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フェアトレード探究学習プログラム始動!

このほど立ち上げた一般社団法人『Raise』(親子のための中等教育研究所)では、私立中学校・高等学校に向けて『フェアトレード探究学習プログラム』の企画支援を行っております。

フェアトレード探求学習プログラムとは、フェアトレードの学びを軸にグローバルな問題に目を向ける視点を養い、解決策を探るものです。

2022年秋には、東京にある男子校 聖学院中学・高等学校にて「家庭科」と「英語」の授業の一環として探求学習のプログラムを開発し、全3回の授業を3週にわたって実施しました。

1.フェアトレードを知り・「ジブンゴト」にする
-フェアトレードってナニ? 自分の着ている服や好きなアパレルブランドのサステナブルな活動または商品を調べてみる-

2.海外オンライン交流により、世界観を深める
-インドにあるフェアトレード認証現場と教室をリアルタイムでつなぎ、働く現場を見学、現地のワーカーと英語で交流-

3.実際に製品を触り作る体験をする
-インドの工場で生産されたフェアトレードオーガニックコットンバッグにペイントを施してオリジナルバッグを作る

3回の授業のなかでも、2回目の授業で実施した現地工場とのオンライン交流は、たくさんの驚きや発見があったようです。

例えば、英語を母国語としない者同士の英語でのコミュニケーション。
生徒たちはネイティブの先生が話す「きれいな英語」には耳が慣れています。ところが、英語を母国語としないインドの方と英語で交流するとなると、「英語の聞き取りが難しい!」といったこともハードルになりました。

生徒たちは一生懸命に耳を傾け、質問も投げかけました。中には鋭い質問もあり、教室は大いに盛り上がりました。

現地へのインタビューで得たインスピレーションを土台にサスティナブルを訴えるデザインを考えました。みんなペイントに集中!

3回目の授業では、第一線で活躍するプロのデザイナーから、デザインの哲学や基礎を学んだ上で、コットンバッグに自由にデザインを描きました。そして、最後はプレゼンテーション。自分の描いたデザインのコンセプトをクラスのみんなにシェアしてもらいました。


生産者であるインドの人たちに向けての思いをデザインにしたと話す生徒さん。「ありがとう」を意味する現地の言葉も自分で調べて取り入れていました。

デザイナーという仕事に強い興味をもってくれた生徒もいて、授業終了後も個別に質問をしたり、相談にくる生徒さんも多くいました。第一線で活躍するプロのデザイナーに会える機会はそうそうありません。チャンスを活かし、活発に質問をしに来る生徒さんたちの姿が印象的でした。


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