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保健室から  vol.33 「大丈夫?」

10月に入ってすぐの配信です。
私の住む県では新規感染者はほぼゼロの日が続いていました。
でも、感染の後で問題になるのが後遺症ですね。
やはり人類が初めて経験する疫病。
後遺症についてもわからないことだらけです。



保健室から  vol.33
「大丈夫?」

ある日の新聞のトップ記事。
大見出し「16歳『後遺症軽くみないで』」
中見出し「感染半年後も倦怠感・息切れ」「微熱も続き毎日は学校行けず」

新聞の記事が伝えるところによると、
16歳のNさんがPCR検査で陽性が判明、ホテル療養をすることに。
療養中、次第に味覚嗅覚がなくなり、頭がふらふらして起き上がれなくなる。
療養後、全身のだるさが抜けず食べては寝ての繰り返し。ちょっと動くだけで発熱。
半年経って、やっと登校できるようになってもだるさや微熱が続き、一週間続けて通うことはまだまだできない。

こんな状態が続けば辛いのは当たり前です。
そして、さらに辛いのはうつ症状が出てしまったこと。

コロナの後遺症としてうつ症状が出るのか、「早く治さなきゃ」「勉強が遅れちゃう」という焦りからうつ症状を引き起こしてしまうのかはまだわからない。
でも、症状が出てしまうことに変わりはありません。
体も心も辛いなんて、あんまりだ。

「十代は新型コロナ感染症には罹りにくい、罹ってもほとんどが無症状か軽症で済む。
だから、過度な対策はしなくてもよい。」
という意見を見たり、聞いたりすることがあります。
でも現実には、新聞記事のNさん以外にも苦しんでいる十代はいる。
感染した十代の3割に、何らかの後遺症があるという調査結果が出ています。
もしかしたら、今後は後遺症発現の低年齢化が起こるかもしれない。
小学生にも後遺症が出るのはあまりにもかわいそうだ。

何ごとにも、深い知識も考えも無しに、「大丈夫!」と言いたがる人はいます。
でもね、感染症の知見を持たないものが「大丈夫!」と言ったって、
全然「大丈夫」じゃない。

何の根拠もなく「だいじょうぶだあ」と言えるのは、志村けんさんのみ。



高校生なんて、おそらく全年齢層の中でもっとも体力がある頃。
どんなに疲れても、次の日には「全細胞が入れ替わったか?」と思うほどの快復力です。
それなのにたった一度のウイルス感染で、後遺症が半年も続くなんて・・・
いやはや、恐ろしい限りです。

やはり、伝染らないのに越したことはない。
密を避け、手洗い、うがい、マスク生活ですね。

ところで、昨日3回目の接種を終えました。
副反応は2回目と同程度を想定していたところ・・・
2回目よりはほんの少し軽めです。
最高38.5℃だったのが、今回は最高38℃。
前回は耐え難い寒気の次と大汗をかくほど熱さだったのが、
今回は少々の寒気のみ。

これくらいなら、大丈夫!

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