「りんたろー、ジャンボを鼓舞する」
フジテレビ湾岸スタジオ、3階廊下の奥に、小さなスペースがある。そこの椅子に俺は、ぽつんと腰掛けていた。今日はネタパレの収録。この番組には感謝しかない、「綺麗だ」のネタ以降、どこにも引っかからなかった俺たちを、唯一使い続けてくれたからだ。勿論、毎回全力投球。自分らの力、全てでぶつかっていく!ただ、俺は動揺していた。不安で不安でしょうがなかった。
「藤田ニコルさんの前でうまくできるかなぁ」
不安な俺は、ブラックコーヒーを片手に、そう独り言を言っていた。我ながら情けない。
「