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道の街を踊る[2024/02/19-02/26 日記]

2/19(月)
週末の旅行の疲れが出て、12時半までぐっすり眠った。昨日は日付が変わる前くらいに寝たので、久しぶりに12時間以上眠ったことになる。スコットランド滞在もあと1週間なので、本当はどこかに出かけたいけれど、疲れているときは無理をしないほうがいいと最近ようやく学んできたので、きょうはのんびり過ごすことにする。
お昼ごはんはチルドのミートボールパスタにした。レンジがないのでオーブンで焼いたのだが、けっこう美味しかった。

トマトトマトしている。

2/20(火)
本当は早起きしたかったのだけれど、やっぱりどうしても眠くて、11時半くらいになんとか目が覚めてきた。今週のエアビーには湯船があるので、お湯を溜めてゆっくり浸かり、のんびり家事をした。
午後15時ごろ家を出て、市内で夫と落ち合い、スコットランド銀行の博物館と、スコットランド国立博物館に行った。国立博物館は広すぎて、全然見終わらなくて、今週中にまた来ようという話になった。
博物館の近くに、古い教会を活用してハンドメイドのマーケットをやっているところがあって、先週行きそびれたので覗いてみた。イギリスにいる間にどこかでティータオルを買いたかったのだが、ちょうどツノメドリのデザインのめちゃくちゃ好みのデザインのものが売っていたので買ってしまった。
それから歩き疲れたのでcosta coffeeでホットミルクシェイクを飲んだ。めちゃくちゃ甘かったけれど疲れた身体にはよく沁みた。それからショッピングモールをちょっと冷やかして、The Conan Doyle という、サー・アーサー・コナン・ドイルにゆかりのある(たしか生家が近くにあるとか)パブに行ってビールを半パイント飲んだ。

カスクエールは独特な味。

2/21(水)
いろいろ相談した結果、夫はきょうの午前中の授業を休んで、ふたりで国立博物館に再チャレンジすることにした。夫が午後の授業に行った後もわたしはひとりで残っていたけれど、広すぎてやっぱり全然見終わらなかった。ドイツに行ったときに博物館好きを自覚しておいてよかった。
夕方からはまた夫と合流してWhiskey Experienceという、ウイスキーの試飲ができるところに行った。短時間でウイスキーを5杯も飲んだので、ふたりしてまあまあな酔っ払いになってしまい、酔った勢いでウイスキーを買ったりした。たぶんここはそういうところなのだと思う。そのあと小腹が空いたので近くのレストランでスコットランドの名物料理ハギスを食べながら、もう一杯飲んだ(夫はウイスキー、わたしはサイダー)。

美味しいサイダー。


夫がスコットランドでしか買えないMackie’sのアイスをどうしてももう一度食べたい(週末にも食べた)というので、買って帰って、スコットランドが舞台の映画「トレインスポッティング」を観ながらふたりでまた1リットル食べた。(ビロウな話で恐縮ですが)うんこの描写が凄すぎて、間違ってもどろどろした何かを食べながら観る映画ではなかったと思うけど、それはそれとして面白かった。でもわたしはユアン・マクレガーが好きというよりは、オビワンの髭が好きなんだなということが分かった。ヒュー・ジャックマンも、ジュード・ロウも、たぶん顔というよりは髭が好き。
お酒を一気に飲みすぎたせいか、夫が頭痛でダウンしてしまったので、23時くらいにはふたりでお布団に入って寝てしまった。

