あきらめてたのに、よくばりで。
たくさんのものを諦めてきた人生だった。
学びたかったこと、やりたい仕事、ふつうの人生。
そして、決して手の届かない場所へ行ってしまった人々。
いつの間にか、あきらめの上級者になっていた。
──仕方ない。自分にはどうしようもなかった。ベストは尽くした。
そんな言葉で自分を慰めるのが、とても上手になっていた。
去る者を追ったりもしない。
喪失からの立ち直りにも、すっかり慣れた。
心の一部をそこに置き去りにしたまま、何もなかったようなフリをして、また日常に戻っていく。
時々、チラチラと後ろを振り返るのはやめられないけど。
そんな風にして、数えきれないほどのあきらめを繰り返してきたはずなのに、まだどこかに、欲張りな自分が残ってた。
一度気づいてしまうと、なかったことにはできなくて。
私にだって、ちょっとくらいは、ほしいものがある。
たまには、“ほしい”を大事にしよう。あきらめたくない。
だから、思いついたことをやってみる。
失うものは、そんなにない。
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