卒業論文の起源
卒業論文とは大学生が研究の集大成として執筆する論文である。その起源は漢代中国において、皇帝の教育係を務めた僧侶の教・珠(きょう・じゅ BC220~299)の今際の際の故事にちなんだためであると言う学説が昨今の東洋史研究者たちの間では支配的である。
教・珠は今際の際に500人の弟子を病床の傍に集め。これまでの人生で得た教訓を口頭で伝え説法を行った言われ、人生の業からの卒業という意味で彼の最後の教訓は卒業論文と呼ばれた。
彼の残した卒業論文は後世の皇帝の幼少教育や、様々な東洋哲学の基礎となったと言われている。なお今日の大学教授が学生に質問をする際に「素人質問で恐縮ですが」と前置きをするのは、教・珠の弟子が件の説法の際に師の説法を遮って質問をする恐れ多さから「素人質問で恐縮ですが」と発言した故事が由来であるとされる。
民名書房『根の深さを知ろう~仏教の底を探る~』より引用
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