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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」

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2015年に著した小説です。原稿用紙260枚で中編いや長編になるかもしれません。再度見直し(推敲)はしていますが、2015年当時のまま消費税も8%としております。  私のライフワ…
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記事一覧

創作大賞2022応募作品 「立てこもり」 解説・プロローグ

解説  敬老の日に、首相官邸を占拠し総理大臣と防衛大臣を人質に立てこもった老人山下大輔…

松井潤一
2年前

創作大賞2022応募作品 「立てこもり」 1.9月21日(敬老の日) 22:00

1.9月21日(敬老の日) 22:00  一本の電話のベルで、対策本部の交渉班室は一瞬どよ…

松井潤一
2年前
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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」2~4章

2.9月21日22:10 「人質は、総理と防衛大臣の二名。立てこもり犯は、六名程度。主犯…

松井潤一
2年前
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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」5・6章

5.9月21日22:55  対策本部は、全員が電話を掛けたり資料を整理したり、俄かに慌た…

松井潤一
2年前

創作大賞2022応募作品 「立てこもり」7・8章

7.9月21日23:30  山口は、官邸と繋がっている電話の前に座り大きく深呼吸をした。…

松井潤一
2年前

創作大賞2022応募作品 「立てこもり」9.9月22日00:05

9.9月22日00:05  群衆は、機動隊員と総理大臣官邸警備隊たちを官邸の敷地から追い…

松井潤一
2年前
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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」10・11章

10.9月22日00:20  山下たちは、意外な展開に戸惑っていた。群衆は、明らかにパトカーの音に驚いて後先考えずに入って来たに違いない。罪もない彼らを巻き込んだことに山下は、少し後悔していた。手出しはするなと山口に伝えておいたから、群衆を取り巻いている機動隊員たちは手をこまねいて見ているだけのようだ。それでも、不測の事態が起きることに一抹の不安を覚えていた。先ほど官邸から数十人の人間が出て行ったようだが、まだ相当数の人間が官邸の中にいるようだ。機動隊の説得にも、耳を貸さない

創作大賞2022応募作品 「立てこもり」12.9月22日01:40

12.9月22日01:40 対策本部は、色めきだった。試案を書いた野村修一が、対策本部に…

松井潤一
2年前
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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」13.9月23日14:00

13.9月23日14:00  山下は、ゆっくりと眼を開けると声がした方を向いて、中村が自…

松井潤一
2年前
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創作大賞2022応募作品 「立てこもり」エピローグ

エピローグ 野村修一の試案を受けて、官僚たちがまとめた試案に対する対案について少し触れて…

松井潤一
2年前
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