あのひとに、

そして今
僕がこうしている間も
かつてよく知っていたあの人たちが
いつものように　あの場所で暮らしている
ああ
こう考えることは
何と心が休まることだろう

だが同時に
深い後悔の念と
甘く切ない記憶が
僕の胸を締めつけるのだ

過ぎ去った日々は
もう二度と　もどらない
想い出さえも　少しずつ色褪せ
あのひとの顔も声も　ぼんやりと薄れて
残るのはただ
悲しさだけ

アアカミサマオネガイデス
アノトキノアノヒトニ、
アワセテクダサイ

アノトキノボクニ、
モドシテクダサイ。