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POEM

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詩的なものをまとめました。
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記事一覧

終。

愛はいつか終わる。 終わってしまう。 まるでそれは夢のように。 生はいつか終わる。 終わってしまう。 まるでそれは花のように。 星はいつか終わる。 終わってしまう。 まるでそれは夜のように。 日々はいつか終わる。 終わってしまう。 まるでそれは波のように。 ふと外を散歩していた時に浮かんだ思考を詩にしてみました。  「諸行無常」という言葉があるように人も思いも日常も、悲しいかな、常に移り変わっていくものです。  しかし、自分も周りも変化していく中で

こころの声。

怪我なんてどこにもしてないのに 『痛いな』とそう思うとき 優しく自分を抱きしめる そっと心が壊れないように どこかで誰かのふとした言葉に いつかの誰かのふとした行動に 傷ついた心が痛みを知らせる ずっとあなたを守るように 古傷から負の感情が溢れて ジクジクとかさぶたが痛んだら 大切な誰かから絆創膏をもらう きっといつか癒やされるように 大粒の涙が矢継ぎに頬を伝うのに 心は微動だにもしないときは 氷となった感情を柔く抱きしめる きゅっと心が温まるよ

変遷。

人も、花も、心も。 皆みんな移り変わってく。 その事実が どうしようもなく 哀しいのだ。 歳も、家も、日常も。 皆みんな移り変わってく。 その過程が どうしようもなく 淋しいのだ。 声も、生も、感情も。 皆みんな移り変わってく。 その全てが どうしようもなく 空しいのだ。 久しぶりの投稿になります。  前回からかなり間が空きましたが、なんとか大学一年間を乗り越えることができて幸いです。色々なことがあり大変でしたが、多くの人や新たな趣味に出会うこと

恋に愛に。

好きの一言で表しちゃっても良いのかな。 好きだから、    好きなのに、       好きすぎて、不安。 君への想いが沢山あるけれど 一言でしかまとまらないのです。 君が隣りにいること、 当たり前と思っちゃってた。 でもそんな当たり前なんて、どこにもない。 恋は盲目、愛は注目。 いつでもどこでも一緒なわけじゃない。 たまに喧嘩して、    たまに会えなくて、       たまに淋しくなって、 ゆうてそんな日々。 愛してる、誰よりも。 世界でいっちばん、君を

【詩】なくしたもの

【詩】想い人

星海越えて、逢いにいく。 青空終えて、巡り合う。 何度何回、生まれ変わっても、 世界で一番、大切な人。 日向の下で、笑い咲く。 水上の音で、想い知る。 二重三重にと、こころを包む、 世界で一番、大切な人。 春夏次いで、透らない。 秋冬過ぎて、戻らない。 幾度幾千、死を悼んでも、 世界で一番、大切な人。 追記:暑い日々が続く今日此頃。        テストが近づいてきており、    病みかけています😣    ネガティブな時にこそ、    想像力が働き、感情が溢れ出

寝ても醒めても。

良くも悪くも、“夢”は何れ醒めるもの。 醒めない“夢”は、まやかしだ。 忘れたくなくて縋りたいだけの、幻想なんだ。 それなのに。 人間は自分にとって都合の良いものばかり見たがる。 ずるくて、卑怯。 然れども、 それは誰しも持っている当たり前の感覚だ。 見たくないものなんて態々見ない。 “現実”なんて、大体は突きつけられて、 見るものなのだから。 夢と現実で揺れ動く思考に悩む。 ずっと醒めなきゃ良いのに。 いっそ“夢”なら良かったのに。 夢は心を表す

諦めきれなくて…

目に映る 掛け替えのない君の笑顔は “今日”だけのもの さよならを言いたくなくて 掠れた声で “また明日” 笑っているのに 胸が痛いや 都合の良い夢ばかり見て 救いたいのは 自分のココロ 何度目だろう? どんなに足掻き藻掻いても なく未来だけは変えられない 不可能だって言われても 我儘だって分かっていても 赤じゃなくて真っ白な 君と笑える “明日”が欲しい ねぇ大好きだよ 繰り返される “また明日” 追記:“もしも時間を巻き戻せたら”    

