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正しいことが伝わらないこんな世の中だから。 #エコ消費 に思うこと

先日、家族で六本木ミッドタウンに遊びに行った際に、とある展示をしていました。

それは「TOKYO MIDTOWN AWARD」。今年で12年目になるデザインとアートのコンペです。

東京ミッドタウン(港区赤坂 / 事業者代表 三井不動産株式会社)は、"「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街"をコンセプトに掲げており、その一つのアクションとして、才能ある若手(39歳以下)デザイナーやアーティストとの出会い、支援、コラボレーションを目指したデザインとアートの2部門のコンペティションを開催しています。この度、計1,278点の応募作品の中からグランプリなど全16点の受賞・入選の受賞作品を決定いたしました。
引用:TOKYO MIDTOWN HP

受賞作はどれも「やられたなぁ」とちょっぴり悔しくなるくらい面白いアイデアが盛りだくさんで、私が東京ミッドタウンで働いていた10年ほど前から、なんだかんだ毎年受賞作を見ています。

その中でも今回のグランプリと、優秀賞のうちの1つに強く目を引かれました。

それは「すべてティッシュでできたティッシュペーパー」、そして「おみくず」です。

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(引用:「TOKYO MIDTOWN AWARD 2019」結果発表 プレスリリース

グランプリはメチャクチャシンプルなアイデアですが、箱を潰す手間も省かれるので利用者にとってメリットがあります。

また「おみくず」も、ついペットボトルを剥きたくなるアイデアで、いつものように「やられたなぁ」としみじみ思いました。

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私は傘メーカーで役員をしておりまして、弊社も弊社なりにエコのための活動をしています。それが「たたむ、をひろげるプロジェクト」です。

日本はビニール傘の使い捨て意識が強く、また日本の折りたたみ傘普及率が世界に比べて非常に低いです。

そこに着目し、折りたたみ傘の普及を目指す活動です。

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(引用:シューズセレクション プレスリリース

こちらSDGsと関連していることもあり、メディアからの取材などもありました。ただ現実的に、目指す世界まではまだまだ遠いなという印象です。

その1つの理由が「人はエコだから買うわけじゃない」ということ。

すべての人が高いエコ意識を持てば、それは素晴らしいことだと思います。

しかしエコ意識は高まってきているとはいえ、私たちが向き合っている「ビニール傘の使い捨て意識」が無くならなかったり、リサイクル率の向上やゴミの削減も個人の努力よりも国や市町村の努力だったり企業努力によって行われています。

でも、それで良いと思います。ただ、その中でも特に環境問題を軽やかで楽しいアイデアで人々に参加してもらい解決しようとしている企業は素晴らしいなと個人的には感じます。

そのうちの1つが無印良品

私が好きな商品の1つが「その次があるタオル」です。

これはタオルなのですが格子状に線が入っていて、使い古したタオルをそのラインに沿って切ることで雑巾に変わるというもの。

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(引用:無印良品 ECサイト

タオルをそのまま雑巾にできるからお財布にも優しいですし、線が書いてあるから思わず切りたくなる、しかも布を切るのって普通はしない経験だから、なんだか楽しい。

それを「タオルに線を引く」というシンプルなアイデアで実現する無印良品は素晴らしいなと、これが発売された当時は衝撃を覚えました。

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エコはあくまで「達成すべき目的」です。

それを手段にして「エコだからやりましょう!」と世の中に伝えても人は動きません。

最初に紹介した2つの作品も「その次があるタオル」も、つい人が動いてしまう。そしてその先にエコがある。

そんなアイデアに溢れた製品やサービスを作る企業が私は好きです。

弊社でもそんな取り組みができないか、考えて実行していこうと思います。

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※こちらバトン企画となってまして、次は個人的にお世話になってる エビさん につなぎます!


だいたいスターバックスで、あえてホットティーを飲みながらnoteを書いているので、ホットティー1杯くらいのサポートを頂けたら、こんなにうれしいことはありません。