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従業員に株式投資を推奨する3つの理由

弊社は、従業員に株式投資を推奨しております。それがビジネスにプラスになると考えるからです。今回は社内勉強会資料として、株式投資を推奨する理由3つを共有していきたいと思います。

成功2

最近、日経平均やダウが上昇し続けているのが連日ニュースで報道されております。コロナ過で経済にダメージを受けているのになぜ?

そんな時にゲームストップのニュースが飛び込んできました。

1月下旬、米国の株式市場で個人投資家は、ヘッジファンド(機関投資家のひとつ)が空売りしたゲームストップ(ゲームソフト小売り)やAMCエンターテインメント・ホールディングス(映画館チェーン運営)などの株を買い上げました。個人投資家の買いの勢いは強く、ヘッジファンドは損失覚悟で空売りした株を買い戻さざるを得なくなりました。

個人投資家とヘッジファンドの対決!!と表現される事件です。

個人投資家がヘッジファンドに対決を挑むなんてありえないです。
正に、今の時代だからこそのできごとです。

このニュースで???となる部分があると思います。

株知識に関しての詳細は今回の内容からズレますので割愛しまして、「今の時代だからこそ」の部分について、少しお話したいと思います。
ニュースなんかで詳しく知っている方もおられると思いますので、その方は復習がてらお聞きください。

今の時代だからこそ・・・

まず今回のニュースについて
ヘッジファンドとは、さまざまな取引手法を駆使して市場が上がっても下がっても利益を追求することを目的としたファンドです。
今回、ヘッジファンドは空売りという手法を利用して、株価の下落で利益を得ようとします。

空売り

その動きを見た個人投資家は、SNSの掲示板「レディット」に開設された“wallstreetbets(WSB)”のコミュニティー等で買い投稿し、一部の個人投資家は結託して買い始めます。その情報を得た他の個人投資家は我も我もとヘッジファンドが空売りした銘柄を買っていきます。買いが買いを呼んだ結果、株価高騰となり、ヘッジファンドは空売りした銘柄を損をしてでも買い戻さざるを得なくなりました。これが1月下旬のゲームストップ株などの高騰で、個人投資家とヘッジファンドの対決の構図です。

このSNSを使った情報戦が「今の時代だからこそ」と言えます。

グループワーク

もう一つは「ゲーム感覚」でこのような「マネーゲーム」が行えることも「今の時代だからこそ」だと言えます。

スマート

ゲーム感覚で株を買う個人投資家が増えた理由に、「ロビンフッド」の影響力があります。
「ロビンフッド」は手数料無料の金融商品取引アプリで、手間となる手続きなんかはスマホで完結するUI/UXの優れたものです。これが若者層に響き、10代、20代で利用者が増えているとのこと。株式投資人口が2倍になったとも言われております。

「SNS活用」「手数料無料アプリ」「若者層」これが揃った「今の時代だからこそ」の事件です。

これが、本日の本題となる株式投資を推奨する3つの理由に繋がるわけですが・・・

その前に少し話がそれますが・・・

「ロビンフッド」が手数料無料ってどうやって収益上げるの?
と気になりませんか?

通常、証券会社は手数料で商売をしています。

「ロビンフッド」の台頭で、米国の証券会社は手数料無料と追随しております。証券業界に革命を起こした企業です。
日本の証券会社でも手数料無料が増えてきております。コロナバブルで株式投資を始める個人投資家が増えてきている現状を考えると、影響がどんどん膨らんでいくように感じます。

証券会社が手数料無料にし、参入障壁を下げて、利用者を増やし、信用取引等の手数料発生するようにする。ゲームの課金システムのようなマネタイズは考えられます。
証券会社の延長線上の考え方だとこれがビジネスモデルとなるでしょう。

しかし、「ロビンフッド」は違います。

トレードのアロケーションです。

購入者の購入先を割り振りして、リベートをもらうビジネスモデルです。
簡単に言うと、株を買いたい人を集めたから紹介するので、紹介料頂戴!!って感じです(笑)

どんどん話が逸れますが・・・

割り振り先ってのは、証券会社になるのですが、これがフラッシュ・ボーイズで話題になったところなんかも・・・あるとかないとか・・・詳しくはお読みください。

フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

ノンフィクション作家マイケル・ルイスの2014年の作品
HFT(高速取引)による荒稼ぎのカラクリを暴き、話題を呼んだ本です。HFTは、売買注文のコンピューター取引が生じるわずかなタイムラグを利用して、先回りして利ザヤを稼ぐ運用手法です。人間が認識不能のスピードによるトレードを市場で行うことが書かれています。
現在はシステム投資の高騰や2017年5月の改正金融商品取引法に伴う規制の強化でぼろもうけできるビジネスはできなくなったと言われています。

それを参考とした映画もあります。
ハミングバード・プロジェクト

0.001秒でも先に市場の情報を得るために1,600kmの通信回線の敷設に挑んだ男たちの実話を参考にして映画化した作品

ハミングバード・プロジェクト

従業員に株式投資を推奨する3つの理由

成功

1、経済・経営の感覚を養える

ビジネス本を読みなさい。新聞を読みなさい。ニュースを観なさい。セミナーを受講しなさい。等々上司や会社側から言われると思いますが、株式投資をやりますと大半の人達は自然と学び始めます。

損をしたくないから!!儲けたいから!!

