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体験

50年も生きていると、時々稀な?体験をしていることがある。

着ぐるみ(ゆるきゃら)の「中の人」になったのも、その一つ。
小学校のPTAをしていた関係から、冬のあいさつ運動にゆるきゃら(以下Sちゃん)が小学校に貸してもらえる事になった。
当時PTAをしていた人は8人位いたのだけど、「中の人」になるには、160cm~165cmとか身長制限があり、私164cm、たまたま身長が合ってしまったので、晴れて「中の人」に。。。私以外にも2人くらい身長が適合した人が居たと記憶しているけど。。

子供達に着るところは見せられないので、校門から遠い教室?で着替える。当然「中の人」は視界が狭く前が見えない、思うように歩けない。移動距離が長いので、歩く時は誰かに手をつないでもらって、進む道の状況を教えてもらわないと立ち尽くすだけの置き物と化してしまう。

あと「中の人」は声を出してはいけない、というお約束もあり、だからただでさえ見えない足元をぶつけても「痛てっ!」とかも言えない。例え子供に殴られたとしても怒ることもできない。ま、子供にいたずらされたら、ボディアタックをお返しすれば良いだけですが。(大人げない・・・)

やってみてわかった事の1つに、着ぐるみって大げさに動かないと見ている人にはわからないようで、「中の人」たる自分は、それなりに動いているつもりでも、子供たちからは「今日のSちゃん、元気ないねー」なんて言われたりもした。

そんなこんなで、それ以来ゆるきゃらを見かける度「中の人」に思いを馳せてしまう。
「たいへんだろうなー」

でもね、たかだか15分そこらだったけど、とても面白い経験だった。

あと、着ぐるみの中はあったかい。冬だったので、これは寒がりの私にはとても良かった。

まぁ、着て過ごしたいなんて思わないけど。

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