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常識というメガネ

本日、とあるセミナーに参加して聞いた話が面白かったのでシェア。
一言でまとめると、「常識にとらわれると物事をちゃんと見られなくなるよ」という話。

よく引き合いに出される話なので、皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、虹は何色でしょう?と問われたらなんと答えるだろうか。
日本の多くの人は、7色と答えると思う。
自分もそう答えるが、なぜ7なのかと問われると答えにつまる。

実際、虹を見たときに色を数えたのかと聞かれるとNoだ。
何か、教科書的に7色と明記されていたのを見た記憶はない。
思い返すと、歌なんかで「七色の虹」なんてフレーズは聞いたことがあるような気がする。
虹に近しいものとして、プリズムで分校した光については教科書等で見たことがある方も多いのではないかと思う。


そう、こんなやつだ。
分光して壁に移された光を見てほしい。
7色?自分には、青、緑、黄、赤は見えるが少なくともこれを見て7色ということはなさそうだ。
ちなみに、アメリカでは5なり6色、アフリカではもっと少なく2なり3色と表現されることが多いのだとか。

ちゃんと自分の目で見て判断しろ!というのはよく言われること。
確かに、常識を捨ててゼロベースで物事を捉えることは、特に今の時代、重要なことではないか。
でも、自分が虹を疑うことなく7色と答えてしまったように、すでに常識というメガネをかけて物事を見る場合、メガネをかけてしまったことにすら気づかないことは山ほどありそうだ。
ほんとに虹って7色なの?という疑問を含め、日常のことに疑問を持ち、きちんと調べるのはそれなりにカロリーがかかる。

少なくとも、何かステレオタイプ的な表現にぶち当たった時には、ほんとか?と問い直す習慣を持ちたいものだ。
汚れたメガネをかけ続けていては、どんな事象もちゃんと観察することはできないだろうから。

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