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POEM

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詩的なものをまとめました。
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#詩

変遷。

人も、花も、心も。 皆みんな移り変わってく。 その事実が どうしようもなく 哀しいのだ。 歳も、家も、日常も。 皆みんな移り変わってく。 その過程が どうしようもなく 淋しいのだ。 声も、生も、感情も。 皆みんな移り変わってく。 その全てが どうしようもなく 空しいのだ。 久しぶりの投稿になります。  前回からかなり間が空きましたが、なんとか大学一年間を乗り越えることができて幸いです。色々なことがあり大変でしたが、多くの人や新たな趣味に出会うこと

【詩】なくしたもの

【詩】想い人

星海越えて、逢いにいく。 青空終えて、巡り合う。 何度何回、生まれ変わっても、 世界で一番、大切な人。 日向の下で、笑い咲く。 水上の音で、想い知る。 二重三重にと、こころを包む、 世界で一番、大切な人。 春夏次いで、透らない。 秋冬過ぎて、戻らない。 幾度幾千、死を悼んでも、 世界で一番、大切な人。 追記:暑い日々が続く今日此頃。        テストが近づいてきており、    病みかけています😣    ネガティブな時にこそ、    想像力が働き、感情が溢れ出

寝ても醒めても。

良くも悪くも、“夢”は何れ醒めるもの。 醒めない“夢”は、まやかしだ。 忘れたくなくて縋りたいだけの、幻想なんだ。 それなのに。 人間は自分にとって都合の良いものばかり見たがる。 ずるくて、卑怯。 然れども、 それは誰しも持っている当たり前の感覚だ。 見たくないものなんて態々見ない。 “現実”なんて、大体は突きつけられて、 見るものなのだから。 夢と現実で揺れ動く思考に悩む。 ずっと醒めなきゃ良いのに。 いっそ“夢”なら良かったのに。 夢は心を表す

君と物語り

飽くことがない言葉を紡ぐ、 君の心は灰汁を知らない。 次から次に開く唇から、 心ごと惹く、途切れぬ渥摯。 悪夢を醒ますほど美しい、 君の言葉で、暗い夜が明く。 追記:“あく”と読む漢字を使って、言葉遊びをしてみました。 日本語は、同音異義語など漢字のバリエーションが豊富なので、こういう詩は考えていてとても楽しいです(*^^*) また、 『昔も今も、眠れない時は夜更かしして誰かと話したり、本を読んだりしていたなぁ』 と思い出して書いた詩でもあります。

あの子のトリコ

瞬きひとつ 微笑みひとつ あの子の魔法 悲しさひとつ 虚しさひとつ 隠し抜く愛-ウソ- 愛しさひとつ サヨナラひとつ まるで流星 追記:久々の投稿になります(*‘ω‘ *) 最近、【推しの子】の“アイドル”という曲が 病みつきにやってしまいまして(日本語ver. & English ver.)。 【推しの子】はマンガもアニメも推していますが、必見です!(筆者は“星野アイ”推し) 話は変わりまして、 大学生活も気づけば6月…、毎日大忙しです。 バイトを始めようと思

黒の安心感

月も星も光もない、 真っ暗闇がひどく落ち着く。 ただ独り、哂い囁やき、歌うのは、 絶望を標す色の中。 頭も心も空っぽにして、 宛先もなく、静かで黒き海を揺蕩う。 いつまでも満たしはしない枯れた身を、 潤してゆく宵の月。 追記:夜って素敵ですよね(*^^*)    あまり堂々と言えることではありませんが、 昔から夜が好きで、小学生の時は家族には 内緒で家を出て、暗闇を満喫していました(^O^;) そして、大学生である今現在も、いつか世界や日本国内の美しい夜空を

“愛”の効果

しんどくないよ。 君の笑顔が、私の疲れを吹き飛ばすから。 苦しくないよ。 君のぬくもりが、私を癒してくれるから。 悲しくないよ。 君の声音が、私の心を抱きしめるから。 寂しくないよ。 君の支えが、私を強くしてくれるから。 追記:愛の効果は偉大ですよね🌟     恋人同士、友人同士、兄弟・姉妹同士、親子同士など、様々な人との愛は自らを勇気づけてくれます。 その分、失くした時の辛さには敵いませんが、だからこそ今大事にしないと、って思えます(*‘ω‘ *)    

