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日本の希望は地方にアリ!あなたの地域を、交流を、「るるぶ」が応援!

このロゴ、見たことありますか? きっと、一度は目にしたことがあるのでは。 そう、旅行ガイドブック「るるぶ」のロゴです。

2023年に50周年を迎えた「るるぶ」は、かつての月刊誌からムック(※)型の「情報版」へと変化し、2010年には「発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ」としてギネス世界記録にも認定されました。今ではWeb版 やスマホアプリ 版にまで進化しているんです。
※ムック=雑誌(magazine)と書籍(book)を混ぜた和製英語で、雑誌と書籍それぞれの性格をもつ出版物のこと。

今回はそんな皆さまお馴染みの「るるぶ」にフォーカスしてみたいと思います!


実はこんな種類もある「るるぶ」

一口に「るるぶ」といっても、いまやたくさんの種類があるんです。エリアにスポットを当てて紹介する「国内」、テーマを絞って深く楽しむ「目的」、世界各地をご案内する「海外」、クルマならではの旅を提案する「ドライブ」、持ち運びがラクな「ちいサイズ(国内/海外)」などなど。

そんななか、この記事で特にご紹介したいのがこの・・・
オリジナルるるぶ(特別編集版)!

あれ?ふつうの国内版に見えますか? いえいえ、よ~くご覧ください。「南魚沼市」とありませんか。そう、通常の国内版よりもずっと特定の地域にフォーカスしていますよね。このような、自治体や小規模エリアに絞った「オリジナルるるぶ(特別編集版)」が、南魚沼市以外でも数多く発行されているんです。しかも、無料で!

気軽に、ワクワクしながら、手に取ってもらえる。

るるぶ特別編集 淡路島洲本市の内容を、少しだけご紹介

「オリジナルるるぶ」は、自治体や観光協会、企業、学校などが発行する公式のパンフレットを、「るるぶ」スタイルでオリジナル制作したものです。
地域の魅力を「るるぶ」の認知度や編集者の目利きの力を利用して、より効果的にPRしています。
発行時期が決まっているムック版と違い、比較的タイムリーな情報や最新情報などが掲載できるのも強みです。

また観光情報だけでなく、地域特産品の消費拡大や、移住者の呼び込みなど、地域振興のさまざまな取り組みに利用できるツールとして、いろんなジャンルやカテゴリーで編集・発行されているんです。その効果から、企業や学校がPRに利用する例も少なくありません。

2009年にスタートしてから、これまでに約300もの自治体が発行!なかには10年以上継続して制作されている自治体もあるほどです。
そこまで評価いただけている秘密は、普通の観光パンフレットが制作後の配布で苦戦するなか、「オリジナルるるぶ」はなんと95%以上が旅行者や地域住民の手にきちんと渡っていることにあるんです!せっかく作っても、お客様の手に渡らないことには意味がないですもんね。

ちなみにこの「オリジナルるるぶ」、2018年には、ツーリズムEXPOジャパンで発表された「第4回ジャパン・ツーリズム・アワード」国内・訪日領域メディア部門でも入賞しています。

「るるぶ」を地域交流でも活用!

日本の将来に、地方の魅力、地域の力を。
観光といえば、2023年5月の新型コロナウイルス「5類」移行後、人々の生活も元に戻りつつあり、明るい話題が届いてくるようになりました。
観光は、国も「極めて重要な成長分野」と位置付けている産業です。地方への期待はとても大きく、アフターコロナにおいて、まずは地方を盛り上げていく手段が必要です。

JTBグループでは「地方創生、地域活性」のために、2006年から「地域交流事業」でさまざまな取り組みをしてきました。もちろん「オリジナルるるぶ」もその一つ。どのような取り組みや考え方があるのか、JTBパブリッシングの担当者に聞いてみました。

中川 貴弘(なかがわ たかひろ)
2000年出版事業局に入社。出版営業、るるぶ編集部、グループ本社観光戦略チームなどを経て、 現在は主に西日本・中四国エリアの自治体・企業・学校などのプロモーション、調査、観光コンテンツ創出事業などに携わっている。

中川:JTBグループでは、47都道府県だけでなく、世界中に広がるネットワークを生かし、さまざまな人流・商流・情報流の創造による交流人口の拡大を通じて、地域の課題を解決するサポートをしています。
やるべきことは、その地域の課題を踏まえ、地元の方々と一緒に地域を盛り上げる機運を醸成し、人を呼び込むコンテンツを創ってプロモーションした結果を検証して、PDCAサイクルを回していくことです。

「オリジナルるるぶ」の企画編集でも、我々専門スタッフだけでなく、地域にお住まいの方々や学生の方に参加いただき、時には取材や執筆まで協力いただくことがあります。
そうすることで、我々も知らないような隠れた魅力が発見できるだけでなく、地元の方に地元の魅力を再認識してもらうキッカケにもなるんですね。自分の地域の素晴らしいものに気づいて地元でお金を使う。そんな、地域経済内での循環も地方創生には大事です。
地方には、まだまだ知られていないコンテンツがあるので、発掘して磨き上げ、どんどん発信していきたいです。

日本の「地方創生、地域交流」は、世界でも役立つ!

中川:そして、この課題解決は将来的に日本だけでなく、世界中の国々にとっても役立つものになるのでは?と考えています。
「人口減少、地域産業衰退、高齢化、環境問題、三大都市への一極集中」など、さまざまな課題を抱え、世界でも有数の「課題先進国」とも呼ばれている日本。
地方創生や地域交流事業で得られた課題解決に繋がる知見は、同じような課題を持つ国々にとって参考になるんじゃないか。大きな広がりが起きるんじゃないか。そんな風に考えると、なんだかワクワクしてくるんです。

どんな地域にも可能性がある

中川:よく地元の方が自分の住んでいる地域について、「何もいいところがない、つまらない所だ」と言われるのを耳にします。しかし、そんな自治体なんて1つもありませんよ!必ず素晴らしいところがあり、それを掘り起こして磨いて発信することで、すべての地域に発展する可能性があると思います。1つでも多くの地域を、我々でサポートしていきたいです。

地域がそれぞれの特長を生かし、キラリと光る情報発信で人を呼び込み、地元の人や文化と交流する。そうして、地方の魅力がさらに膨らみ、経済的な力も増せば、この国はふたたび強く、もっと明るく暮らせるようになるはず。
もし、皆さんも地方へ旅に出かけられたら、駅や観光案内所のラックに、あるいはレンタカー会社の店頭に、イベントの会場などでも、ぜひ「オリジナルるるぶ」を探してみてください。きっと充実した旅の、そして地元の人々との交流で、頼れるナビゲーターになるはずです。

――中川さん、ありがとうございました!


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