見出し画像

ひねくれてたって、世の中を斜に構えて見たっていいじゃない〜ナナメの夕暮れ/若林正恭

自分は結婚したのが30を過ぎてからで、世間一般(男性の平均は31歳くらい)よりやや遅いくらいだった。
で、30歳前後の年齢になってきて感じるのが、周囲からの
「適齢期だね」
「結婚しないの?」
「お付き合いしている人はいるの?」
という直接、ないしは無言の圧力だった。

自分は幸いにも?両親から直接に言われたことはなかったけど、職場の方、親族(祖父母)、友人など、いろんなところでその圧を経験した。
皆、悪気があって言っているわけではないことは頭では理解しているものの、そういった圧力を感じるたびに、
「自由にさせてくれよ、結婚するしないなんて個人の選択でしょ」
と思っていた。
そう言った発言なり圧力を鬱陶しくも感じていた。
と言っても、強く言い返してその場の雰囲気を壊すことも望むところではないので、大抵はダンマリを決め込みその場をやり過ごす。

胸の内に思うところがあっても、空気を読み、それを壊さぬ様振る舞う。
一種の処世術。
根暗とか、腹が黒いと言われるかもしれない。
というか、これが腹黒というなら間違いなく自分は腹が黒い。
で、こんなに捻くれてるやつ、あんまいないだろうなと思ったら、パーリーピーポーの宝庫であるけ芸能界にも同種を発見した。
そう、オードリーの若林氏。

スタバでグランデを頼めないほどに重症らしい。

ちなみに、自分はセブンイレブンの「プライチ」システムで無料の引換券を持っていても、タダで交換して店を出るというのができない。何か一品、買ってしまう。
どこか、コンビニでトイレだけ借りるのが申し訳なく、ガムなりジュースなりを買ってしまうのと同じ心境だ。

第一ボタンを何の疑問も持たずにしめられる人は、きっと何の疑問も持たずに生きていける。 だけど、疑問を持ってしまう人は「自分探し」と「社会探し」をしなければ、「生き辛さ」は死ぬまで解消されない。

自分はどちらかというと、疑問を持ってしまう方の人間。
そんな若林氏、その生きづらさを解消するためにやったのが、自分がやっていて楽しいことをノートにメモる、ということだったそう。

自分もだけど、結構社会の風潮に負けて自分の「楽しい」に蓋をしてしまっている人、いるんじゃないだろうか(勝手な推測)。
くだらない漫画より歴史小説の方がカッコよく見られるから、そっちを好きな「ふり」をする。本当は楽しいかもしれないのに、ゲームに夢中になっているやつを「時間を無駄にしている」とどこか蔑んでみる。

そんな腹黒星人たちにはうってつけの一冊。
1自問自答星人の探究の記録、一部の人には変な自己啓発書より刺さると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?