言葉の在り方

言葉とは、時に 優しく、やわらかい毛布のようであり、 鋭くて、とがった刃物のようだ。 言葉とは、時に 快く、あったかい陽だまりのようであり、 苦しく、つめたい暗やみのようだ。 言葉とは、時に 癒し、心に透きとおる薬のようであり、 傷つけ、死にさらす劇物のようだ。 言葉とは、 選び方、遣い方、表し方、捉え方が 多種多様に在る。 人それぞれ、“自分”をもっていて、 1人ひとりの蓄積した過去によって、 言葉は形成されていく。 つまり、自らが用いる言葉は 自分自身を映す『鏡

【詩】君が花。

花の香纏い、君は咲く。 瑞々しくも、艶やかに咲く。 紅さして、君は咲く。 高まりながら、鮮やかに咲く。 優しさ宿し、君は咲く。 たどたどしくも、柔らかに咲く。 光を帯びて、君は咲く。 彩り添えて、華やかに咲く。 追記:花を見ながら、ふと書いてみた 詩です。 始まりの季節である、春。 其々に動き出す人々も、咲き誇る花々も、 その姿は美しく映えますね。 一歩ずつ前へ踏み出す季節が、春。 私達に与えられるものは平等ではなく、 時間ですら不平等なのかもしれません。

さくら咲く 弐

遠目から眺める絶景。 さくらが満開を迎え、青空の下で舞い踊る。 いつか思い出の中に咲く花が今、 はらはらと散りゆく。 めぐるめぐる春。 また一つ、思い出が重なる。 「綺麗ね」 微笑みながら、大切な人と見つめる。 「そうね」 そんな会話もこれから、 またどこかで思い出すんだろう。 一人で見るさくらと。 誰かと見るさくらは少し違う気がする。 いつまでも見ていたい気持ちはあるけど。 いつか無くなるからこそ、趣を感じるから。 さよなら、ではなく。 またねっ

友達。

キミは気まぐれ。 猫みたいに奔放で。 小鳥みたいに自由に羽ばたく。 いつだって、先を見てた。 そんなキミが羨ましくて、大切だった。 キミは気まぐれ。 いつのまにか側にいて。 ひょっこりとはにかんで顔を出す。 「おはよう」「こんにちは」 いくつも、底なしの明るい声に救われた。 キミは気まぐれ。 何でもない話をして。 笑いながら軽口を叩きあう。 本気の喧嘩もたまには悪くない。 仲直りして手を繋ぐ、絆って心強い。 キミは気まぐれ。 時々、プレゼントをくれる。 それは、物だった

【詩】伝える難しさ。

さよならの一雫。 まだ終わらないで、と願いながら。  見たくない現実にそっとヴェールを降ろす。 すべてを偽りに変えて。 いっそ、夢でもいいから。 唇から零れ落ちた一言。 それはきっと誰かに対する想い。 言いたくて、でも言えなかった気持ち。 貴方に届く日を心待ちにしていた感情。 ありがとうの一欠片。 不器用な私からの小さな言伝て。 恥ずかしくて、しぼんでしまった言の葉。 何でもないみたいに優しい貴方へ。 たった一つのエール。 何もできない私からのせめてものメッセージ。

春の代名詞。 壱

さくら咲く。 瞬きひとつで消えてしまいそうな花びらが そっとふわり掌へ。 ほんのり淡紅色から白色のグラデーション。 内側からそろりと雪を溶かしていくよう。 目に移す度、心が丸ごと惹かれてやまない。 花が団子か、選ぶならば迷わず花。 哀しいくらいに、意識の中でさくらは 声を上げるのだろう。 「わたしを見て」って、恋する乙女みたいに。 薄命を燃やして、美しく、懸命に。 だから、きっと心を掴んで離さないのだ。 さくら咲く。 愛しき、散りゆく花よ。 追記:昨日