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アニマルスクール 個性と強みのものがたり

アメリカの教育者が称賛する教育動画、日本上陸!


『一人一人の子供の強みを見つけて伸ばす教育を』

世界中の教育関係者と親子に見てもらいたい、動画の日本語字幕が完成しました!
教室やご家庭でぜひご覧になり、子供たちと未来の教育について考えるツールとしてお役立てください。

※日本語字幕は動画内のCCマークを押して表示させてください。

アニマルスクール 個性と強みのものがたり:アメリカのギフテッド児童を精神的な面からサポートするための団体SENG (Supporting Emotional Needs of the Gifted) と、ロサンゼルスにある2E専門の学校Bridges Academyの共同製作。

今回翻訳に協力してくれた東京在住の井原紗也乃さんは、好奇心旺盛で元気いっぱいの聴覚障がいとADHDがあり、ギフテッドの特性もある7歳の女の子。英語の勉強をはじめて間もないにもかかわらず、お母さんの留美さんと一緒に翻訳作業にご協力いただきました。
ぜひ、お二人の声をお聞きください。

井原さん親子

紗也乃さんへのインタビュー:

大石:動画の感想を聞かせてください。どういうところが心に残りましたか?

紗也乃さん:「Our children are precious!(私たちの子供たちはかけがえのない存在です)」というところが一番心に残りました。
サルの表情がニコニコしていてとてもかわいいし、子供たちは一人ひとり特別だ、と言っているからです。

これまで私にとって「特別」は悪い意味で、他の子は普通で、自分だけ特別だから仲間外れにされていると思っていました。

私は、学校で、赤ちゃんをあやすように扱われたり、私だけ「そこにいない存在」のように扱われると、とても嫌な気分になります。
私は学校が辛くて、他の子たちは平気で学校に行っていることを、自分は特別すぎると思っていました。

今は、「特別」は、悪い意味でも良い意味でもあると思っています。
「自分だけ変わっている」とか「特別扱い」は悪い意味、「一人ひとりかけがえのない」というのは良い意味。
自分だけではなく、他の子もみんな「特別」なんだと思うようになりました。

大石:英語はいつから勉強したのですか?

7か月ぐらい前からです。将来、いろいろな国に行ってみたいので、世界で一番多く使われている英語を勉強してみたいなと思ったからです。

大石:英語のおすすめの勉強法を教えてください。

DuolingoとReadingEggsです。間違えた問題は繰り返し出てくるけれど、それ以外は、次々に新しい問題が出てくるので楽しいです。

大石:翻訳作業で大変だったこと、楽しかったことを教えてください。

大変だったことは、動画に字幕を表示するタイミングを調整するところです。
原稿を英語で入力するところと、自動翻訳を見ながら、どんな風に訳せばもっと分かりやすくなるか考えるのは楽しい作業でした。

井原留美さんへのインタビュー:

大石:今回は娘さんと翻訳と字幕を入れる作業にご協力いただきありがとうございました。動画の感想を聞かせてください。どういうところが心に残りましたか?

動物たちの表情がとても豊かで、学校が掲げる目標のもとで生まれる様々な心の動き、戸惑いや不安、退屈、孤独や悲しみ、強みを伸び伸びと発揮できる喜びなどが、生き生きと伝わってくることが非常に印象的でした。

子供たちは、それぞれの個性が尊重される環境に身を置くことで、安心し、自分が世界に受け入れられている感覚を育み、自らの強みを発揮する喜びを感じるのではないでしょうか。

そしてそれは、私たち大人も同様であろうと思います。
この動画を通じて、喜びを持って生きるために何が大切なのかを考えるきっかけを頂きました。

大石:この動画プロジェクトを親子で翻訳してみようと思った動機はなんでしたか?

娘が、英語の絵本を自分なりに理解しようと読む姿を見て、彼女のモチベーションを上げる良い機会になるのではと感じたからです。また、娘が一人で読書するようになって数年、親子で一つの作品をじっくりと読み、味わい共有する時間を持つことができるかもしれないと思ったことも大きな理由の一つでした。

紗也乃さん、留美さん、ありがとうございました!


あとがき『一人一人の子供の強みを見つけて伸ばす教育を』

左から:Bridges Academy職員であり2E研究者のKim Vargas、日米ギフテッド教育協会代表の大石貴子、2E研究者であり元SENG代表のLin Lim

アニマルスクールは、子供たちの一人一人違う個性を学校がどのように扱うべきなのか、動物の物語をとおして現在の学校の在り方に問題提起している動画です。

動画の中で、それぞれの生徒には強みがあるにもかかわらず、学校側はそれを理解しようとせず、生徒が苦しむ様子が描かれます。

  • 強みが学校の中で伸ばせず不登校になってしまう生徒

  • みんなと違っているからといじめを受けてしまう生徒

  • 学校の授業が退屈すぎてしまう生徒

  • 苦手分野の克服ばかりに時間を費やした結果、得意分野にかける時間がなくなり、結果どれも普通の成績をとる生徒

この動画は、アメリカのギフテッド児童を精神的な面からサポートするための団体SENG (Supporting Emotional Needs of the Gifted) の代表のAdam Langinhamさんと元代表のLin Limさんが、ロサンゼルスにある2E専門の学校Bridges Academyの子供たちのために、同校の大学院生の協力を得て2023年に制作しました。今回、日米ギフテッド教育協会は、みなさんから許可を得て、日本語訳の字幕をつける機会に恵まれました。

無料講座「ギフテッド教育を取り入れる5つのメリットより

2Eとは、ギフテッドであり、かつ発達障がいや学習障がい、聴覚・視覚障がいを同時に持つ人たちのことです。twice exceptionalの略で「二重に特殊な」という意味です。ギフテッドでかつ、障がいを複数併せ持つケースも多くあります。

Bridges Academyは、小学校、中学校、高校、大学院からなる2Eの子供たち専門の学校です。大学院では主に、2E教育の研究をしています。また、高校は通信制のプログラムも用意してあり、飛び級も可能で、世界各国からの受講生がいます。

世界的に、2E支援は遅れていると言われています。2E研究もまだまだ少なく、アメリカでは最先端の研究分野となっています。2Eは、その知的能力の高さから、障がいがあるにもかかわらず支援に繋がらなかったり、また、障がい者向けの支援のクラスに行くと高度な学業へのサポートがなかったりするため、多くの場合孤立し苦しみます。特に日本では、不登校となるケースも多いようです。

アメリカの専門家は、2E教育で大事なのは、苦手分野克服にとらわれすぎず、得意分野を伸ばしてあげることだといいます。そうすることにより、自己肯定感が上がり、自分らしく生きる道を見つけることができるのだそうです。

多くの人が多様な子供の特性を理解し、学校で、社会で、一人一人の子供が輝けるようになることを祈っています。

また、翻訳に協力してくださった井原留美さんと井原紗也乃さんにあらためて心からお礼を申し上げます。

日米ギフテッド教育協会 代表 大石貴子


アニマルスクール 個性と強みのものがたり:
2023年制作 原作: Lin Lim(SENG元代表)、Adam Langinham(SENG代表)
アニメーション: Andrea Brucella Finnegan
ナレーション:Maria Kennedy
日本語訳:井原留美、井原紗也乃、大石貴子(日米ギフテッド教育協会代表)

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