【進学校の横比較】千葉上位校編(渋幕・市川・東邦大東邦・昭和秀英)
同偏差値帯の進学校を集めて横比較してみようという企画、今回は千葉上位校について取り上げます。
ちなみに千葉御三家と言われているのは渋谷幕張(渋幕)・市川・東邦大学付属東邦(東邦大東邦)らしいですが、偏差値や進学実績を見ると昭和学院秀英(昭和秀英)も遜色ないと思うので、ここも含めて4校並べてみます。
今回の千葉4校は、2017年に高校募集を停止した東邦大東邦以外は全て高校募集をしています。そのため、合格実績などは純粋に中学入学生だけでの数字ではない点については留意してください。
大学合格実績や教育内容などを深掘りし、グラフ化するなどして横比較していきます。複数の学校を横に並べて比較することで、それぞれの特徴に気付けたり、入試動向を探る材料になればと思っています。
1. 偏差値推移の比較
サピックス80%偏差値と四谷大塚50偏差値を見ます。年度ごとだと重なりが出て見づらいので、それぞれ前後3年の平均を出してそれをグラフ化しています。
四谷大塚は男女別で出しましたが、それほど大きな違いはなさそうなのでどちらを見てもよいかと思います。
渋幕1強という構図は大きく変わりませんが、市川がじわじわと上昇し差を縮めているのがどの表からもわかります。それが大学合格実績にも現れてきているためこの流れは当面続いていくのかなと感じますし、その先、渋幕との差をどこまで詰めていくかまで焦点が当たってきそうです。
あと気になるのは昭和秀英の午後特別入試ですかね。2018年の導入以来偏差値が年々上昇しており、それに引っ張られるかたちで別日程も上昇していくのか、今後の動向に注目したいところです。
2. 大学合格実績の比較
大学合格実績は、昨今の現役重視の流れを汲んで現役合格のデータを使用します。
国公立大学実績(2022〜2024年)
国公立大学は、卒業生数を現役合格者数で割った数字を集計しています。
渋幕の東大合格者が圧倒的というのはコメントするまでもないですが、残り3校では、市川が東大を中心に難関大実績を増やしリードという感じがあります。
そのほかでは、東邦大東邦が医学部やや多め、旧帝大はじめ国公立大全体の数だと昭和秀英が市川を上回る感じです。
私立大学実績(2022〜2024年)
私立大学は重複合格が多いですが、卒業生数を100%としたときの割合を積み上げてグラフ化しました。
比較的大体似たようなとグラフになっていますかね。渋幕は早慶のところで100%、その他3校は上理までで100%という感じです。
東邦大東邦は東邦大学医学部への内部推薦があり(東邦大東邦と駒場東邦合わせて25名を選抜)、それもあってか医学部合格者が多いのが目立ちますね。
合格者総数(積み上げ)
合格者人数を積み上げてみるとこんな感じです。
こうして見ると市川の規模の大きさがわかります。
海外大学実績(2020〜2024年)
最後に海外大学への合格者数です。単年度だと波が大きいので5年間の表を出します。
渋幕はレベチなので置いておきますが、市川も頑張っていると思います。毎年必ず海外大学への合格者を出していて、2022年はランキング上位大学への合格が多く出ています。
3. 教育内容の比較
教科学習のカリキュラムについては、私立中高一貫校では大学受験に照準を合わせたいわゆる先取りをどこもやっていると思いますが、それ以上深掘りして横比較できる情報がないので、授業以外のプログラムについて比較します。
教育環境
今、世の中的に関心を集めているであろう次の3点について比較します。
グローバル教育
探求型学習・キャリア教育
ICT環境/教育へのICT活用
全員参加の海外研修は渋幕と市川で行われているようです。それ以外、希望者対象の研修プログラムは各学校で導入されています。
探求型学習など学校独自のプログラムはそれぞれに特色があるものが多数あるので、詳しくはそれぞれのページから学校情報を参照してください。学校Webサイトからは、昭和秀英がちょっとわかりづらい感じがしました。
4. まとめ
以上、千葉最上位となるであろう4校をまとめました。
別に偏差値や合格実績でどっちが上とか下とか、学校の序列をつけようとかではなく、学校の向いている方向性や入試動向などが見えてくればと思ってまとめています。
志望校選びの一助になれば幸いです。
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