好きなことで死なないクリエイターのPRテク④「自分の強みを知る」


 ニコニコ動画という動画サイトはご存知でしょうか。ご存知でしょうね。

 ここでは各動画にいくつかのタグが付けられるのですが、特定の動画投稿者の動画に対して「○○の人」というタグが付けられる文化があります。

 その人のコンテンツの特色や特徴を表すためのタグであり、おおよその場合「○○の人」タグはその人専用になっています。

 そのタグの一覧をみてみると、本当に色んな種類の「○○の人」がいます。 →ニコニコ大百科の一覧が こちら

 容易に動画内容が思い浮かぶ人からニッチすぎてよくわからん人まで千差万別です。

 ちなみに、私も記事を書くにあたって改めて覗いて来ましたが第一声は「ひでぇ」でした。

 そして、そのタグのほとんどが「動画の雰囲気」などではなく「その人のコンテンツ」に関わるワードであろう内容になっています。

 これは、視聴者の興味が「どんな人か」というよりも「何をしている人なのか」ということに向いているという例でもあるでしょう。

 例えニッチであろうと、こうして個性を確立させるというのはとても効果的なことです。

「何者か」になれなければ、あなたは死ぬしかないのです。

 その点で、この「○○の人」になるというのはあなたが「死なないクリエイター」になるためにも必須の看板であると言えるでしょう。



敵を知り己を知れば百戦危うからず
 

 正直な話、ただがむしゃらに何か作成して発表し続けていればあなたの作風は確立します。継続は力なりです。

 ですがそれは「いつか」の話であり、その前に飢えます。
 飢えると作品は劣化し、余計に道は遠くなります。
 そしてさらに飢えます。
 あなたは死んでしまいます。
 あーあ。


 時間は無限ではありませんし、予算も限りがあるでしょう。早急に手を打たねばなりません。

 作品を発表するにあたって、あなたはまず「作品で自己アピール」をする必要があるでしょう。

 あなたがユーザーたちに与えられるもの、あなたの価値というものを知ってもらう。その為にも作品は必要です。

 ですが、そのアピールするべき強みを知らずしてユーザー伝えることは決してできません。

 この「強み」というのは本当に色んな種類があるためこのような記事の中で明確に示唆することはできません。

 最低でも「あなたのコンテンツに対するユーザーの姿勢」を以下のものについて、あなたなりの答えを持っておきましょう。

・どんな感情を持って欲しいか
・気軽に扱って欲しいのか、本腰を入れて集中して扱って欲しいのか

 ここさえ押さえておけば、おのずと自分のコンテンツに対する姿勢というものが見えてくるはずです。

 自分の許す限りの時間を使って「自分や自分の作品」について考えてみてください。絶対に無駄にはなりませんので。


最後に


 自己アピールをする時基本的にやってはいけない事が一個だけあります。

 それはシンプルな技術力の高さのアピールです。

 理由は至って簡単。

 その時点で貴方は超一流のプロのただの下位互換にすぎないのです。

 この「ただの下位互換」というのが非常によろしくありません。わかりやすい比較対象が世の中に溢れているのですから、相対的に見て非常に劣っているように見えてしまうのです。

 もちろん、他に競合が全くいない分野のクリエイターの方なら最も優れているのかもしれませんが、そういう分野の場合ですと技術力の高さを理解できるユーザーもごくわずかでしょう。故に、こちらの場合も技術力の高さのアピールは意味を為しません。

 マーケティングの分野では「差別化」や「選択と集中」という概念がありますが、その観点から見てもあまり得策とは言えないでしょう。

 あくまで「持ち味を活かす」という部分に、最初は注力しましょう。

 それこそ、技術力は継続しているうちに徐々についてくるものです。ですが、あなた固有の、あなただけの魅力というものは他の人の努力では簡単には得られません。

 唯一無二であることこそが、生き延びる為の最適解の一つでしょうから。



 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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