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恋愛弱者の35歳大学教授が気づいた、女性が「イケメンで高収入」を求める"当然の理由"

プレジデントオンライン記事より

恋愛経験ほぼナシの35歳大学教授がマッチングアプリに挑戦して気づいた、女性が「イケメンで高収入」を求める"当然の理由"

オスと見られずポイ捨てされるパターン


婚活市場は「若さ・美貌と財力の取引相場」

恋愛経験値ほぼナシの35歳大学教授がマッチングアプリに挑戦して気づいた、女性が「イケメンで高収入の男性」を求める“当然の理由”(高橋 勅徳)『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』より#2

「極端なニーズを持つ女性」に絞るのがポイント? 35歳大学教授がマーケティングの論理を使ってアプリ婚活してみた から続く

東京都立大学で経営学(企業家研究)を担当する准教授であり、自身の婚活体験をを経営学の視点で分析した『婚活戦略:商品化される男女と市場の力学』(中央経済社)の著者である高橋勅徳さん。

2023年1月10日に上梓した『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』では、マッチングアプリを通じた婚活から学べる経営学や経済学などの考え方について、実体験を元にした私小説風にまとめている。ここでは、その本から一部抜粋して紹介する。

大学教授のYamaguchiは、マッチングアプリを通じてTさんという女性と出会い、何度かデートを繰り返すようになった。一方で、「何かおかしい」メッセージを送ってくる他の女性と会ってみた結果、パパ活目当てだったことにショックを受けるのであった……。(全2回の2回目/前編を読む

◆◆◆ 

女性の市場と男性の事情(2022年11月30日)


翌日、酷い二日酔いで目を覚ました。真田(編注:Yamaguchiの友人)に勧められるままに、高価なウィスキーをグラスで何杯も空けた気がする。

こんなに飲んだのは、いつ以来なのか思い出せない。この週末は結局、アプリ婚活を開始して初めて、一切マッチングアプリを拓かずに土日を過ごした。二日酔いで痛む頭も真田から聞いた内容を反芻していると、妙にスッキリしはじめてきた。

昨今のネット上では、婚活市場という言葉が流通している。実はこれはメタファーではなく、婚活とはマッチングアプリによって形成される「市場取引」なのだ。

大学生がある時期に求人サイトに登録して就活市場に参入するように、男女はマッチングアプリをインストールして会員登録することで、婚活市場に参入する。就活市場では労働力と給与が取引される場であるとすれば、婚活市場ではマッチングアプリで可視化された男女それぞれの価値が交換=結婚という契約をする場であると言えるだろうか。

じゃあ、婚活市場では何と何が交換されているのか?

婚活概念の提唱者である山田昌弘先生が指摘しているように、婚活市場とは女性の若さ・美貌と、男性の財力が交換(=交際)される場だとしよう。

例えば結婚相談所のカウンセラーの話では、男女間の年齢差は100万円/ 1歳差で換算するという。つまり、5歳年下の女性と結婚する場合、男性に求められる年収は500万円、10歳差なら1000万円ということだ。経済学的に考えると、このような形で若さ・美貌と財力の取引相場がありそうだ。

ところが、先週に出会ったパパ活女性との出会いの経験は、婚活市場では女性がむしろ、レバレッジを効かせて相場以上の利潤を得ているようにも思える。つまり、マッチングアプリの利用を通じて、自分の市場価値を認識し、釣り上げていく戦略が「パパ活」なのではないだろうか。

「パパ活」が極端な話だとしても、婚活とは自由恋愛による結婚が行き着いた先に、新自由主義に到達した恋愛と結婚が、今のスタンダードなのかもしれない。

婚活市場ではマッチングアプリを通じて、自分の価値を否応なく知ることになる。一部の企業を除いて年功制賃金がベースになっている日本において、男性の財力は年代ごとに横並びに近い。

それに対して、女性の若さと美貌は希少資源だ。だとしたら、自由に恋人や結婚相手を選ぶことが許された時代に、それを可能にするツールとしてマッチングアプリを用意されたら、希少資源を持つ女性が、より希少資源を持つ男性との交際や結婚を望み、より豊かな生活を求めても当然だろう。

逆もまた真なりだ。途轍もない年収を稼ぎ出していたり、とんでもない美形の男性が、若さと美貌を持つ女性との恋愛と結婚の機会を独占しているのでは?

