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「二月の勝者」から、学歴の意味を考える

「二月の勝者 -絶対合格の教室-」という作品が
テレビドラマ化の影響もあって流行っているので、
わたしも漫画を全巻一気読みしました。(テレビドラマはまだ見れてません)

私は中学受験経験者ではありませんが、
それでも、とても共感するエピソードが多かったです。

この作品を通して、
そして「受験」というものをキーワードに
ぜひ皆さん考えていただきたいと思ったのが

「このゲームに『アガリ』はあるのか?」

ということ。


「受験戦争」というワードは死語になっちゃいましたかね?
昭和生まれ世代にとっての受験というのは、
心身の健康に強く影響を与え、
結果次第で後の人生を大きく左右し、
生死を伴うほどの激しい生存競争だったようです。

今の30〜40代、それ以上の年代で、
いわゆる学歴エリートとセグメントされた人たちは、
子供の頃に親に強く言いきかされたこと、ありませんか?
それは、
「いい学校に入れば、いい会社に就職しやすくなり、
その後の人生は安泰だ」
「だから受験をがんばって、いい学校に入ってほしい」

と。

実際のところ、どうですかこれ。

私自身も、
私がコンサルタントとして数多くの会社や立場の
ビジネスパーソンを拝見してきた印象としても、
全くそんなことはなさそうです。

むしろ、際限なき競争の世界に
疲弊している人、行き詰まっている人、
感覚が麻痺してしまっている人の方が多いんじゃないの?

企業に産業医がつくようになり、
現代病の予防に努めていることが
その証左ともいえませんか。


小学校受験。
中学校受験。
高校受験。
大学受験。
新卒就職活動。
就職後の出世競争。
企業同士のビジネスの競争。対同業。対異業種。

どこで「勝った」ところで、
さらにその先へ、上へ。
さらなる成長と、勝利を求めて。
自分や親とだけの競争は、
さらなる大勢の人を巻き込み、
またその大勢の人の責任を背負う。
際限なき競争。終わりなき戦い。

このゲームにゴールは、アガリはあるんですかね?
あるとしたらどこ?どうなったら?
資産を作って富裕層(総世帯の純金融資産1億円以上)になれたら?
それはみんな頑張ったらなれるの?
なれなかったらゲームオーバーですか?人生終わりだとでも?

そこにみんなが納得感ある答えを用意できる人なんて、
いるんですかね。
私は知らない。

だとしたら、
戦いのはじまりを、もっとよく考えた方がいい。

なんのために勉強させ、あるいは勉強し
1つでも高い偏差値やクラスの学校を目指すのか。
その先に、蓬莱山や桃源郷があるとでも思ってますか?

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