2022面白かった本たち
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理
インデックス投資が最強であるという本。個別株のストックピッキングをしても、市場そのもののパフォーマンスに勝つのは非常にむずかしい。そのため、黙ってコツコツと、全米全世界インデックスに積み立てていくのが得策である。この考え方を裏付けるデータをもとに解説しています。多少分厚い本だけど、読みやすいです。翻訳が上手いのかしら。
幸福論 (岩波文庫) アラン
アランによる、人生において良い事一覧が書かれている日記のようなもの。これをした方がいい、みたいな端的に書いてあるわけではなく、日常で遭遇する出来事に対して、アランの見解が書かれている。非常に広い範囲で、人生のTipsが書かれているので、日々の行動に意味を見出して生きなければ、と思いましたね。
コーヒー抽出の法則
東京の”カフェバッハ”さんのコーヒー抽出理論について書かれています。ペーパードリップ命の考え方をもとに、コーヒー抽出時における、焙煎、豆の粒度、お湯の温度、量、ドリッパー、サーバー、フィルター、まで、何がどう味に影響するか学べる。ペーパードリップで抽出している時の、コーヒー豆の中のお湯の動きや、抽出の流れ、どのようにお湯が流れて、成分が溶けでるか、がよくわかります。面白い。
君たちはどう生きるか
こちらも古典自己啓発。読み物として面白いですね。人生において大切なものを、特に人間関係に関して、コペル君とその仲間達のエピソードを軸に、教えてくれます。
フランス式 おいしい調理科学の雑学-料理にまつわる700の楽しい質問
知人から頂いた本だが、肉や魚の下味の付け方、調理の仕方、などをなぜそれをやる意味があるのか、どういう効果があるのか、が調理科学的に解説してくれている。とても勉強になる。
例えば、なぜ肉は焼くと硬くなるのか、下味で塩を振るのはなぜ?、パスタを茹でる時になぜ塩を入れる?、なぜ茹で汁は吹きこぼれる?、調理前に常温に戻す意味は?、などなど、さまざまな食材に関して、かなり網羅的に書きているので、よく知らない部分や興味ないところは読み飛ばしても全然問題ないです。
これを読むと、今まで言われていたことの意味が化学的な理由で説明されるため、本当の意味で理解ができる。そして何より、料理はほぼ化学反応の集積で美味しい不味いが決まるのだということがよくわかる。そこには、迷信や愛情などといったスパイスは完全否定される。
日本アパッチ族
大好き小松左京さんの、鉄食う人間の話。全編、きつめの関西弁で会話が書かれているので、ちょっと読みづらいかもしれないですが、ストーリーはとても面白い。設定だけで面白い。
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下
太陽を食う寄生虫と、それを追う人間と宇宙人のお話。アンディーウィアーの語り口は相変わらず軽快で読みやすく面白い。前後編2冊だが、するする読めます。
二分間の冒険
なぜか児童書。異世界転生してドラゴンを倒す話。ドラゴンとのラスボス戦はクイズバトル。元々、モモに似た本探している中で、たまたま見つけた本。児童書なのでとても読みやすいですが、結構奥が深くて面白い。子供に読ませたいですね。
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