「きょんは嘘をつく時、右を向く」
喫茶店で1人コーヒーを飲む。
カランコローン。
喫茶店の扉が開いた。
「ういっすー!じつ!どーした?急に呼び出したりなんかしちゃってさ〜!」
ラフレクランきょん。彼は太陽みたいな人だ。明るくて、暖かくて、一緒にいる周りの人をぽかぽかとした気分にさせる。俺はこの先輩が大好きだ。1番仲が良いと言って間違いない。
「すいません、リーダー、、ちゃっと聞きたいことがあって。」
俺はきょんさんをリーダーと呼んでいる。なぜ呼んでいるのかと言うと、「リーダーと呼んでくれないか?」と頼まれたからだ。でも、この人の人柄に惚れているし、リーダーと呼ぶ事に抵抗はない。ただ、キッカケは頼まれたからだ。
「じつ〜、最近もえちゃんが冷たくてさ〜」
もえちゃんとはリーダーの第7彼女だ。リーダーは彼女が8人いる。これを聞いて驚く人も多いだろうが、俺は慣れてしまった。これに文句を言う人がいるとしたらなんて言うのだろうか?「1人の人を愛せー!」「純愛じゃないぞー!」とか言うのだろうか。その人達は間違いっている。リーダーはその8人全員を愛しているし、8人ともそれを知った上でリーダーと付き合っている。その8人も太陽のそばにいたいのだ。誰が文句言えるだろうか。またに喧嘩もするみたいだが、、
「あ、よかった〜、もえちゃんから許してあげるってLINE来たよ〜」
「よかったですね。リーダー。」
「んで、じつ、話ってなんだ?」
「あの、、リーダーって、藤田ニコルさんのお兄さんなんですか?」
リーダーは少し驚いた表情をしたように見えた。
「、あれ?言ってなかったっけ?」
「いや、聞いた事なかったですよ!」
「、、そっか、でもじつテレビ疎いから知らなかっただろう?」
「まぁ、そうですけど。」
「まぁ、妹の方が売れてるってなんか恥ずかしいだろ?だから言わなかったの。それだけだよ。んで、なんで?急にどうしたの?」
「実は、好きになってしまいました。」
俺は正直に天使を好きになったことを伝えた。リーダーはとても優しい目をして俺の頭を撫でた。
「恋をするっていいことだ。褒めてやる。」
リーダーは人の頭をよく撫でる。とても落ち着くし、泣きそうになる。こうゆうところに女性は惚れるんだと俺は思った。
「そっか〜!素敵だなぁ、ニコとじつが結婚したら俺はじつのお兄ちゃんになっちゃうな?なんか笑えるな!きょきょきょ!!」
「確かに笑えますね!それで1つ聞きたくて、」
「なんだ?ニコの好きなタイプか?」
「からかわないでくださいよ。そうじゃなくて、あの、ニコルさんって昔、なんかあったんですか?」
「ん?どうゆうこと?」
「いや、その、過去に何かあったんじゃないかなぁと。」
「ないよ!ないない!なんだよそれ!ニコはずーっと今のまんまだよ!」
「あ、そうなんですか、、よ、よかった〜」
「あ!みーちゃんから連絡きた!ごめん!んじゃ俺そろそろ行くわ!」
机の上に千円札を置いて、リーダーは店を出た。俺は動揺していた。つらかった。俺が天使の過去について聞いた時、リーダーは明るく否定してくれた。ただ、、その時。
リーダーは右を向いていた。
続く
これはフィクションです。
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