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貴方好みのコーヒーを見つける3つの方法

コーヒーを淹れて飲む方へ。

豆を選び、淹れ方を調べ……
様々な「要素」があり、それが味を左右している。

その中でも
「もっと苦いのが好きなのに」
「フルーツのような酸味があるコーヒーが良い」
……など人によって好みがある。

一発で美味しいものに出会えれば幸せだが、せっかく興味を持ったのに好きな味に出会えない、になると悲しい。

正直、コーヒーの味わいを左右する要素はかなり多い。
それこそ勉強している私ですら日々新たな発見がある。

しかしその中でも、大きく味わいに影響を与える要素というものは存在する。
そしてそれを知るだけでも今後の美味しいコーヒー作りの助けになると思う。

ということで、今回は好みのコーヒーを見つけるための3つの方法を紹介していきたい。

尚、方法①はどんな淹れ方にも通用する考え方だが、②③については「ドリップ」コーヒーでの考え方である。
フレンチプレス等、他の淹れ方については今後別の機会に触れたい。

①豆を選ぶ

コーヒーを淹れる場合、どの豆を使うか?は大きなウエイトを占める。

「赤色の花が欲しい」と思っているのに白色の花が咲く苗を買ってきて、いくら世話をしても「赤くならない!」と嘆く。

コーヒーも同じで、元々の味わい=個性を完全に変えることはできず、好みでない味わいの豆を買ってきてアレコレやっても、嘆くだけである。

であれば、買う際にその豆の味わいを予め知っておく必要がある。

とは言っても具体的すぎると難しいので……

今回は
「苦いコーヒー」が好きな人
「酸味あるコーヒー」が好きな人
2つの軸でお教えしていきたい。

スーパーなどで売られる豆はブラジル産のが多い。
ブラジル産コーヒーは甘味と苦味に特徴があり、昔ながらのコーヒーのイメージにぴったりの味わいだ。

しかしコーヒーの生産国は数多く存在し、国が違うだけでも味わいは大きく変わる。

苦味をしっかり感じたいのならインドネシア産のがおすすめ。
「マンデリン」と書かれているのもインドネシア産である。

酸味好きならエチオピア、タンザニアあたりだろうか。
エチオピアは「モカ」。タンザニアなら「キリマンジャロ」といえばイメージしやすいかもしれない。
両国ともスッキリとした味わいのコーヒーが多い。

さらに焙煎具合(豆にどれだけ火を入れたか)も味わいに大きく影響する。
喫茶店やコーヒーショップで焙煎具合についても書かれている場合は好みを見つける大きなヒントになる。

苦いのが好きなら(フル)シティロースト、フレンチローストと書かれてるのを。
豆の色が濃く、表面が油分でツヤツヤしているのも特徴。

酸味が好きならミディアムロースト、ハイローストと書かれているのを。
前者と比べると比較的明るい色。

同じ生産国、同じ農園の豆でもお店によって焙煎具合が違う場合がある。
コーヒーの味わいは無限だなあ、と感じる瞬間だったりする。

②お湯の温度

熱々のお湯でコーヒーを淹れると雑味が出てしまう。
なので一度冷ましてから使うのが美味しいコーヒーを淹れるには欠かせない。

90℃前後だと苦味を感じやすく、80〜85℃前後くらいで酸味を感じやすくなる。
自分の好みの味わいによって温度調節をするのも美味しさに繋がる。

ちなみに私は温度を指定できる電気ケトルを使っている。


1℃単位で指定できるので、淹れる豆に応じて温度を変えている。

しかし専用ケトルもない、温度計で測りたくない……と、めんどくさい場合。
注ぐやかん等を別に用意し、沸いたお湯をそこに移すだけでも80℃程度まで落ちていく。
熱々を注ぐよりは美味しいコーヒーに仕上がる事間違いなしなので試してみて欲しい。

③淹れ方を変えてみる

お湯を粉に落としてからは酸味→苦味の順に抽出される。
なので
苦いのが好き=お湯をゆっくり注ぐ
酸味が好き=お湯を素早く注ぐ(早くお湯を落とす)のを意識すると良い。

ドリッパーによってもお湯の落ちるスピード、流れ方が変わるのでそこも加味したい。

市販でよく見るのではあれば「カリタ」「ハリオ」の2社のドリッパーが代表だろう。

カリタ製で代表的なのが台形型ドリッパー。
お湯が溜まりやすい構造で浸漬式(お茶と同じ淹れ方)の考えも使われている。


個人の経験に基づくが、お湯を注ぐスピードに大きく影響されにくいのがカリタ製。
味を左右する要素=変数を減らしたい、安定させたいという考え方を持つ方にお勧めしたい。

一方ハリオ製で代表なのがV60というドリッパー。


円錐形で底に大きな穴が一つだけあるタイプ。
お湯の注ぐスピードで落ち方も変わってくる。

その為、狙った味わい、抽出時間を作り出すのが難しい反面、それを自在に操れる楽しさもある。

お湯をゆっくり注ぐとカリタ製より遅く落ち、早く落とそうとするとあっという間にお湯が通過していく。

個人的には
苦いコーヒーが好き→カリタ製で安定して注ぐ
酸味あるコーヒーが好き→ハリオ製で素早く注ぐ
くらいで大きく分けて考えても良いと思う。

どちらも安いモデルは1000円以下で手に入る。
せっかくなら、と、どっちも揃えてみるのも味わいの違いを直に感じられるので面白いと思う。

ここまで大きく3つの方法を紹介してみた。

勿論、喫茶店やコーヒーショップであれば美味しいコーヒーは飲める。
だが、手順にこだわりを持ちながら家で淹れるコーヒーも経験が味わいを深くしてくれる。

是非、時間がある時は少しだけでもこだわりを持ってコーヒーを楽しんで欲しい。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
貴方に良いことがありますように。

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