***june typhoon tokyo***

夜行性ミドルエイジャーなガラ悪スキンヘッドが、心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく…

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夜行性ミドルエイジャーなガラ悪スキンヘッドが、心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログ 「*** june typhoon tokyo ***」のアナザーサイド。 アイコンははっしー(@mogewest)画。ひとまず音楽レポート中心。

マガジン

  • After Especia

    良質なサウンドと秀抜なグルーヴ、ささやかなギミックでカルト的なファンを生んだ、ワンアンドオンリーなガール・コレクティヴ“Especia”出身メンバーのその後の観賞記をまとめました。

記事一覧

Joyce Wrice @Billboard Live TOKYO(20240519)

 セクシーとチャーミングが交互に顔を出した、至極のR&Bショウ。  5月17日の横浜を皮切りに、東京、大阪それぞれのビルボードライブ公演を経て、5月24日のインドネシア…

DJみそしるとMCごはん with 矢舟テツロートリオ @ARK HiLLS CAFE(20240511)

 ヤミ―なラップとヒップなジャズで彩る、歌のランチプレート。  ジャズ・トリオとくいしんぼうヒップホッパーがどのような経緯で邂逅したのかは想像もつかなかいが、面…

WAY WAVE @Club Malcolm(20240506)

 アルバムとともに歩み出す、新たな旅路を祝す饗宴。  17年間所属した事務所を離れてセルフプロデュースへ舵を切った、姉・杏奈と妹・優奈によるリアルソウルシスターズ…

HALLCA / Funkcuts @Grapefruit Moon(20240505)

 カラフルな艶とファンクネスが生む、ロマンティックなソワレ。  ダンスポップ・ユニット“kukatachii”との邂逅で生まれた「Romantic」が、さらなるケミストリーを呼び…

パジャマで海なんかいかない @WATERRAS〈JAZZ AUDITORIA〉(20240428)

 陽光と快い音を浴びた、都心のグルーヴィなオアシスタイム。  2024年はレコーディングや各ソロ活動などに注力するために活動休止と宣言しながら、“クインテット”以外…

Furui Riho @タワーレコード渋谷(20240422)〈In-store Event〉

 ハプニングも笑顔に変える、微笑み満開のミニアクト。  『Green Light』以来、約2年ぶりとなる2ndアルバム『Love One Another』のリリースを記念して、タワーレコード…

サカナクション @幕張メッセ(20240420)

※ネタバレを含むため、あらかじめ了承の上お読みください  不変のメタモルフォーゼを掲げた、歓喜に包まれたリブート。  以前から一度ライヴを体験しようと考えていた…

aimi @BLUE NOTE PLACE(20240419)

 豊かなR&B愛に満ちた、秀抜なヴァイブスとグルーヴ。  正直なところ、油断していたところをガツンとやられたようだった。2020年に1st EP『Water Me』の収録曲「Sorry…

UMI @LIQUIDROOM(20240402)

 ハピネスとポジティヴが横溢した、フレンドリーなアクト。  微笑みを絶やさずに、オーディエンスとシンパシーを深め合った70分。癒しと自己肯定の愛に溢れる“ウミ・ヴ…

Mia Nascimento @高円寺マシタ(20240330)

 “マシタ”を明るく照らし出す、微笑に溢れたランチタイム・アクト。  JR中央線の高円寺駅すぐにある飲食店街「高円寺マシタ」が開業1周年を迎えるにあたり、3月30日、…

黒川沙良 ✕ 中津マオ @Ark Hills Cafe(20240329)

 微笑と良質な佳曲に溢れた、好相性なコラボレーション。  六本木一丁目のアークヒルズ・カラヤン広場にある開放感溢れるカフェ「ARK HiLLS CAFE」で行なわれるイヴェン…

edbl @BLUE NOTE TOKYO(20240323)

 気の置けない仲間とともに紡ぎ出した、痛快なソウル・グルーヴ。  カラフルなイラストテイストの自画像をアートワークにした『サウス・ロンドン・サウンズ』『ブロック…

Janet Jackson / TLC @K-Arena Yokohama(20240320)

 激動の半生の軌跡と傑作アルバム30周年、一度に味わう贅沢な空間。  アンコールで披露したオリジナル曲とリミックス2曲を合わせて3トラックの「トゥゲザー・アゲイン」…

PJ Morton @The Garden Hall(20240317)

 豊かな感情と活力が躍った、エネルギッシュでファンキーな一夜。  近年はすっかりマルーン5の鍵盤奏者として名を馳せ(個人的にはどちらかというと、インディア・アリ…

水曜日のカンパネラ @日本武道館(20240316)

 詩羽が叫ぶ愛で結束した、オールタイム“水カン”の魅力に満ちた120分。  演者にとって憧れの場所である日本武道館に360度見渡せる8角のセンターステージを舞台に、カ…

INCOGNITO @高崎芸術劇場(20240310)

 上州の地に吹き起こした、ファンキー・グルーヴの風。  インコグニート恒例の来日公演が、〈INCOGNITO "INTO YOU" Japan Tour 2024〉として開催。結成45周年というメモ…

