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233.【ボヤキ】日向坂ドキュメンタリー「希望と絶望」個人的アウトプット②


※日向坂ドキュメンタリー「希望と絶望その涙を誰も知らない」の内容に触れます。




①センターはこんなにも重いものなのか ~加藤の場合~


2021年の春

日向坂46は加藤のセンターによる
5thシングル「君しか勝たん」期に入っていた。

丁度4月期から「ラヴィット!」が始まり火曜日の期間限定レギュラーに選ばれていた。

朝8時から始まる番組のためテレビ局には6時台から入局。

そしてその日の深夜23時45分には
以前からレギュラー出演している文化放送「レコメン!」があった。

つまり毎週火曜日は早朝から深夜までフル回転で活動するという状況になっていた。

さらに「君しか勝たん」ヒット祈願のチアリーディングに挑戦も重なり
相当過酷な状況であった。


当時リアルタイムで火曜日の「レコメン!」を聴いていたが
呂律が回っていないような状況が続いていたのを覚えている。

オテンキのりさんが
「かとしさん眠そうだけど?」
と冗談で話しかけながら
「いや元気です。私、喋り方がこういう感じなんで眠そうだねってよく言われるんですよね・・・」

といった会話がよくされていた。

だが喋り方の特徴では片づけられない程
加藤が通常運転ではないことははっきり分かった。


ラヴィット本番前のインタビューのシーンでは
いっぱいいっぱいになりメンタルが崩れてしまう様子が映し出されていた。


無理ですと言ってしまうと仕事を減らされてしまう気がする。

せっかく頂いている仕事があるのだからプロとして全うしなくてはいけない。


責任感の強い加藤だからこそキャパオーバーの状態になっていた。



さらにヒット祈願のチアリーディングの裏側も映し出される。

本番直前に一点を見つめる加藤の姿。

周りで他のメンバーがコミュニケーションを取りながら本番に向けて鼓舞している中で
あえて距離を取っているように加藤が一人ポツンと立っていた。


結果なんとか本番を乗り越えるが体は限界突破し
メンバーが本番後の感想を述べる中
加藤は支えられながら裏にはけていった。


②センターはこんなにも重いものなのか ~小坂の場合~



加藤が過酷な時期を経験した後の
2021年6月

日向坂のエース小坂が休業を発表した。

そして約9ヵ月間休業して
2022年3月に活動を再開する。


再開直後7thシングル「僕なんか」のフォーメーション発表で
センターに任命される。

ドキュメンタリー映画内ではMV撮影に密着した映像も映し出される。

そこには笑顔の姿は少なく一人無表情で自分の世界に入る小坂の姿があった。

またライブへのリハシーンでも一人ポツンと座り
自分の空間にいる姿があった。


そんな時
キャプテンの佐々木久美
そして卒業した渡邉美穂がなるべくそばにいてあげようとしていた。

手を放してしまったら一人でどこか遠くに行ってしまいそう・・・

そういった感覚を覚え
なるべくそばにいてあげようと意識している様子だった。



現在の活躍の様子なども見ているが
やはり休業前と比べると少しテンションは低くなっているような気がする。

どんな状況が本調子であるのかは分からないが
休業後は特に自分のメンタルや体調面と逐一相談しながら活動しているように見える。


③加藤と小坂の状況から感じたデジャヴ



加藤のチアリーディングのシーン
小坂のライブリハやMV撮影のシーン

これを見た時にデジャヴを感じた。


欅坂ドキュメンタリーの「僕たちの嘘と真実」にて
2017年紅白歌合戦の不協和音
そして黒い羊のMV撮影シーン

そこで映し出されていた平手の様子と酷似していると感じた。

リハ中に誰かと話すのではなく
一人距離を取り自分のパーソナルゾーンを作る様子。
かつての平手の状況と加藤小坂の状況は重なっていた。


まわりのメンバーも決してほったらかしにしている訳ではない。
声を掛けたりさすってあげたりして何かしらで心を楽にしてあげられないかと試みたに違いない。
それがセンターを担うプレッシャーを少し和らげてくれているのも間違いないだろう。

しかし最終的に表立ってパフォーマンスするのは自分自身であり他のメンバーではない。

最後の最後には己との戦いになるため自分と集中しなければならない。

それを他のメンバーも知っているため過度にセンターの子に絡み過ぎてもいけない。


欅坂で起きていたあの状況は日向坂でも起きていたんだと新たな発見だった。

ハッピーオーラでポジティブ全開の印象が強くあったからこそ
あの状況になっているとは想像つかなかった。

そしてこれはグループのカラーが違ったとしても
センターに立つ者のプレッシャー、絶妙な距離感が作り出されるのは同じだということを示しているのだった。


④オーバーヒートとの戦い


常に過去と比べられ前よりも成長した姿を目指す。

エンターテインメントの宿命なのかもしれない。

ただそこに立っている人たちは人間であり作り物ではない。

そして一人一人体力面や精神面のキャパは違い
それぞれが自分のパロメーターを探り常に現状のメモリを確認し
時には限界突破に挑む。


はっ!



知らないうちにオーバーヒートしていた!


本人だけの管理では無理だろうと思うシーンがたくさんあった。

それと同時に運営側のそういった体調管理、メンタル管理のシステムというのはどこまで構築されているのだろうか・・・?
という疑問も浮かんだ。


「辛いなら辛いと言いなさい」
それを伝えることもプロの仕事である。


そうなのかもしれない。
でもプレイヤーとして命かけて全集中している人間に
客観的な視点を求めるのはあまりに酷ではないのだろうか。


メンバー達が最高のパフォーマンスを披露するためには
もっともっとメンタル面を含めたバックアップが必要なのではないだろうか・・・

常に心や感覚といったものと対峙しているからこそ特に。


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ドキュメンタリー映画のため編集されて印象付けるために切り抜かれている要素もある。

だから作品の範囲内でしか判断はできない。

しかしなかなか運営側の考えや体制といった様子は
ファンにはあまり伝わってこない。

運営側からしたらこちら側が注目されてはいけない。
メンバー達がメインなのだから。
という考えなのかもしれない。

でももっとメンバーとファンの信頼関係を強くしたいのであれば
運営側の考えや意見ももう少し表に見せるべきではないのだろうか?
と個人的には思う。


この先の活動でセンターを担う子たちが
少しでも病まないよう伸び伸びと活動してほしいと願う。


・・・続く





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