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おじさん、口説かれる

 いやなんかとあるBarでの出来事なんですがね、飲んでいたら1人の女性が隣に座りまして。他にお客さんもいなかったので自然とお話を始めたのです。まあ、それなりに盛り上がってお酒もすすんで。とはいえ、何かあるような雰囲気ではなかったんですね。すごく若い子だったし。

 すると、トイレに行って帰ってきた彼女がものすごいハイテンションでこう言ったのです。

「ねえ、これから家こない?」

 お、男らしい。でも僕はそんな軽い男じゃないの・・・いやちょっと引いてしまいまして「はっはっはっ明日仕事なんだよね」と答えてその場をごまかしました。バーテンさんも「〇〇ちゃん、酔いすぎだから」と助け舟を出してくれたのです。するとその子はしばらく無言になって「帰る」と言い出したのです。内心ホッとしていると帰りがけにこう言われたのです

 「こんなチャンスもうないからな!」

 ・・・そうかもしれない・・・でもさ、僕にも言わしてください「こっちにもチャンスを選ぶ権利はあるからな!」

 こうやってすれ違いながら、東京の夜はふけていくのでした。次の日、家で孤独なレコーデイング中に「行っとけば良かったかな」と思ったのは内緒です。

 はい。そんな今日の1曲。Penthouse -「Jukebox Driver」東京大学発のバンドらしいっす。ノリがよくてヴォーカル の声も良い感じ。他の曲も良かった。注目っす。


僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。