「月兎と竜宮亀の物語Ⅱ永遠編」第十章2084年
第十章その一
2084年の12月のある日、かつて亀島と呼ばれ100年前には首吊りの島と一部で呼ばれていたのっぽの小さな岩島に一艘のボートが近づきました。エンジンを切って手漕ぎで近づくのでした。ボートには三人の人が乗っていました。一人がタブレットを見ながら言いました。「たしかにこの島です 空から見ると反対側に階段が見えます これ以上近づくと波が高くてボートが岩にあたって転覆しますよ」と言いました。老人が、「アシモフや 空に上がって島の頂上までケーブルを引いてくれるかな」と言いま