冒頭のゲームストップのニュースも説明できるぐらいだと思います。
投資先を考えるのに企業分析を行うでしょうし、情報収集もしっかりやることでしょう。自然と数字にも強くなります。

日本マクドナルド創業者の藤田田さんは、管理職は全員、簿記の資格を取得するべきと言っているぐらい経営には数字感覚が必要になってきますが、それが指導しなくても養われていきます。

様々な企業のビジネスモデルを知ることになり、視野がとても広くなります。
当社は、新規事業やDX事業を行うにあたり、新しい発想や情報収集・分析が求められるので、ビジネスにプラスになると考えております。

2、アンテナ感度がよくなる

情報収集の能力が変わります。
何気ない会話や日常生活で知りえることにチャンスが落ちていますが、それに気づかずに過ごしている方は多いです。

電車内で「よく見る広告は?」「乗客は何をしている?」「持ち物は?」
街を歩いていて「新しい店は?」「行列の店は?」「ファッションは?」
お店に入って「売れている本は?」「売れているゲームは?」

ビジネスに長けた方なら、この感覚がお分かりいただけるかと思います。
顧客の潜在ニーズを見つけるような感覚です。

コロナ過で巣ごもりしている時に、巣ごもりで何をするのだろうと先駆けて調べた方は、現在儲かっているのでは?ビジネスで新商品開発する感覚と似てますよね。

3、先を考える能力が身につく

「風が吹けば桶屋が儲かる」を考える脳に変わっていきます。ロジカルに物事を考えると言いますが、延長線上で考えるのではなく、新しい可能性を組して物事を考える能力が身についていきます。

風が吹けば桶屋が儲かる
1.大風が吹けば土埃が立ち、盲人などの眼病患者が増加する。
2.盲人などが三味線を生業とし、三味線の需要が増える。
3.三味線製造に猫の皮が欠かせないので猫が減る
4.猫が減ると鼠が増える
5.鼠は桶などの箱をかじるため、桶の需要が増える
このことから、風が吹けば桶屋が儲かるとなる・・・

ここまで考えれたら達人だと思います(笑)

しかし、深く考える癖をつけることで、探求心が養われ、ヒラメキに繋がると考えられるので、達人になれないまでも学びとしては重要だと考えます。

以上、3つの理由から、従業員に株式投資を推奨しております。

また、お金に働いてもらうという感覚が、マネジメント能力を養う感覚に似ているとも思っていたりしますが、今回は全従業員対象として3つの理由に絞らせていただきました。

まとめ

チェス2

株式投資からビジネスに直結するスキルを学べるので推奨しています。
1.経済・経営の感覚を養える
2.アンテナ感度がよくなる
3.先を考える能力が身につく

お金の話を嫌う人が多いので、株式投資を敬遠される方もおられます。

しかし、2022年からは高校家庭科で投資の勉強が開始されます。

家計管理については、収支バランスの重要性とともに、リスク管理も踏まえた家計管理の基本について理解できるようにする。その際、生涯を見通した経済計画を立てるには、教育資金、住宅取得、老後の備えの他にも、事故や病気、失業などリスクへの対応が必要であることを取り上げ、預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット、デメリット)、資産形成の視点にも触れるようにする。
※文部科学省「高等学校学習指導要領解説」より引用

「人生の三大資金」である教育資金、住宅資金、老後資金だけでなく、リスク管理、そして資産運用と金融リテラシー向上を図っていくようです。

ロビンフッドのようなアプリ、高校教育で資産形成の授業、株式投資はスタンダードになっていくように思います。

色々学びながら「儲かればラッキー」ですよね(笑)

最後に

後藤又兵衛

今回は、社内勉強会の資料もかねて作成したブログになります。株式投資を推奨している理由について共通認識を持ってもらうためのものとなりますが、同じことが皆様にも言えますので、ビジネスにプラスになると考えて簡単な投資から始めてみてはいかがでしょうか。

残念ながら、知り合いの人で損害を出している方もおられます。それも現実です。一切情報収集せずにチャートを見て知らない企業の株を購入して上がり下がりに一喜一憂して損害が出る・・・それは投資ではなくギャンブルです。それは弊社の推奨する方法ではありません。ビジネススキル向上になると推奨していても、やり方を間違えればこうなるとの悪い例です。大人でもこうなるので、高校教育でどうなるか不安もありますが・・・金融リテラシーの低い状態では詐欺にも引っ掛かりやすいのでしっかり教育してもらいたいと期待しております。

ちなみに当社はIT企業となりますので、株式投資の勧誘や株式投資のアドバイスは一切行っておりません。

新規事業やデジタル化は企業の投資となりますので、変革や成長をお考えの企業様がおられましたらお声がけください。

普段は、歴史、温泉、紅茶、読書なんかのブログを書いておりますが、今回はビジネス系となりますので、会社の宣伝させていただきました。
勝手気ままにブログを書いてる後藤純ですが、他のブログもよろしくお願いいたします(笑)

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