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第19回抱っこばかりされた子は甘えん坊になる?

こんにちは。
伊藤 幸弘です。
本日も僕の記事を読んでくださりありがとうございます。

本日も子育ての悩みから、ひきこもりや非行など、子供の問題行動に悩んでいる親御さんに役立つ情報を
お伝えする「伊藤幸弘の子育てアドバイス」

皆さんのご家庭の問題解決のお役に立てればと思います。


前回のおさらい

◎最初から読む場合はコチラからどうぞ↓

◎佐々木正美先生との対談を最初から読む場合はコチラからどうぞ↓

前回は、母性と父性についてお話させていただきました。

父性が強すぎる環境で育った子どもがどんな風に成長するのか?
極端な例ではありますが
犯罪を起こす可能性もあるということをお伝えしました。

母性、つまり十分な保護をお子さんに与えることの重要性を
ご理解いただけたのではないかと期待しています。

では、十分な保護を与える子育てとはどんな子育てなのか?
本日はそれを具体的にお伝えします。

ちなみに十分な保護を与えるのは
「子どもが母親に対して◯◯感と◯◯感を感じるようになる」
これを目指してのことなんですが
◯◯にどんな言葉が入るのか、わかりますか?
ぜひ考えながら読み進めてみてください。

本日も、僕と佐々木先生の対談を通じてお伝えしていきます。

■伊藤:
少年Aのお母さんが父性的だったということからもわかるように
母親には母性しかないわけじゃありません。
お母さんの中にも父性はあります。
逆に言えばお父さんのなかにも
母性と父性があるということですね。

●佐々木:
伊藤さんが言うように
母性も父性も両方とも
女性と男性それぞれがもっているんです。

だから
「ああしなさい、こうしちゃダメ」
という、父性の強いお母さんがいっぱいいるでしょ。
今のお母さんは特に父性的な傾向が強いですね。

それから時として
「そんなひどい子は生んだ覚えがない」
とか、そういうことも言っちゃうわけです。

これは母親のなかの父性原理がでてしまってるんですね。
できれば、お母さんからはあまり父性の部分がでないほうがいい。
できる限り母性を発揮してほしいと思います。

■伊藤:
少年院にいたある子の話ですが
小さい頃にお母さんから
「おまえなんか出てけ、私の子どもじゃない」
と言われたことが引っかかっていて
20歳で退院した時、家に帰れなかったんです。

帰らないのではなく、帰れないんだよね。
で、自分で仕事を探すんだけれど
少年院帰りだからどこも使ってくれないんです。
挙げ句の果てにホームレスになっちゃった。

その後、ある工務店の社長が拾ってくれて
今もそこで働いているけれど
そういう話を聞くと
母性と父性をどう与えるかって本当に大事だなと思います。

●佐々木:
「そんな子はウチの子じゃない」
という言葉は母性からは出てきませんよ。
「そんな子はウチの子じゃやない」
というのは、
「こんなことしちゃダメだぞ、こうでなくちゃいけないよ」
と言っているわけですから父性なんです。

その子が小さい頃欲しかったのは父性ではないんですよね。
「どんな子だってうちの子だよ」
という母性の部分。
「そんなことができなくたって、大切なウチの子だよ」
というね。

乳幼児期にしろ、思春期にしろ
子どもに必要なのは、まずここなんですよ。
「どんなことがあっても、親は絶対に僕のことを無条件で愛してくれる」
という絶対的な信頼感と安心感なんです。
これは母性でなければ与えられません。

僕は、自分の子どもが抱っこと言った時
ダメだと言ったことは1度もないんです。
抱き癖がつくなんてことも一度も心配したことがありません。
抱っこやおんぶばかりしてたら甘えん坊になる なんて事はないんです。

むしろ、たくさん抱っこや
おんぶをしてもらって、親に十分保護されてからでしか
子供は自立していきません。

“疲れているからダメ”

“暑苦しいから向こうに行ってなさい”

“もう1人で歩けるでしょう”

こういう言葉で
「抱っこして」
という子どもの要求に応えないほうが
いつまでも親にそうしたものを求めるようになります。

不足したまま大人になったらダメなんですよ。
足りない分はどこかで変なおぎない方をしますから。

例えば以前にお話した
思い残し症候群の人たちのようになってしまいます。

父なるもの
母なるもの
特に母なるものに抱かれなかったら
子どもは強くなんかなれません。
自立もできなくなってしまうんです。


本日の対談はここまでです

さて、冒頭で
「子どもが母親に対して
◯◯感と◯◯感を感じるようになる」
これを目指しているとお伝えしましたが、
みなさんはわかりましたか?