新自由主義があらゆる格差を広げたと言うが、恋愛と結婚にまで、その格差は浸透しつつあるのかもしれない。

アプリ女性は、自由恋愛の夢を見るか?(2022年12月1日)

マッチングアプリに全く触らない週末を過ごして、月曜日からこれまで通りのアプリ婚活生活に戻った。

アプリを約1年の契約にしていたので、残りは3 ヶ月ほどしかない。そしてTさんから、LINEに既読すらつかないことを心配している連絡が入っていたので、出勤しながら「仕事の締切が迫っていて、週末はなかなかお返事できず……!ご心配をおかけしました!」という内容の返事をした。

金曜日の夕方から都合二日半も音信不通になったので、Tさんからは関係を切られてしまっても仕方がないと考えていたのだが、幸いなことにシャットダウンされることは無かった。

本当にありがたい……と思いつつも、以前と比べてどこか心が乗り切れない自分に気づいた。

心配してメッセージを送ってくれるTさんと、この前に出会ったパパ活女子は「私と出会う目的からして違う」のは理解している。

しかしどうにも、送ってくれたメッセージには「裏」があるのではないかと気になってしまうのだ。

「不況の中で経済的に生き残ることが優先される競争社会になったいま、生きていくには結婚しか無いという女性たちにとって、心の純真さは性的無垢さ同様に女性の価値を保障するものでは無くなっている。このような風潮の中で、婚活の意味はもはや『女性が、安定して高収入を稼ぐ男性を捕まえる活動』の方に定着しつつある」(関口, 2010, 155-156頁)

婚活を始めるにあたって読んだ社会学者による婚活研究の一節が脳内にフラッシュバックする。

女性に対して「心の純真さ」を期待していたつもりはなかったが「相手は真剣な交際を目指して、向き合ってくれている」という、ある種の思い込みとも言えるような「前提」で私は取り組んでいたのかもしれない。

そもそも、アプリ婚活を始めるにあたって「自分の年収と職業なら、きっと良い結婚相手を見つけられるのでは?」と考え、これまで学んできた理論を駆使してきた自分自身が、そもそも「純真さ」を失ってしまったのだろうか。

しかし、「アプリ婚活を通じて女性の純真さが失われた」というのもどこか違う気がしている。

婚活が「高収入を稼ぐ男性を捕まえる活動」として定着したのは、見方を変えれば男性が財力を武器に女性の若さと美貌を買おうとしてきたからだろう。

「性の商品化」と言われるものだ。女性が「美貌と若さをレバレッジに最大限の利潤を獲得しようとする」ことと、男性が「自らの財力を駆使して、マッチングアプリで恋人・結婚相手探し以外の性的欲求を満たそうとする」ことは、表裏一体の出来事なのだ。

同時に、「マッチングアプリ」の登場は、あらゆる面で女性を良い意味で解放しているのではないだろうか。

日本で見合い婚が衰退し、自由恋愛による結婚が主流化して以降、一貫して年の差婚の数は減り続けているらしい。

乱暴に言ってしまえば、

「断れない形で、ブサイクなオッサンとお見合い結婚を強いられていた女性が、選べるなら同年代のより若くイケメンで、経済力もある男性と結婚したい」

というある種当然の帰結に至ったのではないだろうか。

おそらく、マッチングアプリという武器を手に入れた女性は、冷静に「商品化された自分の性」を値踏みして、適切に利潤を手にする時代になったのだろう。

※関口文乃(2010)「婚活ブームの二つの波:ロマンティック・ラブの終焉」山田昌弘(編)『婚活現象の社会学』東洋経済新報社, pp. 121-160.

