見出し画像

四十八歳の抵抗

石川達三氏(以下、石川氏)の「四十八歳の抵抗」を読んだ。
いつもながら、この本を読みたいと思っていたわけではなく、背表紙を流しみる中で目に止まり、ぱらぱらめくって感じるものがあったので読み始めた。

石川氏の作品は、正直なところあまり読んだ記憶はない。既にタイトルの年齢からひと回り以上も過ぎてしまっているが、タイトルにある「抵抗」に象徴されるものは私の中にも大なり小なり存在するものがある。

私の中の「抵抗」という言葉の中には反骨性、変革という要素があるように思う。
ホロスコープの惑星エネルギーで言えば天王星、海王星、そして火星が影響しているような感じがする。

私が60歳を過ぎて、SNSに目覚めてホロスコープを学んだり、ブログやインスタグラムを続けていく中で写真に関心が深まり日常的に外に出る際はカメラを持参するようになったこと。さらには夢日記やタロットカードも含めて自分で意識できない潜在意識への扉に興味が高まったことも1つの抵抗であるように思った。

私の中にも、主人公と同様に長女に対しては、良い伴侶に恵まれ、明るい家庭を築いて欲しいという安定を求める気持ちは存在する。
反面、長女はホロスコープの太陽期の真っ最中であり、天秤座太陽、金星を発揮させて欲しいという願いもまた存在する。

本書には、社会でのそして家庭での男性の心理構造を実に見事に普遍的に描かれている。夫と妻、父と娘、そして一人の男性としての異性という複合的な視点が、私の中にも存在することに改めて認識させられた。




閉塞而成冬沈黙の妻


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?