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授業てらす 算数部 2月の算数学習会

2月17日、算数学習会がありました。
今回は、あゆさんから実践を報告していただき、参加者みんなで算数について考えを深めていきました。
 

あゆさんが算数授業の中で大切にされていること


まずはじめに、あゆさんから算数授業を作るときに大切にされていること、ポイントを三つ、教えていただきました。
一つ目が、導入です。子どもたちが切実な問いを持てるようにと工夫をされています。そのために子どもたちにとって身近な題材を扱ったり、ダイナミックに課題を示したりされています。また、色々な工夫を考える中で、教科書が良くできていることにも触れられていました。
二つ目が支援についてです。子どもたちが思考し続けるために大切なことは何か、そのためにどんな具体物やヒントが有効かを考えつつ、子どもの「分からない」に向き合うことを大切にされています。
三つ目が能力についてです。子どもたちにどんな力をつけたいのか、子どもたちがその力について自覚できるようにするには、ということを考えておられました。



 

実践紹介「角柱と円柱」 


次に、あゆさんが大切にされている導入についての具体を、単元「角柱と円柱」の実践をもとにお話ししていただきました。
あゆさんがこの単元に取り組まれる前の教材研究で、まず子どもたちに獲得させたい能力を、「角柱」「円柱」「底面」「側面」「曲面」といった算数の用語でまとめておられました。その力を獲得させるために、あゆさんは「底面や側面に着目させるにはどうするべきか」と考え、掲示物のその部分である底面や側面を破って子どもたちに見せるという仕掛けをされました。子どもに着目させたい部分を、あえて見えなくする、しかも、「破ってしまえ!」という発想がとても面白かったです。こういう仕掛けは、子どもが面白がって考えたくなる工夫だなと思いました。また、あゆさんが、「上から見るか、横から見るか」とお話しされていましたが、本質を突いた言葉だなあと思いました。
 

あゆさんの実践から学んだこと


まず、あゆさんの算数や授業に対する学びのアンテナがとても高いことがすごいと感じました。それは、あゆさんが「こんな子どもを育てたい」「子どもたちにこんな力を付けさせたい」というイメージをしっかりと、豊かに持たれているからだと思います。あゆさんのような高いアンテナをはれるよう、僕自身ももっともっと学んでいきたいと思いました。
 
二つ目に、大切にしたいことを三つのポイントにまとめて、それらを具体的に考えて実践に取り組まれていることです。これら三つのポイントは、それぞれ独立したものではなく、お互いに関連し合っていると思いました。身に付けさせたい能力がはっきりしているからこそ、子どもに考えさせたいことが明確になる。子どもが考え続けたくなるように導入を工夫して切実な問いとする。子どもにとって切実な問いになるから子どもたちに能力が身につく。これら三つを大切にしているとお話しされていたあゆさんのお話に、とても納得しました。
 

算数学習会


最後に算数学習会について紹介します
この学習会では、日々の実践を共有することで、授業力を向上させることを目的としています。
少し負荷のある学習会ではありますが、コメントなどからより高みのある実践を目指します。

【条件】
・週一コメントか実践投稿(板書)です。
・月一第3土曜日7:00~8:00の会議に出席
・期間限定2024年3月まで

【今後の予定】
3月16日(土)7:00~8:00(朝)
 
皆さんと学び合えることを楽しみにしています。

                             授業てらす
                    おくのっち_奥野成宏@京都府


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