見出し画像

語源を調べてみる〜「い」

語源辞典、パラパラめくっているといろんな知的な発見がありなかなか面白いです。検索の速さだけなら電子辞書なりインターネットの方が便利ですが、意外な出会いという観点では、やっぱり昔ながらの紙には敵わない、そんな気がしてます。

許嫁(いいなづけ)

なんでこんなイレギュラーな読み方をするんだ?と思われた方も少なくないのでは。親や後見人があらかじめ子供の結婚を取り決めするの意「言い名付ける」の連用形が名詞化してできた語だそう。
で、言い名付けってなんやねんというところには諸説あるらしいですが、婦人は結婚するまでを仮り名、結婚に当たって本名(忌み名)をつけることからきているとする説もあるそう。
→結婚なりお葬式なりの人生の転期に名前を変えて新たな一歩を踏み出すという考え方は何に根付いた文化なのでしょうかね。

イギリス

England(イングランド)なのになんでイギリス?と思っていたら、英語ではなくポルトガルのInglez(イングレーズ)に由来するそう。
→イングレーズ、イングレーズ、イングレズ、エゲレス、イギリス?みたいな変遷でしょうか。

居酒屋

名前的に、お店に居てお酒を飲むところ、というのであまり違和感はありませんでしたが、居酒(いざけ)+屋だそう。

小売酒屋で、味見のために酒を飲ませたのが一杯売りとなり、店先で気楽に酒を飲ませるようになった。そのように、酒屋の店先に「居」ながらにして安直に「酒」を飲むことや、その「酒」のことを「いざけ(居酒)」と言い、「居酒」を飲ませる酒屋のことを「いざけや(居酒屋)」と呼んだ。

一生懸命

一所懸命の転。一つのところに命を懸けることで、中世の武士が命をかけて守べき領地を「一所懸命の地」と称した。
ここから命を懸けるような事態、瀬戸際、あるいは命をかけて努める様などを意味するようになった。

いぼ

いひぼの約。いひぼは飯粒のこと。いぼの形を飯粒に見立てて名付けたものだろう。

イライラ

イラはいら草のイラのようにとげのこと。棘に刺された時の感覚、さらにそれに似た心理状態も表すようになったとのこと。
→触覚なり他の感覚を言語化したオノマトペも結構出てきます。後々ご紹介。

いわし

弱しの転とする説が多い。イワシは水を離れると死にやすいから弱いというのである。
→酷い・・・自分は大好きな青魚ですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?