Joyce Wrice @Billboard Live TOKYO(20240519)

 セクシーとチャーミングが交互に顔を出した、至極のR&Bショウ。  5月17日の横浜を皮切りに、東京、大阪それぞれのビルボードライブ公演を経て、5月24日のインドネシア・ジャカルタ公演まで続くジョイス・ライスのアジアツアー〈JOYCE WRICE ASIA TOUR〉が開催。その5月19日のビルボードライブ東京公演の2ndセットを観賞。2022年10月のビルボードライブ東京公演(記事→「Joyce Wrice @Billboard Live TOKYO」)以来2度目となる。

DJみそしるとMCごはん with 矢舟テツロートリオ @ARK HiLLS CAFE(20240511)

 ヤミ―なラップとヒップなジャズで彩る、歌のランチプレート。  ジャズ・トリオとくいしんぼうヒップホッパーがどのような経緯で邂逅したのかは想像もつかなかいが、面白い組み合わせとは感じていた。“おいしいものは人類の奇跡だ!”をモットーに、料理と音楽のコラボレーションで楽曲制作からアートワークなどまでを手掛ける、“おみそはん”や“DMMG”の愛称で知られるヒップホップ・アーティストの“DJみそしるとMCごはん”が、シンガー・ソングライター/ジャズ・ピアニストの矢舟テツロー率いる

WAY WAVE @Club Malcolm(20240506)

 アルバムとともに歩み出す、新たな旅路を祝す饗宴。  17年間所属した事務所を離れてセルフプロデュースへ舵を切った、姉・杏奈と妹・優奈によるリアルソウルシスターズのWAY WAVEが、独立後初となるアルバム『JOURNEY』のリリースを決定。独立を発表した昨年9月の定期公演の特別編〈部員集会Special 2023〉(記事→「WAY WAVE w/ 仮谷せいら、脇田もなり、PARIS on the City! @GARRET udagawa(20230910)」)では「年末

HALLCA / Funkcuts @Grapefruit Moon(20240505)

 カラフルな艶とファンクネスが生む、ロマンティックなソワレ。  ダンスポップ・ユニット“kukatachii”との邂逅で生まれた「Romantic」が、さらなるケミストリーを呼び込んだ。HALLCAとkukatachiiとのコラボレーション楽曲「Romantic」のリリースを記念したリリースパーティ〈ROMANTIC Release Party "ROMANTIC NIGHT"〉は、アットホームな雰囲気が漂いながらも、Funkcutsとの接触も含め、新たなHALLCAの可能

パジャマで海なんかいかない @WATERRAS〈JAZZ AUDITORIA〉(20240428)

 陽光と快い音を浴びた、都心のグルーヴィなオアシスタイム。  2024年はレコーディングや各ソロ活動などに注力するために活動休止と宣言しながら、“クインテット”以外の編成ではライヴやイヴェントも行なっている“パジャ海”ことパジャマで海なんかいかないが、東京・神田の複合施設「ワテラス」(WATERRAS)を舞台にした入場無料のジャズ・イベント〈JAZZ AUDITORIA〉に出演。2013年からスタートし、12回目となる〈JAZZ AUDITORIA〉は4月26日~28日の3

Furui Riho @タワーレコード渋谷(20240422)〈In-store Event〉

 ハプニングも笑顔に変える、微笑み満開のミニアクト。  『Green Light』以来、約2年ぶりとなる2ndアルバム『Love One Another』のリリースを記念して、タワーレコード渋谷店の5Fイベントスペースにて〈「Love One Another」発売記念ミニライブ&特典会〉が開催。4月3日リリースの同アルバムを予約購入し、当日の週明け月曜の夜の渋谷に足早に駆け込んだ。  『Love One Another』リリースの3日後の4月6日深夜27時(7日午前3時)

サカナクション @幕張メッセ(20240420)

※ネタバレを含むため、あらかじめ了承の上お読みください  不変のメタモルフォーゼを掲げた、歓喜に包まれたリブート。  以前から一度ライヴを体験しようと考えていたアーティストが何組かいるのだが、サカナクションはその一つだった。特にシングルやアルバムをつぶさにチェックしてというファンではないけれど、基軸はロック・バンドの範疇なのだろうが、ポップでダンサブルな楽曲はもちろんのこと、ニューウェイヴのほか、テクノやハウスといったエレクトロニックなサウンドも響かせる音楽性は、なかなか

aimi @BLUE NOTE PLACE(20240419)

 豊かなR&B愛に満ちた、秀抜なヴァイブスとグルーヴ。  正直なところ、油断していたところをガツンとやられたようだった。2020年に1st EP『Water Me』の収録曲「Sorry」で興味を持ったaimi(アイミ)。拙ブログの「近況注意報 0619 音楽篇」では、「たとえば、シザ(SZA)やシド(syd)、H.E.R.、ジェネイ・アイコあたりの個人的な好物路線をなぞらえそうなタイプ」などと述べていたR&Bシンガー・ソングライターだ。その後も動向を追っていて、翌年リリース

UMI @LIQUIDROOM(20240402)

