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台風の後で自給自足の未来について考える

先日の台風19号襲来の前後、スーパーに行けば、多くの食料品は棚から消えてしまっていた。
日常生活でいかに食料があるのが当たり前だったのか。
お腹が空き、コンビニに行けば、食べ物はあたりまえのようにそこにあり、手に入れることができる。
これが日常であると思い込んでいたところがあったのかもしれない。

少し前から現代の自給自足について考えている。こういった状況からさらに悪い状況になった時、我々は生きていけるのだろうか。
それで家庭の中で、食品の生産、加工、消費、再利用まで、テクノロジーを駆使して実現できないかと考えている。言わば最小のエコシステム。誰からも頼らないシステム。

自宅での栽培も同時並行で実験しているが、まずはフード3Dプリンタを自宅で実験的に開発している。

最近は色々な食材のペーストを使って、立体的な食べ物を"印刷"するフードプリンタが登場し始めているが、これが割と高い。そこで安価に作れないかと思い、中国から取り寄せた1.5万円の3Dプリンタをハックして、フードプリント化してみた。
素材の粘度にもよるが、そこそこ狙った形を作れるようにはなってきた。

小麦粉ペーストでクッキーを作ってみたりしている。(簡単そうに見えるが安価な装置であるため、食材の柔らかさと造形速度の調整が結構むずかしい)
これでは単なる遊んでいるようで、面白い形の食べ物を印刷できるだけのように思える。ただ、この技術の面白いところは、工場ではなく家庭で自動的に必要な量の食品を生産できるというところである。
形の悪い廃棄される食材を使って新たな食品を作る試みなども進められている。
こうした全自動調理技術と家庭菜園のテクノロジーが組み合わされば、万が一食料が行き渡らない状況になっても生きていけるのかもしれない。
まずは(家のスペースが減ってしまい、家族には申し訳ないが)自宅をちいさなエコシステムにする実験を、実践的に取り組んでいきたい。

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慶應義塾大学 専任講師(KMD), デジタルハリウッド大 非常勤講師, 東京大学 客員研究員。博士(政策・メディア)。Future Crafts Project主宰。研究者、メディアアーティスト。 https://www.junichiyamaoka.net/