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哺乳類から離れます。今回は魚モノ!

まだ続く生き物シリーズ、魚モノ。

『老人と海』ヘミングウェイ著。私が持っているのは新潮文庫、福田恆在訳。
三日間にわたるカジキとの死闘、それに続く鮫との戦い。漁師である老人にとって、カジキは単なる獲物ではない。ではなんだ?というと・・・、読んでみてください。
ヘミングウェイは陸海空を舞台にした長編三部作を書こうとしていたとか。で、海の部の一部として『老人と海』を執筆したらしい。ヘミングウェイの死後、遺稿を編集して『海流の中の島々』が出版されています。これが海の部ということになるのかな?

私の知人に、自動車の大型免許と船舶免許を持っていて、60を手前にしてバイクの免許も取り、定年後はモーターパラグライダー(でっかい扇風機みたいなものを背負って飛ぶパラグライダー)で大空を飛び回ろうと目論んでいる人がいました。彼の定年後、年に1、2度会うんですが、空を飛んでいるかどうか、まだ聞いていない。今度あったら聞いてみます。陸海空を制覇、ヘミングウェイのような、というか、一人自衛隊というか、元気な方です。孫もいるのに。

『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦著、角川書店刊。日本SF大賞受賞。アニメ化もされています。
ペンギンは鳥じゃないのか、という方はいらっしゃることと思います。まあでも、水族館にいることだし、泳ぐんだから、魚のお友達ということで。
森見登美彦の小説に理屈や常識を言い立てても仕方ない。いきなりペンギンの大群が現れようが、野原に海が出現しようが、それが森見ワールド。たいそう楽しく読めます。

さて、森見登美彦といえば、先日『夜は短し歩けよ乙女』の舞台をライブ配信で見ました。
さすがは人気劇団「ヨーロッパ企画」。森見登美彦原作、上田誠脚本とくればおもしろくないわけがない。
歌舞伎役者(中村壱太郎)に、乃木坂46(久保史緒里)。そして鈴木砂羽と、おお、竹中直人!
若手の才能と、ベテランの怪演(いや、快演)がぶつかった日にはエラいことになる。
観劇前は竹中直人のひとり舞台になるんじゃなかろうかと、心配していましたが・・・
それこそいらぬ心配でした。
「先輩」のほどよいくどさと「黒髪の乙女」の可憐なイノセント、よかったなあ。
チケット代はフウちゃんと折半。

コンサートや舞台のライブ配信はこれからも続くのかな?
ナマが一番だとは思いますが、
そうしょっちゅう、東京や京都・大阪に通えない地方在住の身にはありがたいことです。
劇団四季やアラフェス(嵐のフェス)をビール片手に楽しめるのはやっぱり楽しかった。

『白鯨』メルヴィル著。アメリカ文学の代表作のひとつ。もはや海洋小説の古典ですね。
ところで、クジラはほ乳類じゃないのか、という方もいらっしゃることと思います。
まあしかし、クジラ肉は魚屋で売ってるぐらいだから、魚のお仲間ということで。

モビー・ディック、『白鯨』に登場する巨大白クジラの呼び名です。白ひげ海賊団の船ですね。(『ワンピース』より)おそらく世界で一番有名なクジラです。今でも船の名前やお店の名前、企業の名前など、いろいろと使われています。
さて、実は『白鯨』は岩波文庫で上下二巻、長い上に難解で、なかなか読み通せない。聖書に出てくる名前やらエピソードやらが満載で、聖書を知らないと、「なんのこっちゃ」状態です。
かく言う私も読むには読んだが、かなりの部分を読み飛ばしたのでなんだかよくわからなかった。結局読み通せたのは子供用のダイジェスト版。これでみなさんにオススメするんだから、ある意味大胆不敵だ。
映画化がけっこうされています。が、パニックモノだったり、恐怖モノだったりするので見てません。私には金を払ってまで怖がる趣味はない。

実は私、和歌山県出身。小学生時代の給食にはよくクジラが出てきました。
生姜醤油で下味をつけて片栗粉でコーティングした「琥珀上げ」。
おいしかったなあ。
いまだに、たまーにスーパーでクジラの刺身なんか見かけるとつい買っちゃう。
うん、うまい。あの頃と違っていまではびいるのお供。

魚モノはアニメではよくある話。『ファインディング・ニモ』はあまりにも有名。そういえば『ポニョ』も魚モノと言えるなあ。『人魚姫』もアリか。

ノンフィクションなら『オウムガイの謎』、ちくまプリマーブックス、小畠郁生・加藤秀著。
生物学的には貝というよりはイカ・タコに近いらしい。だからまあ、魚モノでもよろしいかな?
ところで、ジュール・ベルヌ著『海底二万マイル』にでてくる「ノーティラス号」。
「ノーティラス」って「オウムガイ」だとさ。

ということで、動物モノはとりあえずおしまい。これ以上続けても・・・
虫モノや爬虫類モノはイヤでしょ?
お好きな方はお好きでしょうが、私は、虫や爬虫類はどうも…
ニョロ系文学かあ、やっぱりヤだな。

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