罪悪感と経験値不足(2022年12月2日)

色々考えた結果、Tさんに対して誠実にあるべきだ。

そう考えてアプリの利用は一時停止した。彼女はパパ活を目的とした女性と違うのだし、少なくとも、将来の結婚に対する意思があることを述べていたのだから。

そして私のアプリ婚活も、ある程度の局面を迎えているのだから、一時的な気の迷いで変な行動をしてはいけないと思う。

とはいえ、TさんとLINEでやり取りしたり、実際にあって会話をしていても、どこか空虚な感情に襲われている。

私が目の前の彼女を信じられないだけでなく、アプリを通じて女性と出会おうとしている私自身が、性の商品化を推し進めているように思えて、後ろめたく感じてしまうのだ。

その結果、Tさんと食事デートをしている最中でも、あまり会話が弾まない時間が生まれていた。

彼女も、そう毎回悩みを私に相談したり、職場で問題を抱えたりしているわけではない。結局、お互いの一通りの生活や趣味が分かってしまった後、話すことが無くなってしまったのだ。

そのような状況もあって、立場と年収だけを携えて挑んだ人間である私と、継続的に会ってくれる彼女には感謝しかなかった。

「うーん、もうその人で決めていいんじゃないか? もう週1、2回ペースで会って飯食ってるんだろ。手を出すどころか、交際にすら至ってないことに、むしろビックリだよ」

久しぶりに近況報告を聞きたいという真田は、感慨深げにそう言った。どうやら、Tさんと交際に至っていないことが、彼にとっては不思議に感じるらしい。

「あと、アプリを利用していることを後ろめたいと感じているということは、お前は少なからず彼女に好意を抱いているってことだよ。さっさと告白して、交際を申込めよ」

「そうかな」

「お前まさか、振られたらどうしようとか、中学生みたいな青臭いこと考えているんじゃないだろうな?」

「いや、なんて伝えればいいかな……って」

真田は笑った。

私はこれまで、受験勉強と研究に勤しみ、仕事として教育に携わってきた。それに関わること以外の全てを、時間を奪う雑事として切り捨ててきたのだ。

自分自身を薄っぺらいというのはそのままの意味で、私の武器は学歴しかない。ここまで、自分が学んできた理論で誤魔化してきたが、私は婚活市場で戦う資源が圧倒的に足りないのだ。

家族社会学には「恋愛資本」という言葉があるらしい。

既婚者と未婚者の過去の交際歴の調査では、既婚者の過去の交際経験人数は3 ~ 5人であり、未婚者はその数字を下回るそうだ。交際経験人数が多いということは、異性と出会い、交流する機会そのものが多いということである。

そして機会が多いがゆえに、異性と交際するためのコミュニケーションスキルが磨かれるだけでなく、友人関係を含めたネットワークを人生経験の中で数多く獲得できる。このスキルとネットワークの蓄積が恋愛資本であり、その資本蓄積の差が恋愛や結婚の格差につながるのだという。

お見合い結婚が主流であった1970~ 1980年代は、この恋愛格差を家族や職場がカバーし、異性との出会う場が用意され、結婚へのレールを敷いてくれた。

しかし、自由恋愛による結婚が前提になったことで、自分で恋人を探し、コミュニケーションを重ねて恋人になり、結婚にまでたどり着かねばならない社会になった。

そして、異性との出会いそのものを提供するマッチングアプリが登場して、私達は「いつでも、どこでも、会いたい人に会える機会」を提供された。

しかし、ここで提供されているのは「機会」だけで、その先は恋愛関係を構築できるかどうかに懸かっている。

つまり、マッチングアプリは恋愛資本のうち、機会獲得の差はカバーしてくれるが、コミュニケーション能力まではフォローしてくれないのだ。

その状態で、恋愛資本に乏しい私が婚活市場に参入したらどうなるか。真田のような恋愛強者と、私のような恋愛弱者の差は、残酷なほどに明確化してしまう。そんな私が、ここまでTさんと続いていることそのものが、奇跡的なのだろう。

