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後輩君へ。そのこだわりを捨てずに夢を叶えろよ

以前こちらのnoteで後輩君と食事に行った時のことを書きました。実はこの日、一緒に飲みに行った後輩君は二人で、そのうちの一人とはカフェで知り合いました。

彼はカフェの店員で何度か顔を合わせているうちに仲良くなって、飲みに行こうって話になり、初めて店の外で会ったのです。

大学院生で、身長も高くかなりシュッとした感じのイケメンだったので、きっとそれに見合う今時ののファッションで来るのかなあと思っていたら、なんと写真のような大正ファッションで現れたのです。

かなりオーバーサイズのグレーのスーツにネクタイ。ジャケットを脱ぐとサスペンダー。そして手には年代物の革製のブリーフケース。

大学で哲学や社会学の勉強をしている後輩君は、将来は学者になりたいと夢を語っていました。でも学者として食べていけるのは普通なら40歳後半くらいで、それまではアルバイトをしながら生計を立てていかなくてはならないと・・・。

大正ファッションの理由を聞くと「これはあの時代のファッションが好きで」と言う単純な理由でしたが、革製のブリーフケースは数十万のものをローンで買ったとのこと。

いやーこだわってていい!夢があっていい!僕も若い頃は、ファッションと夢にお金と時間を費やしたものです。でも、いつしか夢を諦めて、社会に馴染むためにファションへのこだわりも薄れてしまった。

彼は24歳でまだ若いけど、きっと30歳近くになった時に、周りと自分を比べてこのままじゃまずい、と人生の分岐点に立つでしょう。その時に普通の道に行くか、あるいはそのまま突き進むのか・・・。

もちろん、どっちの選択が正しいなんてことはないと思います。でも、夢とこだわりを社会の中に溶かしてしまった僕としては、そのままこだわりを捨てにずに貫いて、できるなら夢を叶えて欲しいな・・・と。そんな話をタラタラしていたら、いつの間にか説教みたいになってしまい、あんなnoteを書いたんです笑

でもさ、本当に僕は君を応援しているよ。何かあれば、いつでも連絡してくれ。話も聞くし、飯は奢る。だから何にも惑わされず、革製のブリーフケースに夢を詰めたまま、そのままでいてくれ。

君が夢を叶えた時、僕はかなりいい歳になっているけど、僕も今の夢を叶えるから、その時は一緒に祝杯をあげよう。

僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。