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僕が職場復帰出来た訳~昨年の振返りと2023年抱負とともに

昨年の振返り

 あまり詳しく書くつもりはないが、一昨年の9月頃にまた体調を崩し、仕事を休むようになった。年を明けて復帰しても、続かず休むの繰り返し。僕自身、めちゃくちゃ焦っていて、その気持ちが見事に空回りしていた。

“ここで踏ん張れなかったら、たぶん仕事は辞めなくちゃならない”

 言葉にはしなかったが、それは上司も僕も分かっていた。

「夕張、行く?」

 ゴールデンウイークの明けた5月の中旬、上司からそう声を掛けられた。職場としても僕としても、文字通り最後のチャンスだった。それから夕張と札幌との往復の日々が始まった。月曜の朝に札幌を出て、金曜の夕方に帰ってくる。平日は夕張、土日は札幌という生活が、7月末まで続いた。
 夕張では利用者さんとの共同生活で、朝・昼・晩の食事は全て僕がつくった。1週間の限られた食費の中、なるべく栄養バランスが偏らないように気を使った。前職のグループホームでの経験が役に立った。
 日中は夕張のメロン農家さんのところで摘果の作業を手伝った。栄養を集中させて夕張メロン特有の濃い甘さを生み出す為、1つの蔓に1玉2玉だけ残し、他は全て摘果してしまう。摘果したメロンを「すぐりメロン」というのだが(「子メロン」と呼ぶ地方もある)、漬物にするとお酒のアテにぴったりである。7月に入り夕張メロンの収穫最盛期を迎えると、毎日のように選果落ちしたメロンを頂いてきては食べていた。最後の方には農家さんごとの味の違いが分かるようになるという贅沢っぷり。

 札幌のストレスから離れ、規則正しい生活リズムと肉体労働によって、僕自身のメンタルリズムも徐々に整っていった。札幌に戻ってきた8月以降、順調に職場復帰が出来ている。

うつ病からの社会復帰で大事なこと

 これから書くことは、すべて私の経験則に基づくものなので、もしうつ病で治療している患者さんがいらっしゃったら、まずは診ていただいている先生を信じて従ってほしい。

  1. 発症原因・ストレスからの回避
     
    まず、発症原因と思われる対象・事象から物理的・心理的に距離を取る、ということが大事である。ただ、原因が特定できない場合も往々にしてあるので、とにかくストレスを徹底的に排除すること。
     私の場合、急性期に両親や職場の緊急対応のおかげですぐに実家で療養する体制が取れたのは大きかった。うつ病の原因が環境要因である場合、これによってまず劇的に回復する。父親とのいざこざが無ければもっと早くに回復していただろうが……。

  2. 主治医や支援機関の積極的な利用
     急性期を脱して安定期に移行しても油断は出来ない。ストレス負荷に弱い状態だし、気力も体力も相当程度落ちている。自分で回復していると感じても、減薬や社会復帰時期については主治医と慎重に相談することが重要。また、職場を変える場合、公的機関(ハローワーク、就労移行・継続支援事業所)の支援も積極的に受けるべき。

  3. 規則正しい生活と適度な運動習慣
     社会復帰する上で一番大事。規則正しい生活や十分な睡眠時間の確保は自律神経系を整えるのにマストであるが、スマホやゲーム、誘惑は周りに溢れている。だから、周りに遊ぶものも何もない夕張で規則正しい生活と肉体労働に一定期間就けたことは、うつ病の治療において凄く大きかったと思う。本当に職場に感謝。

  4. 職場や周囲の理解
     
    上に述べたようなことも、職場や周囲の理解と協力が無ければ当然無理。だからこそ、うつ病は社会全体で考えていかなければいけないことだと思う。一歩間違えば本当に人が死ぬので。

 でもこれらって、うつ病でなくても大事なことだよね。言葉にすると「当たり前じゃん」って思うんだけど、みんな結構出来てない。上記のことをちゃんとやれば、今よりもっとパフォーマンスも上がるはず。

これからの話

 昨年12月に漸く抗うつ薬がゼロとなり、今年は仕事にプライベートに邁進していきたいと思う。とりあえず取りたい資格は以下の通り。行政書士は今の仕事でもつかえるのでマスト。

  • 行政書士

  • FP2級

  • アロマ系資格

  • 日本酒ディプロマ

……etc

 40歳で就労支援系の事業所を独立開業するというのを目標に、事業スキームの組立てやお金の流れといったところも勉強する。あとは趣味の資格も。
 昨年は整体だったりマッサージだったり『健康』に投資したので、今年は『趣味』や『推し』に投資したい。登山か自転車は再開したい。高校同期との企画もあるので楽しみ。

“人生100年時代”
やりたいことが尽きることはない。

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