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感想とまとめ


婚活女性は時として、思い切り残酷な言葉を発します。

それは「女性は弱い男性を心底嫌いで見下している」ということ。

これは子孫繁栄の本能によるものですから、仕方ないといえばそれまでになります。

わたしは離婚後の30代半ばあたりに婚活をしていましたが、たまたま幸運なことに会社経営者、もしくは中小企業の部長クラスでした。
このときの年収は800万~1500万超えです。
都心に住み、外車を乗り回す調子に乗ったタチの悪いバツイチおじさん。
こんなチャラくてあくどいクズ男ほど女性に囲まれる。

食事代もホテル代も強制的に女性に支払わせるテクも持っているような男もかなりいます。これは今でも変わらない。
平気で人の女を奪取したり、浮気は当たり前、女性を舐め切った態度の男の方が優勢になるという矛盾した世界が恋愛・婚活市場。

今でいう「沼らせ男」が多くの女性を飼いならしていたりもします。
マジメな男性は本当に損ばかりしています。

にも拘わらず、悪党の権化のような男には全国から女性の引き合いが滞ることなく来るのです。毎晩いろんな女性を連れ込んでいる人も山のようにいます。そして、女性の口からは断言するかのような言葉の数々が・・・・

「お金を稼げない男性にはなんの魅力も感じない」
「見た目のよろしくない男性には性的に体を委ねることはない」

という言葉でした。多くの女性はこうした思考に基づいて、婚活をしているかのようでした。むろん、こうした女性ばかりではありません。
しかし、このような女性が急増しているのも確かだと思われます。

そして、一度、お金のある男と交際してしまうと、もう二度と質素で地味な男性に関心を持つことが出来なくなる。
わたしの界隈は経営者ばかりでしたから、彼らは独身・既婚を問わず、日々デートしたり、ワンナイトを派手に楽しんでいました。
趣味のように、赤子の手を捻るかのように簡単に口説き落としていきます。
ゲーム感覚なのです。ホストやヒモと似た感覚なのでしょう。

これが婚活市場の実態だと確信しました。
つまり、恋愛弱者は何もしなければ、
恋愛強者に勝てる要素など微塵も感じられなかったということになります。

「お金があり」「容姿はそこそこ以上」「力を持った」「地位の高い」
「コミュ力」「女性慣れ」「遊び慣れ」「30代~40歳くらいまで」

これらの要素が厳しく問われているかのようでした。

年々、女性の地位や年収が高くなっているので、このような力関係が生ずる。
女性側が完全に婚活でイニシアチブを掌握する世の中になっている。
これらを乗り越えて行く男性だけが、婚活市場で勝利する。
まさに資本主義、弱肉強食の世界です。
大変なご時世です。
男は男というだけではその存在を許してくれないのです。

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イケメンと金持ちしか勝たん?


恋愛弱者の35歳大学教授が気づいた、女性が「イケメンで高収入」を求める"当然の理由 恋愛において、女性がイケメンで高収入の男性を求めるのは当然のことです。

これは、社会的背景や女性の心理的な要因によるものです。 まず、社会的背景として、現代では女性の社会進出が進んでおり、経済的に自立することが求められています。そのため、結婚相手には経済的な安定を求める傾向があります。

また、イケメンであることは、自分自身を高い評価できる男性であることを示す一つの指標となります。女性は自分を大切にしてくれるパートナーを求めるため、外見の魅力が重要となります。

さらに、心理的な要因として、女性は安心感や安定感を求める傾向があります。イケメンであることは、パートナーが魅力的であることを示すだけでなく、自分を守ってくれる存在であることを期待させます。

また、高収入であることは、将来の安定や生活の充実を保証してくれることを意味します。女性は結婚を考える際に、パートナーの経済的な面も重視することがあります。

一方で、このような理由により、イケメンで高収入の男性を求めることには批判の声もあります。外見や経済的な要素だけでパートナーを選ぶことは、相手の内面や人間性を見落とす可能性があるからです。

また、経済的な要素が重要視されることで、男性の負担が増えることも指摘されています。

結論として、女性がイケメンで高収入の男性を求めるのは、社会的背景や心理的な要因によるものです。

一方で、外見や経済的な要素だけで判断することには批判もあります。恋愛は個人の価値観によって異なるため、相手を選ぶ際には内面や人間性も重視することが大切です。

最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉

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