僕がWWEをみる理由。

プロレスファンに向けて、これを書く。

僕はプロレスが好きだ。

最近はもっぱらWWEをみている。

僕がプロレス好きになるきっかけをくれた、AJスタイルズがいるというのが一番大きな理由である。

そして、WWEは面倒なプロレスファンとなった僕を、純粋なファンに戻してくれる。

彼らは理不尽なのだ。

ここが結構重要。

プロレスが好きすぎて、もう大抵のことで驚かなくなってしまった僕。

例えば内藤選手がコリエンド式デスティーノを決めて、フォールに行くとき。

お客さんが

「ワン、ツー!」

とカウントするが、私は腕を組みながら

「正調じゃないから、決まらんだろ」

と冷めた目で彼らを見ている。

また、鈴木軍やBULLET CLUBに対して本気で怒っているファンを見ると笑ってしまう。

「お前ら、見事に手のひらで転がされてるぞ」と。

そして、何より外道さんのMX受けが大好きだ。

もうすっかり、めんどくさいファンだ。

鈴木みのる選手が一番嫌うタイプのファン。

「見たままを楽しめよ」である。

一方、WWEは

「なんでだよ!?」

「おかしいだろ!!」

ということがある。

AJや中邑選手が、よくわからない相手に負けるのだ。

僕は棚橋・中邑・AJ・オカダの時代からのファンなので、それが許せない。

「あの中邑だぞ!?」

「おい、BULLET CLUBのリーダーだぞ!?」

最近だと

「宝城カイリだぞ!?」

もある。

イッテンゴみたいな波乱が頻繁に起こるのだ。

日本での活躍を知っているがゆえに、納得がいかない。

新日なら、あんなヤツらに負けるはずはない。

内藤・オカダ・ジェイ・飯伏がヤングライオンに負けるみたいなものだ。

めちゃめちゃ理不尽である。

もしこれをプロレスファン以外に話しても通じないだろう。

「勝負なんだから、負けるのも当たり前でしょ?」

で、終わりである。

そうなんだけど、そうじゃない。

我々の知っている彼らは、簡単に負けたりしないのだ。

先日のレッスルマニアでのAJ対アンダーテイカーも視聴したが、意味がわからなかった。

評判は良いらしいが、僕は認めない。

リングではなく、墓場で戦った試合。

結果は、AJがテイカーに生き埋めにされて負けた。

勝負が決まる直前の、「アイムソーリー」と力なくテイカー謝っているAJなんて見たくなかった。

「BULLET CLUBの元リーダーが、そんな姿みせんなよ!!」

本気でそう思った(本人は過去に「オレ、BULLET CLUBのリーダーじゃないよ。」と言っていたが)。

それ以降、マジでテイカーを許せない。

あれ?

この感情、久々じゃないか!?

推しの勝敗で一喜一憂する。

嫌いな選手にブーブー言う。

これでこそプロレスファンではないか?

めちゃめちゃ、見たままを楽しんでいる。

最近まで、本気でブーイングしている人を見下していたのに、まんまと手のひらで転がされてしまった。

もうすっかり純粋なファンである。

恐るべし、WWE。

プロレスにハマったあの頃を思い出させてくれる。

日本のプロレスに疲れたファンは、一度WWEをみてはどうだろうか。

こっちはこっちで、結構楽しい。

それが、WWEをみる理由である。

ちなみに。

生き埋めにされたAJは数日後、

「生きてるよ。」

とSNSを更新して、ゲーム実況の生配信をしてくれた。

やっぱアンタ、最高だぜ!!

Too sweet!!

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