君と物語り

飽くことがない言葉を紡ぐ、 君の心は灰汁を知らない。 次から次に開く唇から、 心ごと惹く、途切れぬ渥摯。 悪夢を醒ますほど美しい、 君の言葉で、暗い夜が明く。 追記:“あく”と読む漢字を使って、言葉遊びをしてみました。 日本語は、同音異義語など漢字のバリエーションが豊富なので、こういう詩は考えていてとても楽しいです(*^^*) また、 『昔も今も、眠れない時は夜更かしして誰かと話したり、本を読んだりしていたなぁ』 と思い出して書いた詩でもあります。

あの子のトリコ

瞬きひとつ 微笑みひとつ あの子の魔法 悲しさひとつ 虚しさひとつ 隠し抜く愛-ウソ- 愛しさひとつ サヨナラひとつ まるで流星 追記:久々の投稿になります(*‘ω‘ *) 最近、【推しの子】の“アイドル”という曲が 病みつきにやってしまいまして(日本語ver. & English ver.)。 【推しの子】はマンガもアニメも推していますが、必見です!(筆者は“星野アイ”推し) 話は変わりまして、 大学生活も気づけば6月…、毎日大忙しです。 バイトを始めようと思

黒の安心感

月も星も光もない、 真っ暗闇がひどく落ち着く。 ただ独り、哂い囁やき、歌うのは、 絶望を標す色の中。 頭も心も空っぽにして、 宛先もなく、静かで黒き海を揺蕩う。 いつまでも満たしはしない枯れた身を、 潤してゆく宵の月。 追記:夜って素敵ですよね(*^^*)    あまり堂々と言えることではありませんが、 昔から夜が好きで、小学生の時は家族には 内緒で家を出て、暗闇を満喫していました(^O^;) そして、大学生である今現在も、いつか世界や日本国内の美しい夜空を

“愛”の効果

しんどくないよ。 君の笑顔が、私の疲れを吹き飛ばすから。 苦しくないよ。 君のぬくもりが、私を癒してくれるから。 悲しくないよ。 君の声音が、私の心を抱きしめるから。 寂しくないよ。 君の支えが、私を強くしてくれるから。 追記:愛の効果は偉大ですよね🌟     恋人同士、友人同士、兄弟・姉妹同士、親子同士など、様々な人との愛は自らを勇気づけてくれます。 その分、失くした時の辛さには敵いませんが、だからこそ今大事にしないと、って思えます(*‘ω‘ *)    

【短編小説】背を押すのは

「あなたはあなたよ。  どんな自分もあなたの中の一部なの」 温かいはずの言葉がうまく胸に馴染まない。褒められるたび、別の誰かが褒められているような気がしていた。 僕は、昔のまま、何も変われていないのではないか。 「あなたは良い子ね」  家族は言ってくれた。 「優しくて、真面目な人だね」 友達は言ってくれた。 でも、本当の僕はそんな人間じゃないんだよ。 笑う裏で、嘲笑っている。 どうにか変わりたくて、 過去の自分を消したくて、 必死に藻搔いて足掻いた結果なんだ。 『

言葉の在り方

言葉とは、時に 優しく、やわらかい毛布のようであり、 鋭くて、とがった刃物のようだ。 言葉とは、時に 快く、あったかい陽だまりのようであり、 苦しく、つめたい暗やみのようだ。 言葉とは、時に 癒し、心に透きとおる薬のようであり、 傷つけ、死にさらす劇物のようだ。 言葉とは、 選び方、遣い方、表し方、捉え方が 多種多様に在る。 人それぞれ、“自分”をもっていて、 1人ひとりの蓄積した過去によって、 言葉は形成されていく。 つまり、自らが用いる言葉は 自分自身を映す『鏡