◯◯感とは
“信頼感”と”安心感”のことでしたね。
そして、これが本日最もお伝えしたかったことです。

“信頼感と安心感がどれだけ大切か”
ということをぜひご理解頂ければと思います。

母親は子どもにとって
“絶対的な”信頼感と安心感のある存在にならなければいけません。

そのために必要なのが
もう何度もお話している”母性”です。

対談の中にあったように
甘やかして抱っこしたら子供が成長しない
なんてことはありませんので
子どもが満足するまで
抱っこしてあげればいいんです。
おんぶしてあげればいいんです。

子どもが求めることをしてあげればいいんです。
むしろ、してあげなければいけないのです。

少し話は変わりますが
日本の少子化問題は本当に深刻です。
おそらくその理由の1つとして
経済的な問題があります。
“生活が苦しい中、子どもを育てられる余裕がない”
“夫婦共働きでなんとか子育てをしている”
“余裕がない”
親御さんからそんな声をよく聞きます。

もしかしたらあなたも今、仕事をしていて
時間的にも、体力的にも子育てに全力を注げるほどの
余裕が無いかもしれません。

厳しい言い方になってしまいますが
子育ては「接する時間」ではありません。
大事なのは「接し方」です。

どんな短い時間でもいいです。
お子様のお話に耳を傾け
お子様の要求にこたえてあげてください。
それを心掛けるだけでも
今あなたがどんな親子問題を抱えていたとしても
必ず解決に向けて動き出します。

実際に、以前行っていたメルマガの読者の方で
必死で前に進もうとされて
そして実際に状況を改善されている方がたくさんいらっしゃっいます。

その中の1人にNさんという方がいらっしゃいます。
今日は、そのNさんから頂いたメッセージを紹介させていただきます。

**ここから**
メルマガをいつもありがとうございます。
娘は中学2年から不登校になり、
学校へ行くこともなく、進路を決めることもなく、
この三月、卒業しました。
自傷行為もある娘です。
弟は4月から小学校三年になりました。
娘の不登校がきっかけで、
息子の学校への不安にも気づけるようになりました。
行事など、いつもと違うことがあると、不安で、
暗い表情だった息子が、少しずつ頑張れるようになりました。
今でも、登下校は途中まで送り迎えをしていますが、
これも、息子との大切な時間です。
娘と私との信頼関係はまだまだですが、
私の仕事が終わり、弟が学校から帰ってくるまでの
一時間から二時間の間は、娘との時間です。
外へ私と出かけることがなかった娘が
毎日、図書館、古本屋、買い物と
私と出かけるようになりました^^
まだまだ先は長いと思うと気持ちが
沈むこともありますが、自分を信じて、娘を信じて頑張ります。
**ここまで**

Nさん、素晴らしいメッセージをありがとうございます。
娘さんは、Nさんからの愛情を
少しづつ感じ始めているのではないでしょうか?

このままNさんが根気よく娘さんと向き合うことを
続けられていればいつか娘さんが自発的に
「これがしたい」
ということをNさんに伝える日が訪れます。

その時、娘さんが自信を持って
外に出られるかどうかはNさんが母性を発揮し
愛情を与えてあげられているかどうかにかかっています。
「どんな辛いことがあってもお母さんは味方でいてくれる」
そんな風に思えたら娘さんはどんなことも乗り越えていきます。
Nさん自身、気が滅入る時もあるかもしれませんが
どうか気を落とさずに
このまま、今まで通り「過保護」をぜひ続けてください。

以上です。
いかがでしたでしょうか?
普段、他のお母さんに親子関係の悩みを打ち明けることは
なかなか難しいと思います。

逆に他のお母さんからそんな悩みを打ち明けられることも
あまり無いことだと思います。

ですからせめてこのコラムを使って
情報を共有して頂ければと思っています。

もちろんあなた自身が救われることもあると思いますし
あなたの経験が誰かを救うかもしれません。
“嬉しかった話”
“うまくいった話”
などなど、
このコラムを読んで何か変化が見られたことがありましたら
ぜひ送って頂ければ嬉しいです。

本日のこのコラムへのコメントで大丈夫です。
あなたからのメールお待ちしております。

さて、ここ最近は母性の話がメインでしたね。
「じゃあ父性はいらないのか?」
そんな声が届きそうですが
もちろんそんなことはありません。
もちろん父性も大切です。

ただ
“母性と父性のバランスが大切だ”
なんてことが言われたりしますが
実は、これって大きな間違いなんです。
大切なのはバランスではありません。
●●なんです。
次回はそんなお話です。
ぜひ期待してお待ち下さい。
本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございます。


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