 ハピネスとポジティヴが横溢した、フレンドリーなアクト。  微笑みを絶やさずに、オーディエンスとシンパシーを深め合った70分。癒しと自己肯定の愛に溢れる“ウミ・ヴァイブス”に支配されたフロアは、どこまでもハッピーなグルーヴで満ち足りていた。  2023年の単独初来日公演から8ヵ月足らずで、再来日を果たした米・ワシントン州シアトル出身のシンガー・ソングライター、ウミ。1月リリースのEP『トーキング・トゥー・ザ・ウィンド』を記念したジャパンツアー〈UMI talking to

Mia Nascimento @高円寺マシタ(20240330)

 “マシタ”を明るく照らし出す、微笑に溢れたランチタイム・アクト。  JR中央線の高円寺駅すぐにある飲食店街「高円寺マシタ」が開業1周年を迎えるにあたり、3月30日、31日の2日間にわたって記念イヴェントを開催。ケンタッキーフライドチキン前において「マシタdeステージ」と題し、歌・演奏や漫才、サイエンスショーが行なわれたが、そこにラインナップされたミアナシメントのミニライヴへ足を運んだ。12時台の1stステージと15時台の2ndステージとの2部にそれぞれ出演していたが、2n

黒川沙良 ✕ 中津マオ @Ark Hills Cafe(20240329)

 微笑と良質な佳曲に溢れた、好相性なコラボレーション。  六本木一丁目のアークヒルズ・カラヤン広場にある開放感溢れるカフェ「ARK HiLLS CAFE」で行なわれるイヴェント〈The Smiling Hour〉の第2弾に、黒川沙良と中津マオが登場。ともにR&Bやソウル・ミュージックに通底した作風を紡ぐシンガー・ソングライターだけに、ミニマムながらも相性の良さを発揮したコラボレーション・ステージとなった。  黒川沙良は、中国のファンからの熱望もあってか、4月18日の杭州を

edbl @BLUE NOTE TOKYO(20240323)

 気の置けない仲間とともに紡ぎ出した、痛快なソウル・グルーヴ。  カラフルなイラストテイストの自画像をアートワークにした『サウス・ロンドン・サウンズ』『ブロックウェル・ミックステープ』といった作品で注目を浴び、Nao Yoshiokaと共演したギタリストのKazuki Isogai(磯貝一樹)やiriなどの日本人アーティストとのコラボレーションでも知られる、英北部出身、サウスロンドンを拠点に活動するギタリスト/プロデューサーのedbl(エドブラック)が、バンドセットでの単独

Janet Jackson / TLC @K-Arena Yokohama(20240320)

 激動の半生の軌跡と傑作アルバム30周年、一度に味わう贅沢な空間。  アンコールで披露したオリジナル曲とリミックス2曲を合わせて3トラックの「トゥゲザー・アゲイン」を盛り込んできたのは、"もう一度一緒に(楽しみたい)”“再びあの頃に戻ろう”という想いを馳せてのものだろうか。楽曲自体は、1997年のアルバム『ザ・ヴェルヴェット・ロープ』からの2ndシングルというとりたてて“旬”ではない楽曲をツアータイトルに冠したのは、世界的なパンデミックをやり過ごし、世界的にさまざまな隔たり

PJ Morton @The Garden Hall(20240317)

 豊かな感情と活力が躍った、エネルギッシュでファンキーな一夜。  近年はすっかりマルーン5の鍵盤奏者として名を馳せ(個人的にはどちらかというと、インディア・アリー「インタレスティド」のプロデュースをはじめとするグラミーウィナーとしてや、ロバート・グラスパー・エクスペリメント『ブラック・レディオ2』への楽曲協力、エリカ・バドゥ、BJ・ザ・シカゴ・キッドらとの仕事などのイメージが強いが)、2022年12月のマルーン5での初のドームツアーでも来日(実はマルーン5は翌2023年10

水曜日のカンパネラ @日本武道館(20240316)

 詩羽が叫ぶ愛で結束した、オールタイム“水カン”の魅力に満ちた120分。  演者にとって憧れの場所である日本武道館に360度見渡せる8角のセンターステージを舞台に、カラフルなカクテルライトやレーザーライトが四方八方に放たれ、ステージ上空から吊られた螺旋やさまざまな円形へと自在に変化する発光体、ステージの周りをぐるりと回る(ワゴンカート上に作られた桃の)はりぼて、ハーネスによる宙づりシーン……などの演出は、前回のコムアイ時代の日本武道館公演〈八角宇宙〉とはさほど変化なく、目新

INCOGNITO @高崎芸術劇場(20240310)

 上州の地に吹き起こした、ファンキー・グルーヴの風。  インコグニート恒例の来日公演が、〈INCOGNITO "INTO YOU" Japan Tour 2024〉として開催。結成45周年というメモリアルと、4年ぶりとなる19thアルバム『イントゥ・ユー』を引っ提げた本ツアーは、3月5日から9日までの5日間のブルーノート東京公演に加え、3月10日に高崎(高崎芸術劇場スタジオシアター)、3月12日に大阪(梅田クラブクアトロ)を巡る精力的なものに。その高崎公演へと足を伸ばしてみ