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ボスキャリでの米国BIG4内定に向けて今から準備するべきこと

こんにちは!
今回は「アメリカBIG4内定に向けての準備@ボスキャリ」についてお話ししたいと思います。
まず簡単に自己紹介をすると、私は日本の大学を卒業したのち、新卒で日系企業に入社、半年勤務したのち休職して私費でアメリカの大学院に進学、卒業後は現地のBIG4に就職しました。

今回は4ヶ月後に迫っているボスキャリに関して、米国BIG4の内定を獲得するために今から準備すべきことを時系列順にまとめました。


それでは上から順に細かく解説していきます。

①レジュメのベース作成(完成度は7割のイメージ)

言わずもがなですが、応募書類を作成しないことには応募することはできません。しかしこの段階では会社や応募職種に丁寧にカスタマイズする必要はなく、ベースとなるレジュメを作成するくらいの感覚でOKです。理由は、まずはたくさんの企業に応募し面接の場数を踏むためです。

ベースとなるレジュメは、「Auditor Resume」や「Big4 Tax consultant Resume Examples & Guide for enrtry level」などと検索するといくらでも出てきますので、初めはそうしたネット上のレジュメを真似て書いてみるでいいと思います。

またボスキャリでは「CFNレジュメ」「ボスキャリレジュメ」と呼ばれる、キャリアフォーラム主催者の所定フォーマットを完成させる必要があります。フォーマットを気にしなくていいので楽なのですが、例えば「学校での活動」記入欄では3000文字、「スキルや自己PR」記入欄では6000文字などと記載できる文字数が多すぎるので、どのくらい書くのが正解か判断しづらくなっています。
巷ではアピールのためにも文字数いっぱいに書くのがいいと仰る方がいる一方で、シンプルに端的に書けばいいという方もいます。この点に関しては、私自身の経験や周囲のBIG4に内定していた友人・先輩の話を踏まえ、「文字数いっぱいに書く必要はない」「端的に伝えたいことやアピールポイントを記載すれば良い」というのが私の結論です。理由は2つです。1つ目は、今や機械にレジュメをスクリーニングさせている企業が多いためです。そして、その機械はジョブディスクリプションに合致するキーワードがあるかどうか、優秀な過去の候補者のレジュメにどれくらい"似ているか"という点のみで評価します。そこに文字数の多さや文章に熱意が感じられるかなどの定性的な評価基準はありません。2つ目は、仮に人力で書類をスクリーニングしているとして、企業が1枚のレジュメを捌く時間は平均して6秒と言われています。仮に1万字も書かれたら流石のリクルーターや採用担当者も正確にキーワードを拾いきれませんし、我々としてもせっかく盛り込んだキーワードやアピールポイントを見落とされるのはむしろリスクですよね。

以上の理由から、ジョブディスクリプションに合致するようなキーワードや表現をうまくレジュメに散りばめて、端的かつスマートなアピールをすることが我々がやるべきことかと思います。ボスキャリの採用においても機械がレジュメをスクリーニングをしているのかは定かではないですが、少なくともジョブディクリプションに書いてあるソフトスキルやハードスキルがレジュメに存在するかどうか、という点が書類選考のポイントであり、それは人力だろうと機械化されていようと変わりはありません。

②一般的な面接における想定Q&Aを準備

ベースとなるレジュメが完成したら、ネットで調べたら出てくるような一般的な面接での質問に対する答えを準備しましょう。また自分のレジュメを客観的に見てみて、面接官が気になるであろう箇所に対するQ&Aを用意しておくのも効果的です。
例えば、「自己紹介をしてください」「あなたの強みと弱みを2〜3個ずつ教えてください」「なぜその学校のその専攻に入学したのですか」「なぜこの専攻(経歴)なのに、この業界に興味があるのですか」などです。

③事前応募できる企業にアプライし、面接の場数を踏む

面接は場数が重要になります。例えば、いざ面接が始まると想定より緊張してしまって頭が真っ白になったり、変に気を使いすぎて挙動不審になったり、緊張で話が長くなってしまったりということはよくあることだと思います。(自分にとって)失敗してもいい環境でたくさん練習・失敗をして、希望する企業の面接に万全の状態で臨めるようにしましょう。