2/22(木)
スコットランドを楽しめるのはきょうが最後なので、夫の授業が終わった後、近所で待ち合わせてお土産を買いに行った。
まずpekoe tea というお茶屋さんに行き、その隣の本屋さんでスコットランドの民話の本を買い、駆け込みでカフェに入ってクリームティー(わたしはお腹が空いていなかったのでお茶だけ飲んだ)をしたあと、市内に行ってショートブレットを買って、通りすがりにMuseum Contextというハリーポッターグッズのお店でスコットランド語版ハリーポッターを買った。
お土産を買いすぎて荷物が大変な量になっているが、無事ロンドン観光を終えて帰宅できるのだろうか。
そういえば、イギリスに来て、思ったよりも英語が喋れなくなっていることに気づいた。せっかくイギリスにいるのだから、自分からもっと英語を話す機会を作っておけばよかったかなと思わなくもない。やっぱり言語が上達する近道は実際に使ってみることだから。でも、たった2週間足らずのスコットランド滞在を、わたしはけっこうわたしなりに楽しんだと思う(うち2日は風邪で寝込んでいたにしても)。夫にも「ストラスブールにいたときより満喫しているよね」とちょっとからかわれた。初めての英語圏、初めてのイギリスが、思ったより肌に馴染んでいたみたい。いままで考えたこともなかったけれど、イギリスに住んでみるのもいいなと思ったり。

2/23(金)
早起きして荷造りをして、語学学校に行く夫と一緒にエアビーを出た。荷物が多すぎてどこにも行けないので、近くのスタバ(先週時間を潰したところ)でまた時間を潰すことにした。音楽でも聴こうかと思ったが、イヤホンの充電が切れていて断念。こういうときのために有線イヤホンも持ち歩くべきだろうか。しかし店内BGMでBTSの曲が流れて嬉しい。スマホの充電を気にしつつ、溜まっていた日記を書いたり、kindleで本を読んだりして過ごした。久しぶりにのんびりできたような気もする。
15時過ぎに迎えにきた夫と合流して、駅に向かう。ロンドンまで電車で4時間の旅。イギリスは電波状況だけはなかなか難ありで、電車の中もほとんど電波は通じないので、わたしはすっかり寝て過ごした。
ロンドンに着いたのは21時近くで、キングスクロス駅だったのでとりあえず9と3/4番線を探し、完全にツーリスティックな様相を呈していたのでちょっと呆れたりしながら、22時ごろにホテルに着いた。ホテルのエレベーターが壊れているらしく、フロントのお姉さんが3階まで荷物を運ぶのを手伝ってくれた。「重いからいいよ」と言ったのだが、彼女は頑なに手伝うと言って聞かず、しかし2階までたどり着いたときにはやっぱり「重いねえ!」と笑っていた。
そのあと近くのケンタッキーまでチキンを買いに行き、部屋で食べた。途中でちょっと足りないかもな、と思ったけれど、食べ終わったときにはお腹がはちきれそうだった。かの有名な「焼肉永遠に食べられそう」という状態だったわけだ。チキンを食べながら「T2 トレインスポッティング」を観たが、最高に面白かった。それからわたしが好きだったのはおじさんになったユアン・マクレガーだったかもしれない。

2/24(土)
きょうは夫の友達に会いにオックスフォードに行く日。しかしとっっても眠くてなかなか起きられず、5分で身支度した上に、駅まで全力疾走する羽目になったが(というか途中から走れず、夫に無理矢理手を引かれて「むり、むり」と言いながら引きずられるようにして走ったが)、予約していた電車に間に合わなかった。ダメもとで改札を通ろうとしていたら、係員のおばさんに声を掛けられて、事情を説明したら「次の電車が30分後だからそのときにまた来なさい」と言われる。30分後にまた行くと、改札を開けて通してくれた。夫は昔から年配の女性に優しくされることが多いので、「マダムキラーで助かったね」と笑った。
オックスフォードでは市場を覗いたり、文房具屋さんで散財したりしたあと、クライスト・チャーチに行ったが、ハリーポッターのロケ地として有名な食堂は、きょうはイベントのため閉まっているとのことだった。それからセント・メアリー教会のカフェで朝ご飯を食べた。イングリッシュ・ブレクファストをすっかり気に入った夫は再び食べられて大満足だった。わたしはもちろんそんなには食べられないのでサーモンと炒り卵のセットにした。ここはお茶の種類がとても豊富で、大好きな正山小種(ラプサンスーチョン)も置いてあって感動した。それから図書館でやっていたZINE Fairを覗いて、オックスフォード大学自然史博物館を満喫した。

