Web3マーケテイングとは
自分なりのWeb3マーケティング論をまとめてみました。
現在、Web3に関わっている方、現在マーケテイングに携わっている方、又は今後Web3にご興味のある方にとって少しでもご参考になれば幸いです。
Web2とWeb3マーケテイングの違い
Web1は、従来のマスマーケティングの流れを引き継ぎ、主要KGIはリーチでした。広告でいうとバナーやPPC等。
SNSの登場により、顧客のターゲテイングが可能になり、SNS広告やリタゲ広告が主流になりました。
しかし、クッキーレス時代の到来に伴い、リタゲ広告のROIは極端に悪化しています。ターゲテイングという観点では、広告主は今後3rdパーティーデータではなく、今後自社で収集した1stパーティーデータをいかに活用できるかというのが重要なポイントになるかと思います。
そして、新たにブロックチェーンテクノロジーが注目され、今後は新たにWeb3マーケテイングの時代に突入していきます。
Web3そのものの進展スピードが遅いことから、まだ大きなパラダイムシフトは起きてはいないものの、いずれは、マーケテイングのメインストリーム手法は、現在のSNSを主に活用するターゲテイングからコミュニティマーケテイングに移行すると考えられます。
Web3時代は、自社コミュニティやDISCORD、Telegram等コミュニティ運営に向いてるプラットフォームを活かすマーケティングが主流になるでしょう。
コンテンツ・パラダイム・シフト
今後、マーケテイングのパラダイムシフトとともに、コンテンツのあり方も大きく変貌していきます。
Web1では、コンテンツは、プロが生成するPGC(Pro Generated Content)から、Web2では、SNSを活用したUGC(User Generated Content)へ移行しました。
Web3では、DiscordやTelegram等のアプリを活用してコミュニティ共創型コンテンツ、CGC(Community Generated Content)が主流になるでしょう。
しかし、先述しました通り、Web3のメインストリーム化が大幅に遅れている為、コンテンツに関しては、CGC時代より先にAI生成コンテンツ、AGC(AI Generated Content)の時代が先に到来するかもしれません。
また、コンテンツをつくるクリエイターと受け手のユーザーとの関係性も今後大きく変貌するでしょう。
PGC主流時代では、クリエイターが自らのクリエイティブ能力を活かして、一方通行にコンテンツを受け手であるユーザーに向けて発信していました。
現代のUGC時代では、SNSの登場により双方向コミュニケーションが一般化され、ユーザーがクリエイターに進化していきました。
来る、CGC時代では、更にコンテンツの送り手と受け手との関係が深まり、送り手と受け手が共創でコンテンツを生み出すクリエイターエコノミーの時代が到来するでしょう。
コミュニティマーケテイングとインフルエンサーマーケティングの違い
コミュニティマーケテイングでは、コミュニティのメンバー1人1人にアプローチするのではなく、そのコミュニティに大きな影響をもつ、モデレターを介してコミュニケーションをとっていくのが通常です。
一見、コミュニティマーケテイングは、現代のインフルエンサーマーケティングと類似しているかのように見えますが、本質的には全く違います。
現代のインフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサーの情報拡散のモチベーションは、金銭的インセンティブです。そこには、ブランドへの愛は存在しません。
しかし、Web3型コミュニティマーケテイングのファン、アドボケーター、エバンジェリストの情報拡散のモチベーションは、ブランドのイデオロギーやミッションに共感し、賛同しているからこそ情報を拡散してくれます。
インフルエンサーとは、違い、ファン、アドボケーター、エバンジェリストの拡散する情報には、ブランドへの愛がある分、情報の信ぴょう性も高く、インフルエンサーとは格段と違う波及効果が期待されます。
アメリカのスタバで展開されているCRM戦略は、まさにWeb3時代のマーケティングの方向性を示してくれているので、ご興味のある方は、こちらの記事もご参照くださいませ。
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