ボスキャリでは7月の現時点でも応募できる企業がいくつかあります。また、CFNオンラインにはボスキャリとは別にオンラインで応募から最終選考まで実施できる企業がたくさんあります。最終ゴールをBIG4に置く場合、BIG4以外の会計事務所で面接の場数を踏めることが理想ではありますが、そうした会計事務所は限られていますので、BIG4の仕事との親和性のある、例えば事業会社の経理職や財務職、一部のコンサルティング会社、また他に興味のある会社などに応募し、面接経験を踏むことが重要になります。

④面接で突っ込まれた箇所や緊張でうまく話せなかった部分を修正

⑤ 上記の③~④を5~15社で繰り返す(7月~8月)

面接に進むと、似たような内容の質問でも質問の仕方や角度によっては答え方に窮する場面や、それが原因で結論ファーストに話せないということがよく起こります。また、自分の経歴やレジュメの内容を想定以上に深く突っ込まれることもあります。そうした想定外の事態は面接を受けて初めてわかります。だからこそ、BIG4面接の本番までにこうした想定外をなるべく想定内に持っていけるような失敗と改善が重要になります。

⑥より突っ込んだ内容の想定Q&Aを準備し、レジュメも応募職種や会社に合わせてカスタマイズ

5~6社もしくはより多くの面接をこなしたこの頃には、少なくとも面接という非日常的な空間には慣れているはずです。(慣れるまでの時間に個人差はあるかと思います。) そこで次にやるべきことは、会計事務所に特化したテクニカルな質問への対策になります。(逆質問については長くなるのでまた別の記事でお話ししたいと思います。) 監査であれば「メーカーが製品を販売した時の仕訳は?」「売掛金が貸倒れた時の仕訳は?」、タックス(もしくは移転価格の部署)であれば「税効果会計を簡単に説明してみて」「(面接官が何も知らない人だと想定して)移転価格税制を簡単に説明してみて」などのテクニカルな質問が飛んでくることがあり、ある程度の勉強をしておく、もしくは過去に学習した内容を思い出しておく必要があります。もっとも、こうしたテクニカルな質問をどのくらい聞くのかは会社によって異なるので、学校の先輩やLinkedinを通じて社員に直接聞いてみることも準備の負担を減らす上で効果的かもしれません。また、レジュメについても当然ですが希望職種や会社に応じてカスタマイズしましょう。監査とタックスではジョブディスクリプションも異なってきますし、同じ監査でも会社の大事にしているカルチャーや価値観に応じて求められるソフトスキルが異なります。

⑥BIG4以外の会計事務所に応募し、想定Q&Aやレジュメを洗練させる(8月後半)

ここまで準備ができたらいよいよ会計事務所に応募しましょう。その際も、BIG4をゴールに置くのであればまずはBIG4以外の会計事務所に応募してみることをお勧めします。BIG4とクライアントの規模感が異なる一方で、より企業に寄り添った視点や幅広い業務への理解・経験を持つ方がたくさんいらっしゃいます。面接そのものの経験も然りですが、そうした方々から得られる新しい視点やディスカッションの機会は非常に貴重だと思います。こうした生の経験をもとに業務への理解をさらに深めたり、志望動機や逆質問を洗練させたりすることができれば、志望度が高いですなんて言わなくても、面接官に「この子はよく調べてきているし、志望度も高そうだな」という印象を持ってもらうことができます。

⑦BIG4各社に応募(9月中旬)

BIG4以外の会計事務所との選考を進めるのと並行して、BIG4各社に応募しましょう。4社の中で志望度に差があるのであれば、志望度が低い順番で応募していくのがいいと思います。
特にボスキャリにおいては、ボストンでの現地面接の枠に限りがあり、また当然ディナー枠にも限りがあります。事前応募はその枠の奪い合いになるため、なるべく早く応募することに越したことはないです。面接の準備が100%になってから応募したいところですが、応募は早い方がいいので、その辺りの塩梅が難しいですね。



以上が現時点(7月上旬)からボスキャリに向けて準備すべきことになります。BIG4の具体的な選考体験とTipsについてはまた別の記事でお話しできればと思います。
実際の仕事もそうですが、就活は準備が全てです。純ジャパにとっては英語面接の準備は相当な負荷になります。ただ、しっかりと時間をかけて正しい準備をすれば、ネイティブとの争いとなる一般的なアメリカ就職と比べてBIG4就職はそれほど難しくないですし、必ず攻略できると思います。頑張りましょう!

それではまた!


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