下の子が窒息・・なりふり構わず免許証おカネも持たず大爆走

昨日15時ごろ、そろそろ上の子のお迎えに行かなきゃ・・
と思いつつ、さっき幼稚園のお迎えから帰ったばかりで、ちょっぴり疲れた足を撫でつつ、
机に向かって
アディアが湧き出たので、
久々に新しく起業作るか?なんて考えつつ、紙に構想を書き留めつつぼんやりしていた。

下の子が「飴ちょーだい」って言うものだから、
いつも通りに与えた。
ほんの5分もたたない時に、
後ろでかすんだ下の子の声が聞こえた。
「お・・と・・ぅ・・さ」
そして、自分の背中に手が少しふれて、
”ドタンっ”
子どもが倒れたような音。
ほんの一瞬。1秒にも満たない時間だったと思う。

振り返ると、子どもが口からよだれのような、泡を吐いて
目も顔も真っ赤になって、声も出せず、息も出来ず、
朦朧としてじたばたもしない。
「おいっ!しっかりしろよっ!!何が起きたんだっ!」
自分は大慌て、
そしてフっと「飴じゃないか?!」と思い子どもに言うと、
弱弱しい感じで、首を少しだけ”コクン”と頷いたように見えた。

この子が1歳頃に熱けいれんを起こしたことがあって、けいれん発作でも起きたのか?、とも一瞬思っていたので、けいれんじゃなかったのが良かったけれど、
息が止まって、首を抑えている子どもが目の前にいる。

とにかくどうにかしなきゃ!逆さにつるし上げた形にして、背中をバンバンと叩く。叩く。さする。
口に指を突っ込んだり
すると、飴を吐き出したわけではないけれど、
多量の唾のような、胃液のようなものが出て来た。
やっと、子どもが自分の力で「お゛ぇ゛お゛ぇ゛ー」っと、えずいてくれた。

息が戻った!

けれど、まだおう吐している。唾のような粘液に、血が混ざっていた。
とりあえず、息が戻った、
救急車を手配しようと思ったけれど、来るのに時間がかかるだろう。
事態は一刻を争うんだ。と焦った。
子どもは元気がなく、伏せている。
抱きかかえて、裸足のまま気が狂ったように、車に乗り込み
信号無視。
片側二車線の真ん中を突っ走った。
車の間を縫うように。次の信号も無視。
自分が子供だった未成年の時期の悪ふざけの感覚を身体が思い出していた。
対向車も止めて右折。
向かった先は、下の子がいつもお世話になっているお医者様。

入口にむりやり車を駐車して、子どもを抱えて、受付なんか目もくれず、
奥の奥の診療室まで、一目散に走っていった。
他の患者さんが診てもらっている最中だったけれど、
「先生助けてください!」
と叫んだ。
その自分のすぐ後ろに、警備員と看護師が追いかけるように居た。
「どーでもいいからっ!すぐにだっ!」
と、自分は叫んだ。間違いなく気が狂っていた。
先生はつべこべ何も言わず
「お子さんに異変でも?どーなされましたか?」と、
穏やかな口調で聞いた。
やっと我に返って、自分も少し落ち着いて事情を話した。
先生は、穏やかな表情からキッっと目が変わった。

今、目の前にいる患者さんには先生が「すみません。救急で、少しお待ちいただけますか?」と、丁寧に伝え。
すぐに、看護師さんたちに指示を出し、先生自身も他の医療室まで足早に一緒に来て、子どもを診てくれた。
自分のとっさの判断が良かったそう。
念のため、搬送先の確保と、容体が急変の可能性も考慮され、一時間ほど仮入院で様子を見た。
ぐったり疲れた様子で熟睡している子どもを、看護師さんが心配をしてくださる。

一時間経過後、再度診察していただき、無事を言い渡された。
ついでに、説教という説教ではないけれど、
パンフレットをいただき、「このようなケースの救急の場合はですね・・お父さん・・」と、ご指導いただいた^^;
こっちは「ありがとうございます!感謝しています!ご迷惑をおかけして・・」とペコペコ。

子どもがスッカリ元気になって、後ろではしゃいで、看護師さんたちを笑わせている。
そして、「あぁーお腹すいたーーっっ」と、一言。^^;
その一言で、その場の空気が和んで、
先生も看護師さんもクスクス笑って、その場が済んだ^^;

気が付くと、自分は裸足。
外には病院の玄関すれすれ、歩道に乗り上げている自分の車がエンジンの音をあげていた。
背中にしょった子どもが、耳や、もう少ない貴重な髪の毛を引っ張り倒す。
空を見上げた。
ホッとした。
幸せだな。ありがたいな。と呟いた。
元気でニコニコ居てくれたら、それで十分。
そう感じた。

ホント。。この前は大熱出すし・・・
困った子だぁ^^

早く帰らなきゃ、上の子心配して帰っているに違いないなー。電話も何ももってないし・・・
とにかく、早く帰って、「ご飯作ってやるからなー♪」
帰りの道は、安全運転。
ほっくりした気分で、子どもと童謡をうたいながら^^

自分用の記録。

ここで最後に一言。
本当にお医者様っっっっ
お騒がせしてごめんなさい!
ありがとうございました!


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