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土木学会デザイン賞

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土木学会デザイン賞は、2001年に創設された公益社団法人土木学会景観デザイン委員会が主催する顕彰制度です。このマガジンでは受賞作品の紹介や訪問記などを集めていきます。http:/…
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2023年度 土木学会デザイン賞

2023年度 土木学会デザイン賞

土木学会デザイン賞は、公益社団法人土木学会景観・デザイン委員会が主催する顕彰制度です。2001年に創設され、正式名称は「土木学会景観・デザイン委員会デザイン賞」といいます。公募対象を広く土木構造物や公共的な空間に求め、計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫によって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品およびそれらの実現に貢献した関係者や関係組織の顕彰を行っています。

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土木デザイン賞巡り8 グランモール公園

土木デザイン賞巡り8 グランモール公園

2018年、土木デザイン賞奨励賞を受賞した、グランモール公園に行ってきた。

横浜市西区みなとみらい3丁目に位置し、個性ある多くのビルや商業施設、道路に四方を囲まれている。公園は幅25m、南から順に「円形広場」から横浜アイマークプレイス前の「眺めの広場」まで約700m、一直線に整備されている。1999年に開園される。2015年より約2年かけて公園全体の再整備が実施された。

「円形広場」はさくら通

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土木デザイン賞巡り7 はまみらいウォーク

土木デザイン賞巡り7 はまみらいウォーク

2011年、土木デザイン賞優秀賞を受賞した、はまみらいウォークに行ってきた。

帷子川に架かっていて、まっすぐに日産自動車本社へつながる。横浜駅側は、端に支柱がなくそのまま建物につながっており、横浜駅の東口を進むと一気に開けた空間が現れる。

幅約10mの歩道橋の半分以上を覆うガラスの屋根により、直線かつよりスマートに架かっているのが印象的である。

ガラス屋根は、高欄の外側から円筒状にカーブし、

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土木デザイン賞巡り6 西仲橋

土木デザイン賞巡り6 西仲橋

西仲橋は、2017年、土木デザイン賞優秀賞を受賞。2014年3月に付け替えられた。

西仲橋は、東京都中央区の月島川に架かる橋長約40mの鋼単純合成床版橋である。もんじゃ焼きで有名な西仲橋商店街と勝どき駅を結ぶ街路に位置する。内部景観、外部景観ともに月島の町、文化への調和がなされていると感じた。

橋からは多くの屋形船が見られ、地域の賑わいを想像することができた。

全体として温かみのある色合いが

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土木デザイン賞巡り5 大橋ジャンクション

土木デザイン賞巡り5 大橋ジャンクション

2015年、土木デザイン賞 優秀賞を受賞した大橋ジャンクションに行ってきた。東京都目黒区にある。

大橋ジャンクションは、中央環状線と首都高速3 号渋谷線を高低差約70m を1週400mのループ2週でつなぐジャンクションである。
こういった設計を工学的に理解できるようにならなくてはと思う。(構造力学で学ぶ事項)

大気や騒音等による周辺環境への影響を低減のため、ジャンクションループ部、渋谷線に接続

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土木デザイン賞巡り4 桜小橋

土木デザイン賞巡り4 桜小橋

2019、土木デザイン賞優秀賞を受賞した桜小橋に行ってきた。

桜小橋は、朝潮運河に架かる橋長87.8mのPC3径間連続ラーメン橋。勝どきと晴海を結ぶ歩行者専用橋である。(個人的にはラーメン橋が一番好きな構造)

橋の全体シルエットは、緩やかな曲面を描き、薄い桁が浮いて見え、桁と橋脚が一体となった形状である。

カラフルな地覆タイルが印象的であった。(デザイン力なのか)

近隣の住宅からショッピン

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土木デザイン賞巡り3 ログロード代官山

土木デザイン賞巡り3 ログロード代官山

2016年、土木デザイン賞 優秀商を受賞したログロード代官山へ行ってきた。

ログロード代官山は、全長220mの東急東横線の地下化に伴う線路跡地に商業施設を設置した散策路である。

緩やかな勾配で蛇行しながら渋谷側へ向かう散策路は、かつて線路で分断されていた東西をつないでいて、人々の通り抜けが可能となっている。訪れた際も、幅広い年代の方が利用していた。

5つの商業施設が配置されている。どれも建物

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土木デザイン賞巡り2 竜閑さくら橋

土木デザイン賞巡り2 竜閑さくら橋

竜閑さくら橋は、2019年、土木デザイン賞 奨励賞を受賞。東京都千代田区大手町2丁目~中央区日本橋本石町4丁目、2018年3月23日に開通した。

周りの構造物に比べて新しく、白々しさが印象的であった。

大手町プレイスの再開発事業の一環で、日本橋川に架けられた大きな歩行者専用橋。

今まで、大手町ー神田間は日本橋川で分断されていたため、川を渡るのに数十〜数百m離れた一般道まで大きく迂回する必要が

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