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なぜ、高卒・専門卒の人は「大学へ行っても意味などない」と言い切る人が多いのか。

小学校から高校までの教育は、基本的に国が定めた学習指導要領に基づいて行われます。


これにより、全国どこでも一定の教育水準を保つことができ、教科書もこの指導要領に沿って作成されます。


小学校から高校までの授業は、基礎的な知識や技能の習得が中心で、生徒は与えられたカリキュラムに従って学びます。現在では高校へ進学しない人はわずかに1%というデータがありました。

一方、大学の授業は、高度な専門性と自主性が求められる場です。大学では、学生が自分の興味や将来のキャリアに合わせて、履修する科目を自由に選択できます。


また、授業形式も講義、セミナー、実験、実習など多岐にわたり、学生は自らの問題意識を持って学び、研究活動にも積極的に参加します。


大学の授業では、受動的な学びから能動的な学びへの転換が求められ、自分で課題を見つけ、それに対する解答や理解を深めるプロセスが重視されます。

このように、小学校から高校までの教育と大学での教育は、学ぶ内容の自由度、授業の形式、学びのアプローチにおいて大きな違いがあります。


小学校から高校までは「何を学ぶか」が中心であるのに対し、大学では「どのように学ぶか」が重要視されるのです。

高校を卒業した後の進路については、多くの若者が悩むテーマの一つです。特に日本のような学歴社会では、大学進学が一般的な道とされていますが、それに疑問を持つ声も少なくありません。


高卒や専門卒の人々が「大学へ行っても意味がない」と感じる理由は多岐にわたりますが、主な要因としては以下のようなものが挙げられます。

  1. 経済的な理由: 大学進学には多額の費用がかかります。授業料、教材費、生活費など、4年間で数百万円の出費は決して少なくありません。そのため、経済的な負担を避け、早期に就職して収入を得たいと考える高卒者もいます。

  2. 就職市場の現実: 多くの企業は大卒者を好む傾向にありますが、高卒者でも専門的な技術や資格を持っていれば、良い職に就ける可能性はあります。また、大卒者が増える中で、大学を出ても安定した職に就けないという現実もあります。

  3. 個人の価値観: すべての人が学問的な探求に興味を持つわけではありません。実務的なスキルを身につけ、早く社会に出て働きたいと考える人もいます。また、自分に合った学びのスタイルが大学教育とは異なると感じる人もいるでしょう。

  4. 社会的な認識: 日本では、大学進学が一種のステータスと見なされることがありますが、それに反発する若者もいます。彼らは、学歴よりも実力や経験を重視する価値観を持っていることが多いです。

  5. 長期的なキャリアプラン: 一部の高卒者は、大学進学よりも早く専門的なキャリアをスタートさせることで、長期的な視点から見て有利になると考えます。特に、技術や職人の道を志す人にとっては、実践的な経験が重要です。


これらの理由は、個々の状況や価値観によって異なりますが、一概に「大学へ行く意味がない」とは言えません。


大学教育が提供する知識、人脈、学びの機会は、多くの人にとって貴重な資産となります。


しかし、それがすべての人にとって最適な選択であるとは限らず、高卒で社会に出ることが自分にとって最良の道であると判断する人もいるのです。

進路選択は、個人の将来に大きな影響を与える重要な決断です。


だからこそ、多様な選択肢を理解し、自分にとって最適な道を見つけることが重要です。。

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