奥が夫の「full Oxford breakfast」。
ドードーの骨格標本。


さすが大学都市だけあって、オックスフォードには大きな本屋さんがいくつもあって感動したのだが、歩きすぎて疲れ果てていたので、立ち寄る時間も元気もなかったのが残念だった。
17時に夫の友達と合流して、22時まで飲んだ。何を話したのか正直よく覚えていないが、お酒がおいしかったことと楽しかったことは確かだ。帰りにパディントン駅でくまのパディントンの銅像の写真を撮って、宿に着いたのは0時を回っていた。ベッドに倒れ込むようにして一瞬で眠ってしまった。

2/25(日)
あさイチでウエストミンスター大聖堂(寺院ではない)のミサにあずかり、それから近くのクリスピークリームドーナツで朝ご飯を食べた。ドーナツは最高においしかったが、お茶はびっくりするくらい美味しくなかった。イギリスで初めて美味しくない紅茶を飲んだ。
それから本屋さんを覗き、バッキンガム宮殿の前で写真を撮って、近くのパブでサンデーローストを食べた。それなりにお腹が空いていたのにもかかわらず、ひと皿をふたりでシェアするのでちょうどよかった。それでも味はとっても良く、「イギリスでは何を食べてもおいしい」とふたりして喜んだ。

これで一人前。
ふたりでシェアすることをおすすめします。


それからウエストミンスター寺院のお土産屋さんに寄って、ビッグベンの前で写真を撮って、「ロンドンだ~!」とはしゃいだりしながら、大英博物館に辿り着いたのは15時をとっくに回っていた。
大英博物館では手荷物検査とトイレで40分くらい並んだので、1時間くらいしか見る時間がなく、諦めてロゼッタストーンとエジプトのコーナーを30分くらい見たあとは、お土産屋さんを見るほうに時間を割いた。
暗くなってしまう前に夫が聖ポール教会を見たいと言ったので見に行き、それから二階建てバス(ずっと乗ってみたかった!)に乗ってタワーブリッジから川沿いにずっと歩いた。すごく疲れた上に帰りの地下鉄で反対方向に乗ってしまったけれど、ロンドン名所を回れて楽しかった。
ホテルで「SHERLOCK」を観ながら夕飯を食べていたけれど、歩きすぎて疲れたのか、食べている途中で眠ってしまった。

2/26(月)
朝ちょっとゆっくりめに起きて、HR Higginsという王室御用達のお茶屋さんに寄り、ハイドパークを散歩しながらヴィクトリア&アルバート博物館に向かった。ここも広すぎて、最初に計画を立てていたのにもかかわらず全然見終わらなかった(しかも途中で喧嘩した)。
15時半から予約してあった、アフタヌーンティーに行った。ビッグベンが見えるのがウリのカフェで、確かに眺めは良かったけれど、アフタヌーンティーのクオリティ自体はそれほど高くなかった。残念。
それからHatchardsというイギリスで一番古いといわれている本屋さんに行った。とても楽しくて、ずっと居たいくらいだった。それから隣のフォートナム&メイソンに行った。まるでディズニーランドのお土産物屋さんみたいでちょっとびっくりした。途中でお手洗いを借りにリバティに行ったのだが、あまりにも内装が綺麗で感動した。もちろん買えるようなものは何も売っていなかったけれど。それから夫が「パディントンが服を揃えてもらったハロッズに行きたい」というのでそこまで歩いた。遠かった……。分かったのは、イギリスのデパートはすごいということ。ハロッズの中はちょっとした迷路だった。
きょうでイギリス滞在も最後の晩だったので、イギリスでは一番美味しいと噂のインド料理を食べてみたくて、(胃も身体も疲れていたのもあって)ビリヤニとタンドリーチキンとカレーをウーバーした。ビリヤニは人生で初めて食べたけれどすごくおいしくて、とくにライタ(きゅうりとヨーグルトのソース)が気に入った。けれどスパイスに弱すぎるわたしのお腹は、そのあとすぐ痛くなった。

全体的に天候に恵まれた。

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