートど真ん中で度肝を抜けよと。(配球上アリだという意見は黙殺します。)

情報パート(はじめの4P相当)で伝達する情報についての誤解が元になっている。

今の僕のネームだと、面

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Appleのりんご理論

僕は完璧主義者なので、自分が作ったものが360°どこからみても完璧であってほしいと願う。例えばストーリー作りだと、いろいろなストーリー理論に照らし合わせて「理論的には完璧だ...」となると幸福脳内物質が出るタイプ。

そうやって作っていくと、作ってるものや目指してるものがだんだん球のようになっていく感覚がある。どこから見ても文句のつけようのないツルッツルの球。どこから見ても文句をつけられない形にな

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脳みそオートメーション

最近オートーメーションに凝ってる。

オートメーションとは「自動化」のことで、自分が意思を発揮しなくても物事が思い通りに進むようにすること(と僕は定義してる)。

僕は毎朝バターコーヒーを作っているんだけど、今日、その動作の過程にある「エスプレッソマシンのスイッチを入れる」という行為をオートメーションした。朝5時になったらSwitch BOTというIOTグッズがポチッと(物理的に)エスプレッソマシ

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クリエイティブワークを非クリエイティブワークに変換するには

始めようと思った時間に「あー...」と心が重くなって先送りしてしまうタイプのタスクとそうでないタスクがある。

始めるのが難しいタスクたち
・話の企画を考える
・ネームを直す
・名前のついていない登場人物を描く

始めるのが簡単なタスクたち
・テキスト化したネームをクリスタファイルにコピペする
・ペン入れする(描きやすいキャラから)
・決まっている色を塗る

分類してみて気づくのは、始めるのが難し

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短く伝えるには(まだ悩んでる編)

今朝の佐渡島さんとの打ち合わせで「一瞬で伝えられることを長々と書くと、いらない情報が増えてきて伝えたいことがわからなくなる」というフィードバックをもらった。

佐渡島さんにもらったヒントの例はこちら。

「主人公は凄いサッカー選手だ」という事柄を伝えたいとき、次の3つの表現のうちどれが効果的か?
A.「俺は5年後、世界を驚かせるサッカー選手になる!」と主人公が叫ぶ
B. コーチが「お前は5年後すご

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俺のルーチン・改

今日、普段やらないやり方でネームをやろうとして失敗した。

なにに失敗したかと言うと、そもそも取り組みを始めることに失敗した。
ええ白状しますよ。今日僕はトライアルをする以前のところで失敗した。

今までの僕はここで自分の精神力の弱さ責めるという根性論を発動するのだが、今回はなんで取り組み始められなかったのかということについて考察する。取り組み始めからトライアルは始まるのだから、これもトライアルア

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長い・わかりにくい話を改善する「フリオチ理論」

今描いている連載1話のネームに「話が長い」「理解するのが大変」「何の話か分かりづらい」というような感想をたくさんもらった。要約すると「長くてわかりにくい」ということ。要約するまでもないか...

「じゃあ長さを短くして、要素を減らせばいいじゃん」と思っていたのだけれど、実は問題は「長くてわかりにくく感じる」ということなんじゃないか?だって、長いのにあっという間に感じるマンガってあるじゃん。

とい

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甘くないみたらし団子から語るクリエイター論

クリエイターなら誰でも
「王道をつくるか」vs「予想外のものをつくるか」
という悩みを持ったことがあるとおもう。
このジレンマについての
一つの回答案が見つかったという話。

昨日、某コンビニで
5個入りのみたらし団子を買った。
今日のお昼、コーヒーのお供に食べた。

1個目を食べたとき、
反射的に僕の口から出てきた言葉は
「なんだこれまっず!」だった。

コーヒーの苦味と対比されて
さぞかし甘い

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良い演技と情報密度

やじまけんじ先輩&コルク荘の面々で「キャラの演技」「情報密度」について語り合ったので、学びを書く。

なんでも定義付けしなきゃ気がすまない性格なので、話を通じて僕の中で作られた定義として書きます。違う意見・視点があったらコメント大歓迎です。

まとめ

「良い演技とは」
・演技とは、環境に誘引されたキャラクターの行動。
・環境が演技を作り、演技は環境を連想させる。
・いい演技は、環境の反映度が高い

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