会社での情報公開範囲の設定に意味はあるのだろうか問題

小生、従業員が万単位のいわゆる大手企業、に勤めています。

勤続年数も増え、それなりのポジションにつくに従い、書類に「取り扱い注意」「逆流不可」といった

いわゆる機密文書的なものを手にする機会も少しずつですが増えてきました。

その中には、会社の経営のことであったりとか、世間一般では知られていない内容が含まれることがほとんど。

外部、ひいては世間に公表されることが望ましくない情報、とでも言いましょうか。


で、ふと思ったのですが一部の社員が知っていたらまずいような情報を除いて、全社員に公開することをしないのはなぜでしょう?

確かに、インサイダー取引に抵触するような情報であったり、いわゆる「まずい」情報までオープンにしろ、という意味ではありませんが、

そんなに隠す情報なのか?と疑問に思うことが個人的には少なくありません。


例えば、来年度の収支がまずそうだ、といった情報も取扱注意になっていたりします。

そんなの、公開情報からもある程度予測はできる話ですし、無理に隠そうとすればするほど、社員の不信感が募る結果にはならないでしょうか?


自分のことだけを考えると、変に臭いものには蓋をするように、悪い部分をひた隠しにされるよりも、

「実は、会社がまずいんです!みんな、一丸となって頑張るしかないんです!」

とオープンに言ってもらった方が、モチベーションにもなります。


爆伸びマネジメントという本に書かれていた、役員室での会話の文字化&共有の例が非常に興味深かったです。


直の創業者が去り、創業当時とは時代も環境も変わってしまっている場合、企業理念を社員に浸透させるのは非常に難しい。

少なくとも、経営層は深く理念を理解し、体現しているはず(じゃないと、高いお給料もらってでもあんなに責任のある大量の仕事はできないはず)

なので、経営層の声をなるたけ直接に社員に届けるというのは解の一つなのではないか。事はそう簡単じゃないでしょうけど、そんなことを思う今日この頃でございます。

もしかしたら、個人単位でも当てはまることかもしれませんね。
自分だけ知ってる特殊情報がある、というだけで人はちょっとした優越感のようなものに浸れます。で、他人に教えることで、その優越性が消えてしまう。
そういう人ってある一定数の割合いるような気がしています。
自分が苦労して得た情報だから、簡単にはシェアしてなるものか!みたいな。
でも、冷静に考えるとそれで得られるメリットは何で、共有することで得られるメリットは何か。冷静にその辺を考えるアタマを持っておくことも大事かもしれません。

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