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振り出しにもどっている話

新しい生活を初めていくらか経ちまして。まあ慣れては来たのですが。ただね。慣れたら楽しいのか、と言われるとそうでもない。

結局、ぼくのことを知っている人はほぼいなくなってしまった。というか、高校時代の人間が同じ大学にいないも同然の状態なのです。

非常につらい。高校時代にやっとの思いで築いた信頼関係が、日常生活では全く無に帰してしまった。もう身近には信頼できる人なんていなくなってしまった。誰に相談できるでもない、誰と話すでもない。

全く関係を作る手がかりはない、でも周りはなぜか、仲良くなっているらしい恐怖。バッチリ置いてけぼり。他人に心を開くのがヘタだという欠点があまりにも露呈している。ちょっと露呈しすぎなくらいです。

あーあ。

また、普通の人間を演じなければならない。ある程度覚悟はしていたけど。でも、あまりにも周りに本心を話せる人がいないと、やっぱりつらい。毎日毎日、思ってもいないのに笑顔を振りまいて、誰かと話すだか話さないだか、そんな毎日。

自分の選んだ道だし、自分の気質の結果だし。何の文句を言うわけでもないですけど。

でもさ。ほんとに誰も一緒にいてくれないの。みんな虚構のぼくしか知らないで。ほんの一人か二人でいいから、会いたいときに会える、信頼できる人が欲しいものです。そうやって、日々に安心が欲しいものです。

今までの信頼できる人とは、もう場所とか環境とかいろいろで会いにくいの。そりゃ、みんなヒマじゃないよね。近所に住んでるわけでもないしさ。だから、「夏休みには会えるかな…」っていうなんのアテもない期待だけで生きている。

高校時代のほうが幸せだったのは間違いない。それは高校時代当時からそう思ってた。これ以上は、これからの人生で多分ないと。ほんとその通り。

なんでこんなに人付き合いがヘタなのに、なのになんで人の温もりを求めてるんだろうね。自分でも不思議。寂しい人生だこと。

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