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既成概念を切り抜き/貼り付け再構築するオランダの女性アナログコラージュアーティスト。

既成概念を切り抜き/貼り付け再構築するオランダの女性アナログコラージュアーティストNicola Kloosterman(1976年生まれ)。

彼女はヴィンテージ・ファッション雑誌から切り抜いた断片化した女性の顔、風景、テキスタイルなどをバランスや関係性、時間軸を貼り付けならが再構成することで彼女独自の世界観を生み出しています。 彼女のコラージュは、既成価値観の再解釈や女性の力の概念を探求しています。

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ビジュアル自体がもつ社会的との位置関係(人と人のコミュニケーションの中で扱われるステレオタイプ的価値感)を客観的に定義付け、再構築することでグラフィックデザインとしての情報発信力と社会に対するメッセージ力を兼ね備えた作品となります。

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Nicola Kloostermanは自信のInstagramアカウントで毎日、「切り抜き/貼り付け」作業によるビジュアルストーリーの構築を自分自身に課した作業として実行し続けています。解体と接続による「新しい発見」への試みです。

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日本人にも馴染みの深い伝統的な「生け花」のヴィンテージ写真集を切り抜き/貼り付けるシリーズ「Shadowplay」。バランスの中心となる部分(プロポーション)を取り除き、それ以外の部分を接続しバランスを再構築することで、新たな着地地点を与えられています。

「生け花」には様々な流派がありますが、それらの流派同様、彼女なりの所作と審美眼により制作されており、生け花の伝統の中でも彼女なりの流派を感じることが出来る作品です。

印刷物がもつ「網目」それを「目伸ばし」した感じの質感が、よりヴィンテージ感を醸し出しています。被写体はもちろんのこと、素材の本質に目を付け完成までのプロセスをイメージしながらも、アナログ作業で自然と発生する小さなアクシデントを受け入れながら編み上げられた作品群。素晴らしいです。

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