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医学部放校|医学部に入ったものの、卒業できなかったパターン

前回記事はこちら↓

今回は一番困る、「医学部に入ったものの、卒業できなかったパターン」について述べる。

前回も述べたが、医学部は試験や出席日数で進級が厳しい。
うちの大学は2年生、4年生、6年生の偶数学年で、けっこう留年していた。

留年する人は

✔️ゲームやギャンブルにハマりすぎた
✔️要領がかなり悪い
✔️詰めが甘い
✔️危機意識が足りない

的、要素がある。

でも面白いのが、「留年する人=ダメな医者になる」とは言えず、留年した人がものすごい、いい医者になる場合もある。

私の卒業した私立医大では、「ストレート(6年間)で卒業する人は、約半分」と聞いたことがある。
留年は1学年ごとに1回しかできなくて、2回クリアできなかったらジ・エンド。

「放校」だ。

でも必殺技があって、「休校」っていう技と組み合わせて、放校を免れたりする場合もあるらしいが、基本的には12年間で卒業しなければいけない。


うちの大学は放校になる人が何人もいた。
がぜん、男子学生が多い。

(何を隠そう、私の大学最初の彼氏は1年生を3回やって、放校になった!笑)

1年生や2年生で放校になったら、まだよくて、他の医学部を再受験したり、他の学部に入り直したり

まだ若いので、やり直しがきく。


一番最悪のパターンが「6年生で放校になること」だ。


統計的には、留年する人は大体浪人をしており、留年を繰り返す人が圧倒的に多いので、6年生になるまでにかなり年をとっている。


既にアラサーだ。


でもそこで卒業できず、放校になった場合

【医学の知識がちょっとある、アラサー高卒の誕生】となる。

#医学部放校ニート と自虐で呼ぶ人もいる。

学士も未取得。

勉強が忙しいため、ろくにアルバイトもしていない。

長年かけて、つぶしのきかない状態になっている。



一般的に卒試は国試より難しいため、この事象は発生する。

(※大学側は国試の合格率を気にしており、一定の水準に満たない場合、国試を受けさせてもらえない。)

卒業して、国試浪人をするのはリミットがないため、まだマシだが

卒業できなければ、そこで放り出されて、終わりだ!


このパターンは

「医学部に入る能力はあったが、卒業する能力はなかった」ということになる。

結局、「医師になる素質がなかった、淘汰されたのだ」と言ってしまえばそれまでかもしれないが、

長い年月かけているだけに

「あとちょっとだったのに」という気持ちから

悲惨さが増す。


実際いた。。。

本人も辛いが、親も辛い。

私立に行った場合、親もめっちゃお金を払っている!

そして

・両親が医者で、子供にも医者になってもらいたいと強く願っている
・家が病院で、後継者になる予定

のパターンが多く、親もなんとか卒業してもらいたかったが、残念ながらできなかった。
でも実は、当の本人は医学に興味がなくて、半ば強制的に医師への道を歩んでいる場合もある。

その後も

・放校は、入学前に遡って退学処分となってしまい、今まで取得した単位も無効となる。
・歯学部、薬学部に学士編入できる

とか、ネットに色々書いているが、本当のところはわからない。

というわけで

これから医学部に行く人/医学部在学中の人へ

✔️せっかく医学部に入れたのだから、卒業は絶対できるよう努力するべきである
✔️親は自分の都合だけを考えず、子供が医師になる能力があるか、見極める必要がある
✔️その能力がない場合や、実は気が進まない場合、方向転換は早い方がいい



そしてよく、偏差値の低い私立医科大学出身の医者を揶揄する言葉

「カネを積めば、誰でも医者になれる。」

これは真っ赤なウソである。





次回は、研修医でドロップアウトした場合について述べようと思う。



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